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【駄文】ウルトラセブンはアメリカっぽい?

 冒頭にnote街の人気クリエイター 川ノ森千鶴子さんによる名言を御紹介します。

ほんとうに大切なことは目に見えない、けれど、見ようと思えば見える。そういう気持ちで見れば見えるのだと。本当に何かを見るということはそういうことなのだと。心の目で見るのだと。
(黒田製作所物語 あとがきより引用)

 川ノ森さんは7月から「まぐまぐ」で「メルマガデビュー」されるそうです。祝意を申し上げます。

 また、この名言は「黒田製作所物語」のあとがきに寄せていただいたものからの抜粋になりますので、全体が気になる方はこちらをご覧ください。PCからですと「試し読み」で「あとがき全文」を読むことができます。

 なお、電子書籍についてはkindle unlimitedに対応しています。

 さて、この川ノ森さんの名言が、もの凄く意味深いところとして、「見ようと思えば見える」ということは、逆説的に胡散臭い話も「しようと思えばできる」という、リテラシーの重要性を示唆しているところにあります。
 様々な事象について「悪く見ようとすれば悪く」「良く見ようとすれば良く」という危険性をも含んでいるのかもしれません。
 まさに「色即是空」であり、良いも悪いも分かちがたいものなのかもしれないと思うのです。困難な事象を目の前にした際に「天罰」と受け止めるか「神が与えた試練」と受け止めるか、同じ事象なのに、全く異なる見方もできることになります。幸も不幸も「人の心」が生み出すものなのかも知れません。だから、心の目を養うことが大切であるということを教えてくださるようです。

 ということで、良い話はここまで、ここからが本題です。ここからは、
 「ウルトラセブンってアメリカっぽいと思えば、そのように見える」という、胡散臭い話を展開します。このような話が好みではない方は、ここでお止めいただくことが良いと思います。また、15年くらい前に見た「ビデオ」の記憶を基に綴りますので、正確性に欠けること、全編、エビデンスがない「妄想仮学」となりますこと御容赦ください。

 ウルトラマンに続く二人目のウルトラヒーローなのに7、セブンとはこれ如何に。と問われれば、「日本を守る」=「アメリカ第7艦隊」なので、セブンなのです、と応えます。
 そして、日本での仮の名は「モロボシ ダン」と名乗っています。「モロボシ=諸星」ということであれば、「諸星」という言葉からは「星条旗」をイメージすることができます。また、ダンというのは「太郎=日本男児」のように「ダン=米国男性」(ナイスガイ)ということをイメージできます。さらに「ダン」は「弾」に通じますので、武器・兵器としての印象も内包しているのです。
 また、ウルトラ警備隊のパトロールカーは「クライスラーインペリアル」がベースですので、所謂「アメ車」ですね。このようにセブンに米国のイメージを重ねると、しっくりくると思いませんか。

 そして第一話「姿無き挑戦者」では、「日本人拉致」という事件が発生していますが 警察としては為す術が無い場面が描かれています。当時発生していたと思われる、国際的な拉致問題に対する警鐘ともとれます。警察ではなく「軍」レベルの対応が必要なのですが、軍無き日本は無力とも言える状況だったのでしょう。

 また、軍という視点で見れば、セブンには三体の「カプセル怪獣」が登場します。このカプセル怪獣の「敵への対応」という視点で見れば、「地上」「空中」「水中」の怪獣に対して、それぞれのカプセルを使い分けています。そして、実はカプセルケースには、もう一つの枠があります。これらのことから推察すると、カプセル怪獣の役割は「陸軍」「空軍」「海軍」という位置づけなのでしょう。そして、空きとなった1体分は「宇宙軍」を想定していたのかもしれません。

 ということで、もう一度確認します。「妄想仮学」の話であり、何のエビデンスもありませんので、この話を信じちゃダメですよ。

 ただ、私の捉え方として、セブンにおける「金城哲夫さん」が脚本を担当した作品においては「米国・日本・沖縄」、そして「冷戦構造」という時代背景の中で「自分自身の存在」、「平和」について苦悩する姿を強く感じるのです。
 最初は米国のイメージとともに「日本を守る強い存在」のはずのセブンが「宇宙人」と「地球人」との狭間で悩み、傷つき、疲弊する展開に、「沖縄」と「日本」の狭間に存在する「金城哲夫さん」、そして最終話、エネルギーが尽きる寸前、西の空に飛び立つセブンの姿に、沖縄に帰る金城哲夫さんの姿を重ねてしまうのです。
 また、最終回の怪獣パンドンの姿に、戦争で傷つけられた、沖縄の方々の姿を重ねてしまうのです。長い話をお読みいただきありがとうございました。

