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一人暮らしクロニクル その9

 メディアパルさんのこちらの企画に参加です。

 企画を荒らすかのように、何本も投稿して「その9」になりましたが、基本的にはノープランなので、ちょうど「その1」と同じ舞台「東京」に戻りましたし、キリ良く「その10」、後1本で完結しようかと思います。最後までお付き合いしていただけたら嬉しいです。

 2010年4月、東京都中央区、最寄り駅は八丁堀という好立地で古いながらも2DKのマンションで一人暮らしをスタートし、2ケ月後には社会人の柔道サークルにも参加しました。
 その年の秋、サークルで仲良くなった同年代の男性との会話で「全三菱武道大会」という言葉が出てきました。三菱グループ企業内の剣道や柔道、空手などの武道系の倶楽部で行う「社内運動会」のようなものがあるとのこと。
 その会場が「日本武道館」だと言うではありませんか。
「日本武道館で試合ですって、凄すぎますね。俺も日本武道館で試合してみたかったですよ」
と、話したところ、
「太郎さん、来年も東京にいるんですよね。じゃぁ、来年は一緒に出場しますか」
と、とんでもなく、予想外の答えが返ってきました。

 その後、こちらで取り上げた別なご縁も広がり

 「全三菱武道大会」で武道館デビューをする前に、2011年4月29日に開催された「全日本柔道選手権」のスタッフとして武道館デビューを経験しました。もちろん、秋に開催された「全三菱武道大会」にも参加させていただきました。

 一瞬で投げ飛ばされて見上げた日本武道館の天井はとても高いものでした。

 自分で言うのも何ですが、東京デビューして2年の間に「日本武道館」までたどり着く柔道愛好家というのは、なかなかレアな体験ではないかと考えています。しかも、若くも強くもない柔道愛好家ですからねぇ。

 東京で一人暮らしをする際に、心に決めていたことがありました。
「他の方からのお誘いは、断らないようにしよう」
というものです。40歳のオッサンなので「貞操の危機」などは無いだろうということもありますが、「声をかけていただく」ということは有難いことですので、様々な宴に顔を出していたところ、貴重な体験をすることができました。一人暮らしをするということは「時間を自分の自由に使える」ということにもなるかと思います。
 仕事や勉強など、「やるべきこと」も多いと思いますが、時間を使いこなして、新たな出会いや機会を掴むことに挑戦するのも良いのではないでしょうか。さて、
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 この頃の東京一人暮らしを基にして創作した物語が、こちら「恋する旅人」に収録しているメインの作品になります。

 「恋する旅人」には、当時の最寄り駅の八丁堀駅も登場します。そして、この作品に登場する主人公と、少しリンクするのが、こちらの「元宮ワイナリー黎明奇譚」になります。

 さらに、「その1」には登場しない「裏話」を追加です。
 この「元宮ワイナリー」の主人公は、日本武道館で開催された「〇〇武道大会」に参加したエピソードを関係者に話しながら、復興支援事業に取り組みます。そして「武道の話」から始まり「葡萄」を活かしたワイナリー事業へと進むことになります(はい、オッサンは駄洒落が好きなんです)

また、当時
「太郎さん、来年も東京にいるんですよね。じゃぁ、来年は一緒に出場しますか」
 と仰っていただいたサークルの仲間が、昨年4月に郡山に遊びに来てくれました。そこで昔話をしながら閃いたのが、
「今取り組んでいる新作物語の主人公、『じょうじさん』にキャラのイメージを重ねてみよう」
ということでした。その結果生まれた作品が、こちらの「会津ワイン黎明綺譚」です。主人公を「譲二」と決めてから筆が進み、助かりました。

 東京での一人暮らしがなければ、これらの作品は生まれませんでした。ということで、こんなことも考えるのです。

人生にムダなことなど ひとつもないですよ

 一人暮らし、大変なこともあると思いますが、未来の糧になることもありますので、楽しんでいただきたいです。
#ひとり暮らしのエピソード

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