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上野東照宮ぼたん苑 その1(太郎編)

 酎愛零さんを御存じの方も多いと思いますが、先日、酎さんがこのような記事を投稿されました。

 偶々ですが、2月21日の夜から22日にかけて、私は東京におりました。この記事に大きな刺激を受けた私は、22日の午前中に「太田記念美術館」にて浮世絵を堪能した後、上野に向かいました。
 ということで、酎さんに重ねてぼたん苑訪問の報告です。

入口 左

 いきなり「可愛い」の襲撃です。手前のアイテムに近づいて撮影します。

可愛いは正義です

 干支の兎以外に、何故このようなアイテムが配置されているのかがわからない浅学な身を嘆くことになります。縄、玉、梅、またその土台には何らかの意図があるのだろうと思いますが、オジサンが思うのは、ただ「可愛い」ということになります。なお、この前に訪問した太田記念美術館では、こんな企画でした。

広重 おじさん図譜

 かなり楽しませていただきました。
 さて、ぼたん苑に戻ります。

紅白梅

 梅も見事な花をつけていました。この後も感じますが、この立体的な配置が、現地で観るとさらに素晴らしく感じます。小さな鉢植えの奥にある巨石との対比、また、若い花の輝きと年輪を感じる石の重み。しょっぱなから、その見事さに圧倒されます。

入口から進行方向 左手

 続いて、大きな鉢に埋め込まれた紅白のぼたんと常緑樹です、そしてぼたんが続きます。
「はわわぁぁぁ~」
と、声に出しそうになります。さらに右手には

入口から進行方向 右側

 和傘が飾られています。小さな鉢植えに視線を誘導してからの、左右の奥行に目を向けさせる仕掛けがお見事、小路にいるのに果てのない空間に迷いこんだような気持ちになります。そして、いよいよ、ぼたんを愛でます。

大極殿

『立てば芍薬 座れば牡丹』なんて言葉が昔からありますが、緑の葉の上に座しているような姿が、実に艶やかです。薄い花びらを重ねたような姿は、西洋のドレスのようなイメージでしょうか。純白のヴェールを思わせます。

中央 島美人 右 島大臣

 三色そろい踏みを楽しみます。中央の島美人という名からは焼酎「さつま島美人」を思い出しますが、焼酎の方は、こちらのウェブによると
『酒名は、島(世)の男性にいつまでも愛されるようにと願い「さつま島美人」と命名されたそうです
なので、関係は無いのでしょうか。

 ちなみに、私は焼酎の「島美人」も大好きなお酒の一つであります。
 で、牡丹も良いのですが、この「雪除け」の「藁囲い」に、風情を感じます。現代社会におきましては、もっと安価で使いやすい素材で「囲い」を作れそうな印象ですが、昔ながらの技術を継承するとともに、自然由来の美しさを感じます。もちろん、人口物とか工業製品を否定するものではないです。それは、それで善いと思うのですが、この空間の「異世界感」と申しますか「江戸観」と言いますか、素晴らしいと感じるのです。

福寿草

 この福寿草もまた、見事な配置と感じます。写真が下手で申し訳ありません。小さな花を守るように、石や灯篭が配置され、右側の植物(名前はわかりません)も寄り添うように、見守るように配置され、花の美しさを際立てているようです。

天衣

 少し花の位置が高く、飛び立つような衣を思わせる牡丹です。
#何を書いても最後は宣伝
 「天衣」と言えば、『光流るる阿武隈川』ですね。こちらです。

 あの方のレビューを抜粋してご紹介します。

“想いが天に通じて、天が応援する。ずっと木幡で暮らし、家庭を守り、仕事に勤しんだ家族がいる。継ぐひとがいて、応援する人がいて、糸を紡ぐように、絹を織るように、心を重ねて、その衣が天に舞う”
まさに、「ほんとうの空」高く.....

Amazon「沈丁花さん」のレビューより引用

 光流るる阿武隈川の「あとがき」は「酎 愛零」さんに書いていただきました。あとがきとか、レビューだけでも読んでいただけたら、嬉しいです。

 そして、何と、この写真の段階で、「ぼたん苑に入り数メートル」という状況です。まだ写真がありますので、続編にいたしとうございます。

 拙い文章と写真ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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