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アンパンマンのマーチ 一考

 アニメ「それいけ アンパンマン」の主題歌、アンパンマンのマーチが好きなのです。
 ちょっと真面目な話で恐縮ですが、民主主義を考える上でもっとも大切にしなければいけないことは「個」じゃないかと考えています。
 一人ひとりが大切な存在という、当たり前のことなのですが、気をつけたいのは、「私」「自」でも「我」ではなく「個」ということです。
 
 自分自身も大切な「個」、そして自分以外の存在も大切な「個」である。ということを実生活では忘れてしまいがちな気がしてなりません。
 お互い大切な「個」ですが決して同じではない、むしろ違うのが当たり前、違うからこそ大切にしなければならないハズなのですが、違うことについて
「あいつは違う、間違っている」
となる方も多いと感じています。時に
「あいつは違うから敵だ」
という気持ちになる人も多いことをとても恐いことと感じています。

 個を大切にし、異なる存在を受け入れ、お互いに理解しようすること。これが民主主義の原点ではないでしょうか。「多様性と受容性」ということができるかと思います。「多数決」は民主主義の理念ではなく、多数決至上主義は「数の暴力」でしかないと考えられます。

 なお「私はこう思う、こうしたい」ということについて、どこまでが「個」でどこからが「我」になるかということについて、明確に分けるとする場合の根拠は「法」になるとも考えています。ただし、「法」は守らなければならない存在ではありますが、「絶対的に正しい」というものでもないとも考えています。その時々の「解釈」や価値観により意義が変わるからです。
 そのような時に「そんなルールはおかしい。守らない」というのは「我」、「そんなルールはおかしい。直さなきゃ」というのが「個」であり、その「おかしい」という感性を説明し、正しい方法で伝え、他者に理解してもらい、時に自分の考えを改めながら改善していくことが、本来の民主主義のあり方だと考えています。
 この本来の姿を守るために必要なのは、正しい情報であり学びでなのかなぁと考えています。

 そして本来は「情報や学び」を得る・守る最善にして最前線の施設が公民館や図書館だったのかなぁと考えています。さらに、付け加えると「個」というのは「権利と義務と責任」を正しく担う「公民」ということができるかも知れません。

 さて、「個」という存在は、英語で考えると「I」と「YOU」ではないでしょうか。
 「アイ」と「ユウ」ですね。これはそのまま「愛」と「優」につながることが「言葉遊び」の面白いところです。
 民主主義の基本である「個」を守り「多様性と受容性」を確保するためには、他の存在への「愛」と「優しさ」が必要いうのが、私なりの理解なのです。

 そして「YOU」という言葉は、「あなた」だけではなく「あなたたち」という複数形の意味も有しています。こう考えた場合「YOU」は「優」だけではなく、他者と違うことを認める「勇」も必要、そして他者との良好な関係を維持するためには、相互理解を「友(ゆう)」にまで高める必要がある。と、遊んでいたら頭に浮かんだ言葉が

「愛と勇気だけが友達さ あぁ アンパンマン優しい君は」

 というアンパンマンのマーチの一節だったのです。
で、よくよく思い出すと歌詞全体に渡り、
「君たちはどう生きるのか」
を問うような歌詞だと感じています。

「そうだ おそれないで みんなのために 愛と勇気だけが友達さ
 何が君の幸せ 何をしてよろこぶ わからないまま終わる
 そんなのはいやだ!
 忘れないで夢を こぼさないで涙
 だから君は飛ぶんだ どこまでも
 そうだ おそれないで みんなのために 愛と勇気だけが友達さ
 あぁ アンパンマン 優しい君は 行け みんなの夢 守るため」

アンパンマンのマーチより引用

 生きていく上で不安はあるけど、おそれないで行こうみんなのために。
 そして、アンパンマンは一人じゃない。ショクパンマンもカレーパンマンもメロンパンナちゃんもいる。

 後方支援しかできない私は、ジャムおじさんのように言いい続ける。
「頑張るんだよ、アンパンマン。気をつけるんだよ」

(本文ここまで)

 20年前の「ウェブ記事リライト」です。けど、何と申しますか、
「20年前と考えていること変わらないなぁ自分」
というのが悩ましいところです。
 多分、ちょっとは成長していると思いたいです。
#何を書いても最後は宣伝
 勇気というか無謀というか、変な公務員の奮闘物語はこちらです。

 この主人公が、ちょっとだけ登場する物語がこちらです。


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