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勇者の旅立ち

どこからともなく声が聞こえる
「たろう............たろう、目覚めるのです。勇者太郎、あなたがすべきことを伝えましょう」
「僕はもう疲れたよ。何だか、とても眠いんだ」
「あなたに力を与えましょう。あなたが立ち上がるための力を」
カラン、と何かが落ちる音がした。

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太郎は右目のレンズを手に入れた。そして神の言葉を思い出した。
「汝、右の頬を打たれたら、左の頬を差し出しなさい」
再び音が響いた。

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太郎は左目のレンズを手に入れた。
『しかし、装備することができない』
人は,レンズのみで生きるのではない。
三度、音がした。

フレーム

太郎はフレームを手に入れた。

しかしフレームは壊れている。フレームは壊れている。

「太郎よ、北に向かいなさい。そこであなたは必要なものを手に入れることができるでしょう。けれど車を使ってはなりません。自分の力で歩みを進めるのです。あなたの運転免許証には「眼鏡等」の条件がついているのですから」

 神が与えたもうた試練ならば、それも受け入れましょう。
 それでは、今の太郎の心境をお聞きください。

本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

もう深酒はしません。
..................たぶん。
駄文屋 太郎 女神シリーズ、番外編でした。
普段は真面目に仕事をしています。..................たぶん。
こちらをお読みいただければおわかりいただけるかと。





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