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1000投稿記念 春の花祭り

 春の花と言えば、梅・桃・桜でしょうか。菫とかパンジー、チューリップを推す方もいるかと思います。
 花はいずれも良いものですが、今宵は春の季語でもあります「沈丁花さん」の「春の花祭り」にお付き合いいただければと存じます。

 多くのnote街のクリエイターさんに支えられていること感謝しております。その中で、お一人だけについて御礼を申し上げるのは申し訳ない気持ちもありますが、「駄文屋の独り言」1000投稿回記念ということでお赦しください。

 私の中の初代「衝撃的なクリエイター」コノエミズさんの初投稿は、2年前の春、3月だったかと思います。
 ディープインパクトでした。
 投稿を拝読した私は「世界が美しい」ということに気づきました。

 『私は生きている 世界は美しい』

 コノエミズさんの投稿は、私がkindle出版している作品に「生きる強さ」と「世界の美しさ」をもたらしてくださいました。作品世界に大きな軸を示唆していただきました。

 さて、沈丁花さんは、私がkindle出版している著作に多くレビューを投稿してくださっています。これがまた美しく、素敵な文章なのです。
 はじめに「恋する旅人」へのレビューの紹介です。

痛々しいほどに『愚直』な物語
 これまで私は、『愚直』という言葉を、誰かの実直さを揶揄したり、自分の融通のなさを自嘲する、ややネガティブな言葉なのかな、と思っていました。
 ところが、実用日本語表現辞典では、”「愚か」と評したくなるほどに実直で一本気である、そのような姿勢で物事に取り組む、という意味で用いられる表現。適当に省略して楽しようとしたり、道半ばで方法や目標を変えたり、といった余計なことを考える小利口さがなく、あくまでもまっすぐに歩みを続ける、という肯定的な(賞賛の)意味で用いられる表現。
 ・・・・・・仕事・勉強・訓練・規則の遵守などのような持続的・継続的な営みを形容する語として用いられることが多い。「愚直な男」というように人の気質・人となりを形容する場合もある。「愚直」の対極に位置づけられる語としては「狡猾」「賢しら」「小利口」のような語が挙げられる” とあります。
 この本は、まさに愚直の美!といえるお話だと思いました。

 愛情表現が回りくどく、いつも理性のほうが勝っていて、素敵な男性なのに読んでいてモヤモヤが止まらない・・・
そして、もう一人の主人公も似たり寄ったりの愚直さで、読み手はもっとモヤモヤさせられていきます。
 いろんな感情が呼び起されながら読み進むのですが、構成が優れていて、第2章で、女性の側から見た同じストーリーが語られます。そこで、別れの意味が紐解かれたりと、最後に深い納得に至るのです。
「好き」の一言すらないまま、これだけの恋愛物語が展開することに鳥肌を覚えます。
 本編の後の第3章の短編も含め、大変読み応えのある、読後感が爽やかな一冊でした。

Amazon レビューより

 続いて「光流るる阿武隈川」です

糸を紡ぐように... 絹を織るように... 心を重ねて、未来へ飛翔
 お話の伏線づくりが巧みで、後のお楽しみのようにパズルのピースがピタッと埋まっていくことに感嘆させられます。
 さらに、登場する食べ物が読み手の味覚となっていきます。例えば祖母の作る味噌お握り。孫が受け継いだ味を今度は我が子のために作る。そのような日常の営みが、清らかな川の流れのように「あたりまえに繋がって」未来へ続くのが温かい。
 主人公里美の父が思いの丈を込めるシーンがあります。
 娘のしあわせがいかに父にとってのしあわせであり、そのためにの苦労は喜びでしかないこと。
また、飼い犬が最期に伝えたかったであろう気持ち、それは時空を超えて里美が受け取っていたこと‥‥ これらは涙なくしては読めませんでした。
 登場人物の人としての温かさを発しながら、物語はカヌーへの情熱を縦糸に、木幡の暮らしや伝統への想いを横糸に織りなされます。 
 驕らず高ぶらず、今あることに先人たちへの感謝を忘れない.... 福島太郎氏が執筆をされる本質もここにあると思いました。
 “想いが天に通じて、天が応援する。ずっと木幡で暮らし、家庭を守り、仕事に勤しんだ家族がいる。継ぐひとがいて、応援する人がいて、糸を紡ぐように、絹を織るように、心を重ねて、その衣が天に舞う”
まさに、「ほんとうの空」高く.....
 阿武隈川の水面の光のような、輝く一冊です。

Amazonレビューより

 最後はスプラウトです。

農業に就く葛藤と喜びが迫ります
 福島県郡山を愛してやまない筆者だから書ける慈愛に満ちた農家さんのお話。
 若者の農業離れから何十年もの時を経て、農業の魅力が見直されるようになった現在、このような先人たちの苦労があってのことだと再認識させていただけました。
 食卓を囲む自分たちの頂く『いのち』がこのような御苦労の賜物であること、子どもたちと一緒に語り合いたくなる、そんな本です。
公務員である著者ご本人が、住民の方々と農家さんの橋渡しとなってこられた実体験であろうエピソードも盛り込まれ、人のつながりの尊さに胸が熱くなります。
 個人的には、主人公の妻、幸子さんの腹の据わり方が印象的で、拍手を送りたいです。農業の厳しさをものともせず、ひたすらに自分たちの可能性を信じる、幸子さんという女性の存在なしでは成り立たないお話ではないかと感じました。
 人と人が支え合うこと、苦労もすべて楽しめる逞しさ、『生まれ変わっても二人で‥‥』という終幕がずっと尾を引く、素敵な夫婦愛のお話でもありました。

Amazonレビュー

 ということで、全て「沈丁花さん」からいただいたレビューです。

 著者として、これほど作品を読みほどいていただけたことは、感謝という言葉では言い表せないくらいの感動です。
 全く利益が出ず、「労多くして益無し」どころか「労多くして四面楚歌」のような私のkindle出版ですが、

『このレビューを読ませていただくことで報われます』という感じです。
沈丁花さんに読んでいただき、レビューをいただけることが、kindle出版に取り組む大きな力となっています。ということで
#何を書いても最後は宣伝
 その他も含め、沈丁花さんの素敵なレビューはこちらから確認していただければと存じます。

 沈丁花さん、満開の笑顔を生み出してくださりありがとうございます。


サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。