創作大賞感想 #それは、パクリではありません!
みくまゆたんさんの作品、「それはパクリではありません!」がこちらです。
正直に謝罪します。
「読まず嫌いをしていて、申し訳ありませんでした。楽しませていただきました」
少し前からお名前とアイコンを見るようになり、「読んでみようか」と思いつつも、なかなか挑戦することができませんでした。なお、ネタバレはありませんので、安心してお読みください。
喜劇王チャールズ・チャプリンは「人生は近くで見れば悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」(Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot)という言葉を残しているそうです。
本作を拝読して、この言葉を思い出しました。主人公の悲哀、切なさ、やるせなさ。重っ苦しさが、みくまゆたんさんの手により、ニヤニヤしてしまうエンターテイメント作品に昇華されています。悲劇であり喜劇でもあります。
正義はどこにあるのか、光を求めて足掻く主人公が強大な敵、見える敵見えない敵に囲まれて孤立していく様子は、現代社会の闇を切り取っているようで、このような状況で病みに落ちて行く人も多いのではと感じさせられます。
絶対絶命、苦境の主人公に降りてくる一本の蜘蛛の糸。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のように、過去の行いが巡り巡って主人公の前に。
主人公は蜘蛛の糸を掴めるのか、糸は切れずに済むのか?本編で確かめていただきますようお願いします。
50半ばのオッさんとしては、主人公の考えが幼い印象で「共感できないなぁ」という思いもありましたが、逆説的には「この共感できないギャップが若い人たちのスタンダードなのか」と、納得させられる部分もありました。
現実に浸り切っている身として、主人公に共感はできないものの、主人公を始め、みくまゆたんさんやnote街で夢を追いかける方々に、心からのエールを贈ります。
再度、チャップリンの言葉をお借りします。
『人生は恐れさえしなければ素晴らしいものになる。 必要なのは勇気と想像力…そして少しばかりのお金だ』
note街で勇気と想像力を存分に発揮して、創作大賞2024を楽しんだように、人生を楽しみましょう。
悲劇も喜劇も超えた、素晴らしい人生になりますように。
#何を書いても最後は宣伝
チャップリンと言えば英国ですね。英国と言えばこちらの「銀山町 妖精綺譚」です。
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