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【駄文】暗いと不満を言うよりも

 拙著「元宮ワイナリー黎明奇譚」の話になります。最初に結論を申し上げます。現在、電子書籍しか存在しないのですが、「紙書籍」も発刊しようと決意しました。
 KEROさん、背中を押してくださり、ありがとうございます。
「福島太郎は一人のために」を標榜していますので、KEROさん一人だけでも「紙書籍があれば嬉しい」と仰っていただけるのであれば、「動いてみますか」という心境になりました。情熱を持って前に進むことを目指すとしましょう。

 以上、業務連絡は終了です。この後の稿については、「黎明奇譚」に係るこれまでの経過を徒然と綴ります。多分、以前も同じような稿を起していますが、御容赦ください。過去記事を紹介したり、リライトしたりするのが早いのですが、見つけられないのです。まずは、amazonへのリンクを埋めます。黎明奇譚というのは、この本です。

 この物語は、フィクションであり、ファンタジーであり、実在の組織、施設等とは全く関係が無いことを、今回もお断りしておきます。
 もともとの原稿は「公タマ伝」の原案よりも前に存在していまして、原題が「大沼係長が元宮ワイナリーを好きな理由」のような題名でして、ふくしま逢瀬ワイナリーをこよなく愛するオッサンについて、
「大沼さん、何でそんなにワイナリーを推すのですか」
という疑問や
「何故急に、あんなところにワイナリーが誕生したのか」
という疑問を、私なりに咀嚼するために創作したものになります。そういう意味では、他の作品とは異なり2019年11月の不整脈の発作以前に存在していた唯一の物語です。
 
 創作した段階では、特に誰に読ませるつもりもなく、何かのコンテストに応募するとか、まして「書籍化」なんて考えはありませんでした。そういう意味では、最近のnoteにおける活動理由である
「好きなことを好きなときに好きなように書く」
の、最初の実践だったのかも知れません。書き上げた当時は、noteの存在も知りませんでした。

 その後、すったもんだがありまして「公務員のタマゴに伝えたい話」という電子書籍の発刊について、原案をお見せして相談した方から
「公タマ伝はネガティブな話ばかりで、ドキドキ・ワクワクしない」
という感想をいただき、
「じゃぁ、別なちょっと面白い話があるので、それを組み合わせますよ」
ということを考え、編集し、書籍化に向けたトライアルとして「ミラクルミッション」という題名で、noteに投稿しました。2020年4月下旬のことになります。
 当時note街に参加したばかりで、「公タマ伝」も「ミラクルミッション」も閲覧数もスキも伸びない中、それでも「公タマ伝 書籍化」を模索して動き出したところ、「公タマ伝もミラクルミッション」も文字数が多すぎる。という現実に直面し、公タマ伝は「無印」と「第2集」に分けることとし、「ミラクルミッション」は書籍化は没、代わりの原稿として創作したのが、公タマ伝に収録している「フロンティアミッション」というお話になります。

 このような経過を踏まえ、第2集に「ミラクルミッション」を収録しようと考えていたのですが、ここでも「文字数」が壁となり第2集でも書籍化没、代原として「公民館物語」を書き上げました。その後、どうしても「没」にしたままで収まらず、「黎明奇譚」として電子書籍化したという経緯があります。
 「amazonのロイヤリティは全額寄付」ということを実践していたので、
「公タマ伝の売上が落ちると寄付額も減ってしまう、それを防ぐために新作を発刊するか」
という、目論見みもありましたが、この目論見はあえなく失敗し、「ほとんど売れない・読まれない黎明奇譚」という電子書籍が残ることになりました。

 また「公タマ伝(紙書籍)」の発刊により、「自分で紙書籍を購入して贈呈してしまい赤字の大幅な拡大」(1980円の紙書籍を40冊以上購入して知人に配るという暴挙)を経験した私は、それを戒めとして「第2集」、「黎明奇譚」については電子書籍のみとしました。発刊による経費は赤字でも良いけど、その後の大幅な赤字を防がなくてはならない。という考えです。

 ところが、魔窟のようなnote街で日々を過ごす中「恋する旅人」の電子書籍発刊、その後「紙書籍発刊」、さらには「黒田製作所物語」の「電子・紙書籍の発刊」と、行動してしまったのです。最近では
「赤字、どんと来いですよ」
と、私の中の何かが壊れてしまったようです。そして、現在、
「ここまで来たら、黎明奇譚も紙書籍を発刊するか」
という、恐ろしい考えに心が蝕まれているところに、KEROさんが「紙書籍」について、欲しい気持ちを匂わせてくださいました。
「天啓というものでしょう」
「迷ったら行動する」
「挑戦することで、成功しなくても成長の糧に」
「福島太郎は一人のために」
様々な言葉が、心の中でダンスを始めました、祭り状態です。そのノリと勢いのまま、出版代行社にメールをしました。
「黎明奇譚のPOD(紙書籍)発刊に向けて、見積もりをお願いします」

 黎明奇譚の「黎明」とは、夜明け前のことになります。
 当初から日の目を見ることが無かったはずの黎明奇譚
 公タマ伝及び第2集での掲載没からのメインとしての電子書籍
 そして、半年を経過してからの「紙書籍発刊」へ

 暗いと不満を言うよりも、自分で光をともしましょう。
 陽はまた昇るのでしょう。夜明けは来るのでしょう。
 朝の太陽が赤く見えるのは、赤字を嘆く私の涙のせいかもしれません。

 と、いうことで、1ケ月ぐらいは時間を要すると思いますが、「黎明奇譚」の紙書籍が発刊されるかも知れません。なお、参考までにお知らせしますと、概算で3万5千円から4万円くらいの経費になりそうです。
 電子書籍とは「表紙」が変更になるとともに、「黒田製作所物語」の外伝である「高校教諭 渡辺勝成」を収録したいと考えています。

 




 

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