もうちょっと続けても良いですか。その他にも様々な事例をあげることはできるのですが、最終回、パンドンだけ語らせてください。ちょっと怖い話になりますので、ここでお止めいただくのも有です。

 覚悟は、よろしいでしょうか。セブンが嫌いになるかもしれないですよ。
 それでも、よろしければ、続けます。

 この最終回は「もの凄く怖い話」です。
 セブンの最終回と言うと「ダンとアンヌ隊員」の場面が有名ですが、私が怖いと感じたのは、ゴース星人がアマギ隊員を人質にとり、人類を脅迫する場面です。
 この脅迫場面のセリフが、2015年に発生した「ISILによる日本人拘束事件」における恫喝と、ほぼ重なるのです。そして、その脅迫に対する当時のマスメディアの論調は「ウルトラ警備隊」の隊員たちのセリフとかなり似ていました。似ているというよりも、ほぼ一致していると言える印象でした。戦うことを是とし、人質の、人間の命を軽んじる論調です。当時の資料については、調べないことをお勧めします。
 戦争状態という極限における人間のサガというものを感じ、脚本のリアルさを怖ろしいと感じました。そして、虚構の世界では、セブンの活躍によりアマギ隊員は救出されましたが。

 そして、最終回に登場する怪獣パンドンですが、1度姿を消した後、義手義足の姿で再度地下から登場します。
 金城哲夫さんの御母堂は戦禍により、義足になったそうです。
 ・義手義足(母を彷彿とさせる、戦争被害者としての象徴)
 ・一度は地下に逃げながら再び戦う。ゴース星人亡き後も戦う
(地下壕に避難を許されず、日本の敗戦が確定的なのに徹底抗戦を強いられた沖縄)
 
 このようなことを踏まえると、パンドンが戦争被害者としての沖縄を象徴しているようであり、米国の象徴であり金城哲夫さんが自分自身を重ねたであろうセブンの最後の敵がパンドンであることに、言葉にできない複雑な思いを抱くのです。
 そして「ゴース星人」は、金城哲夫氏から見た「日本人」だったのではないのだろうかと、考えてしまうのです。

 ちなみに、円谷英二さんの代表作「ゴジラ」について、次のような場面から「戦争犠牲者としての日本兵ではないか」と考察されている方がいたと記憶しています。
南の海から来た(激戦区であり、多くの日本兵が南方で命を落とした)
放射能をまき散らす(原子力爆弾へのアンチテーゼ)
・国会議事堂を破壊する(戦禍を招いた国会議員への復讐)
皇居は破壊できずに背を向けた(天皇には敬意を抱いたまま)

 ちなみに、現存する資料や当時のスタッフの発言などから、「ウルトラセブン」と「米国・日本・沖縄」を彷彿とさせるような事実は、何一つ得ておりません。何度も申し上げるとおりエビデンスはありません。
 しかし、全く挙証資料が無いからと言って、当時の金城哲夫氏やセブンスタッフが、このような想いを抱いていたことを、完全に否定することもできないのではないでしょうか。
「見ようと思えば見える」のです。それは大事なことであり、恐ろしいことでもあるのです。

 さて、全く関係ありませんが、このような妄想をするオッサンが、妄想を拗らせた作品になります。お楽しみいただけたら嬉しいです。今月は電子書籍が1冊も売れず、1ページも読まれていない作品です。助けてくださるヒーローをお待ちしています。

 しかし、公務員、恋、民間企業の話から、特撮の話まで騙るという「胡散臭いオッサン」が、現実の世界にいて、普段は普通に生活しているということが、実は本当に恐ろしいことなのかも知れません。

 noteで交流してくださるウルトラセブンファンの方、こんな話をしてしまい申し訳ありませんでした。

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