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あとがきの系譜

 初めてKindle出版した「公務員のタマゴに伝えたい話」には「はじめに」はあるのですが「あとがき」がありません。これは、最初から「第2集」を発刊することを考えており、「2冊で1つ」という考え方から、あえて「第2集」にだけ「おわりに」をいれております。なので、第2集には「はじめに」ではなく、冒頭に「第二集発刊にあたり」と入れています。
 まぁ、折り返しの御挨拶のような感じです。また、第2集でお気に入りなのは、「公タマ伝」と略している真意を掲載していることです。

務員としてのタマシイをえたい」ということで公タマ伝なのです。

 さて、「黎明奇譚」は「はじめに」と「あとがき」ですが、「恋する旅人」は「はじめに」と「おわりに」としています。この違いは、「恋旅」の方は作品を締めるというよりも「note街への感謝」なので、あとがきとはしませんでした。
 ただ、ここまで共通しているのは「全編、自分で書いている」ということになります。それが転換したのが「黒田製作所物語」です。
 交流していたスウィングマンさんが、noteの企画で、「あとがき募集」をしてくださいました。

 全く驚きでしたが、応募いただいた「あとがき」の質の高さ、内容の深さに驚くやら、嬉しいやらでした。ここで、「他者にあとがきを書いていただく」という味を覚えてしまいました。

 その後、「夢見る木幡山」の執筆に取り掛かりましたが、この時は書き終わる前から「三部香奈さん」に「あとがき」をお願いしようと決めていました。黒田にも「あとがき」を寄せていただきましたが、kindle作家福島太郎の育ての親でもあり、木幡山隠津島神社との縁結びの神とも言える、三部さんに書いていただきたいと願いました。
 amazonのレビューにもありますが、一つの小説のような「あとがき」を寄稿していただきました。

 さて、前振りが長くなりましたが、次作「光流るる阿武隈川」の「あとがき」も他者にお願いしました。そして、少し脱線しますが、光流は「はじめに」がなく、冒頭から作品に入ります。
 前説はしませんから、作品にかぶりついてください!という感じです。
 
 「あとがき」はnote街の仲間である「酎 愛零」さんにお願いしました。御承知の方もいらっしゃると思いますが、この方です。

 敬愛してやまない方、作品を磨きあげていただいた方が多くいらっしゃるのですが、この作品を書き上げた時に
「これは、ウイナーメーカーの物語」
と感じまして、以前、企画で原稿を募った時に、胸を打たれた酎さんの一文が、胸に浮かびました。

 ああ、おれに、もっと金があったらなあ。そうしたら、もっとおおくの品物を 買ってやれるのに。みんなが、喜ぶ。おれも、喜ぶ。娘だって、いろんなものを もって帰ったら、手をたたいて 喜ぶだろうさ。ああ、もっと、金があったらなあ。

 そして、この台詞です。

父は、人生の勝者には なれないかもしれません。ですが、敗者でも ありません。父は、まわりのものを 勝者にしているのです。父のまわりで 笑うものは、みな 人生を楽しんでいます。人生を楽しむものこそ、人生の勝者なのです。

そして「これは、ウイナーメーカーの物語」に対して、このコメントです。

なるほどウインナーメーカーですか!
(スパーン)
(ひざをたたく音)
厳選した素材を手間ひまかけて上質の皮にていねいにつめこみ、費用をかけて売り出す、これぞKindle作家福島太郎の“現時点での”最高傑作ということですね!ボイルしようか!グリルして食べようか!(*^3^)
食べた人がどんな食レポしてくれるか、今から楽しみですね!

 おいおい、あなたの「食レポ」が一番楽しみですよ!
 これほど「ウイナーメーカー」又は「福島太郎」を理解している方は、いないでしょう。

 ウイナーメーカーは、勝利を目指し努力し、挑戦した者!
 ウイナーメーカーは、勝者を作りし者、そして、自分に勝利した者!
 ウイナーメーカーは、破れてなお、周囲とともに笑顔でいる者!

 そのことを誰よりも深く理解している「酎愛零」さん。愛が零れるほどに溢れている「光流るる阿武隈川」のあとがきを書いて欲しいと考えた次第です。

 ということで「酎 愛零」さんの「あとがき」も楽しみにしていただければと存じます。なお、酎さんの作品も含め、ウイナーメーカーの企画に寄せられた作品は、こちらから御覧いただけます。どの作品も珠玉の逸品です。

 なお、「光流るる阿武隈川」のKindle出版にはまだ時間を要しますが、今回も無料ダウンロードキャンペーンを予定しています。その時は「夢見る木幡山」も同時に無料ダウンロードすることを考えています。
 最後まで、お読みいただきありがとうございました。かこ作も応援していただきますようお願いします。



 


サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。