見出し画像

【駄文】公タマ伝が完成して感動

 サムネ画像はキャッチコピーも含め「スウィングマンさん」が自発的に作成したものを無償で提供していただいたものです。世界が広がる、悩むあたなたにおススメなどは、個人の感想です、効果を保証するものではありません。
 
 さて、私は高校時代に「演劇部」に所属していました。それまで演劇との接点は漫画「ガラスの仮面」くらいしか無かったのですが、「脚本」を書いてみたかったのです。当時、好きな小説家の方々が「映画」の造詣が深いことに憧れ、小説とは別な世界を知ることで、自分の幅を広げたかったという気持ちもありました。今は、お腹周りを中心に横幅が大きく広がりました。

 それはさておき、当時考えたのが、
「演劇に必要なのは、役者と舞台と観客」
というフレーズでした。まさか、それから30年以上も過ぎて、あらためて、この言葉を実感するとは考えてもいませんでした。

 駄文という役者を上げることができる、noteという舞台があり、読者という観客がいてくれる。何と有難いことなのでしょう。しかも、舞台は広く、多くの役者が上がりつつ、それぞれ自由に動くことができ、読者は役者の成長を見守りつつ、心地よい拍手と歓声を贈ってくれるという、素晴らしい劇場が存在している時代に生きていける嬉しさを日々感じます。

 杉谷庄吾さんの漫画「映画大好きフランちゃん」の台詞をお借りします。

『きっと本当に最高の映画って映画そのものじゃなく、その映画を観た人の心の中で完成するんだわ』

 駄文屋とは言え、クリエイターの一人として心に留めておきたくなる言葉です。稿を書き上げた時や公表した時、書籍化した時が完成ではなく、読者の方に想いを伝えることができた時、初めて作品として完成するのでしょう。

 作品に込めた自分の想いは、読者の方に伝わっているだろうか。

 この疑問がずっと心にあります。なお、漫画でのフランちゃんの台詞は、次のように続きます。
『王子さま….その通りだね。本当に大切なものは目では見えないんだ…』

 先日、「公務員のタマゴに伝えたい話」が「完成した」という感動を得ることができました。「あおきよしみさん」が感想文を投稿してくださったのです。その記事がこちらです。

『公タマ伝を書いて良かった。あおきよしみさんに読んでいただけて良かった』
 さながら、「題名の無い物語」(恋する旅人収録)に登場する木元の
『言葉にならず、空を見上げる。
 セレーノ!
 透き通るような青空、本当の空があった』

と描かれている場面のような、嬉しさと爽やかさに胸を打たれた心境になりました。

 「公タマ伝」というのは「公務員のタマゴに伝えたい話」という題名を略して称しているというのが表の理由です。しかし、世の中には「表」があれば必ず「裏」があります。
 「公タマ伝」と称する裏の理由は

務員としてのタマシイえたい話」だからです。
 30余年公務員として生きてきました、生かされてきました。
 私の公務員人生における気づきや学び、経験など、魂に刻みこまれた想いを、若い方々に伝えたいと考え、行動しました。
(公タマ伝第2集より引用)

 今回のあおきよしみさんの感想を拝読し、「伝わった」という思いが溢れてきました。
 感想文では「俺たちはプロじゃない」という稿を取り上げていただきましたが、後輩たちに話す言葉にある「プロへのリスペクトを持って欲しい」という想いと「プロと言えるくらい知見を高めて欲しい」という「二面性」と、その土台にあるのが「バランスの重要性」であることを読み取っていただけたことは、深く衝撃的な嬉しさでした。公務員の方々は公務員の領域でのみ活動している方が多く、社会通念とのバランスが崩れている方が多くいるように見えます。そのため、その領域の常識に価値観を狂わされ、悩み戸惑う若い方が多いように感じています。
 文章として書いていることが、伝えたい全てではないのです。余白に伝えたいことを込めています。私の癖に「多くを表現しない」というものがあります。
「皆まで言いません。ご想像にお任せします
ということが多いです。自分の中で想定している世界がありますが、そこを表現して、自分の価値観を押し付けるのではなく、相手の価値観を引き出したいと考えています。
 「本当に大切なものは目では見えない」
 そこを感じて欲しいと願っているのです。

 今回の「あおきよしみさん」の感想は、私が表現せずに「余白」とした部分を読み解いていただいたものでした。
 もちろん、記事に対して御礼のコメントは残しましたが、書き足らずあらためて稿として起しました。
 そして、大事なことなので繰り返します。世の中には表があれば必ず「裏」があります。多分、あおきよしみさんも、本稿をお読みの賢明な読者の方々も、この稿に込められた「裏」の意図を読み解いていることでしょう。その意図については「ご想像にお任せします」。

 ちなみに、公タマ伝のkindle unlimitedの「読まれたページ数」が88,637ページとなり、書籍のページ数118で単純に割ると750冊分を越えました。「読んでいただけて嬉しい」という気持ちの裏に「そんなに悩める公務員がいるのか」と愕然たる思いもあります。
 少しでも読者の方の心に伝わり、力になれていることを祈念します。
「公タマ伝」をはじめとする著作へのリンクについては、こちらにamazonのリンクを埋めておきます。



サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。