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笑藁案山子 製作舞台裏

 私のこれまでの作風と全く異なる「笑藁案山子」ですが、イラストを外注する際に考えたことを防備録として書き残します。その前に、表紙の全体をドン!

笑藁案山子 表紙

 この「帯」については、出版代行社さんが入れてくださいました。サンプルを見て了承しました。
「へー、このセリフを使うんだ」
と納得しつつ、(ガンダーラの元ネタは知らないんだろうなぁ)とか考えたりしました。

 さて、メインのイラスト5場面について、最初にイラストレーターさんに、「こんな画でお願いしたい」とイメージをお伝えしました。
 その後は基本的に、イラスト案が送られてくる度に「一発OK」とさせていただきました。また、表紙と裏表紙は「お任せ」とさせていただきました。

 私、絵心が全くありませんので「下手に嘴を入れない」「解釈違いを楽しもう」というスタンスでした。
 『お任せしてとても良かった』と感じたのが、雀の表情です。表情豊かに描いていただき、なんとなくですが、「案山子と雀」の関係性が「陰陽」の太極図みたいにクッキリしたようでした。
 前半は「陰の案山子 陽の雀」が、ある場面から「陽の案山子 陰の雀」のような印象であり、全体的は
「互いに陰陽であり、しっかりと結びついている」
ということになりました。
※個人の感想です公式見解ではありません。

 私は「雀が眠る場面」では、雀が微笑んでいるイメージを持っていました。しかしイラストレーターさんの解釈が異なり、結果として「陰陽」がクッキリしました。
(細かい指示をしないことで、作品の奥行きが増した気がする)
と文の著者的には大満足でした。

 また、一場面を除いて「案山子」と「雀」で同じイラストを使用していますが、雀には一枚イラストだけを追加しています。これは、私からのオーダーは全く無いまま、イラストレーターさんが描いてくださった画になります。

 ズッキューン!

ですよ、「実に善き」です。
「雀はハッピーエンドと言えるかなぁ」と、悩ましい私のハートが撃ち抜かれました。
「これで間違いなくハッピーエンドだ」
を確信しました。

 このイラストは当初「紙書籍」の「裏表紙」に使う予定でしたが、「電子版には裏表紙がつけられない」という理由もあり、雀本体の最終ページにしました。

 「絵本」というより「大人のイラストブック」、「大人の寓話」みたいな仕上がりの本ですが、本文とイラストの化学変化という初めての経験は、実に楽しいものでした。
  noteでの交流から生まれた、この物語。より多くの皆さんにお読みいただき、心の化学変化を楽しんでいただけたら嬉しいです。
 紙書籍は修正を入れますので、21日の発刊予定からは遅れます。申し訳ありません。
#何を書いても最後は宣伝

 ちなみに、Amazonの書籍紹介も「出版代行社」さんが書いてくださいました。
 なお、ここまでお読みいただいた優しい方に質問です。ガンダーラの元ネタ、「5対5」というスコアみたいな方々を「知っていた」方、「知らない」方、コメント欄でお知らせいただけると、私が喜びます。


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