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『亀戸お遊び組』第1回「ホームムービー」に関する思い出(たろちん視点)

こんにちは。亀戸組の膵臓です。
8月10日、ついにルーツ先生の新連載『亀戸お遊び組』の第1回「ホームムービー」が公開されました。

概要については前回の記事でまとめましたが、第1回ではいよいよ具体的な内容というか方向性が明らかになりましたね。思ったより具体的な内輪話が満載でビビった方もいたのではないでしょうか。私もビビりました。

昔からこの界隈の配信等を見ている方ですと2万回は聞いた話かもしれませんが(おじさんは酔って同じ話しかしないため)、こうやってあらためて漫画になることで「初めて知った」「懐かしい」という方もいらっしゃったのではないかと思います。私も最近色々あって生きているうちに形に残して置くことの大切さを感じておりますので、2万1回目の同じ話をここに書き残して置こうかと思います。あくまで僕視点での話になります。対戦よろしくお願いします。

この連載に関連したルーツさんのラジオも始まりました。そちらもぜひどうぞ

亀戸組、誰も亀戸に住んでない問題

亀戸組初期メンバーは基本的に「ゆとり組」が好きで、しんすけさんが当時公開したメールアドレスに連絡したことがきっかけで集まりました。最初はSkype(古の通話ツール)で話をするんですが、当時はニコニコ動画で「ゲーム実況」タグに動画を投稿している人間などせいぜい100人いるかいないかくらい(多分)で、やってるやつは大体名前くらいは知っており、お互い「あーあの動画の人か」くらいから話ができるので意気投合しやすかったと思います。仲間も少ないのでレア感があった。

そうなると「じゃ、飲もう」となるのも早く、東京にいるメンツは特に猛烈な頻度で飲むようになります。あと暇な大学生とかフリーターとかが多かったので飲むと当然うだうだして帰らない。そうなると必然的に誰かの家が溜まり場になるわけですが、それが亀戸(駅)近くにあるタカの家でありルーツの家でした。

厳密には2人の住所は大島であり亀戸駅も一番の最寄り駅というわけではないんですが、どっちも亀戸駅から歩いて行けるので、とりあえず亀戸に集まって店で飲んでから、「どうする」「今日はルーツんち行くか」「俺はタカんちにする」「誰も帰んねえのかよ」「俺は仕事あるから帰るよ(はるしげ)」「まおも終電あるぞ」といった激論の末、9割の人間が亀戸周辺でうごめき続けたことから誰が呼んだか「亀戸組」ということになりました。

しかもその後タカとルーツも引っ越したので、亀戸組が亀戸に集まっていたのすら最初の数年だけです。そう考えるとマジで亀戸ほぼ関係ない組ですね。

飲み会のノリ

今回の漫画で個人的に一番好きな部分。ルーツが「まおでーす」って挨拶してまおが「ルーツでーす」って挨拶するみたいなくだりすごいやってた(配信とかでもやってた気がする)し、レオリオの立ち姿のマネを永久にし続けるくだりもそう。「初めまして」の人がいる場でも構わずその内輪ノリを貫くの、当時のネットのノリがそうだったの半分、この集団がクレイジーなの半分、当時のネットやってるやつなんてクレイジーなやつしかいなかったのが10割だと思ってます。

塩とかは初めて会ったとき、すごいちゃんとした人物だったので「ああ、こんなクレイジーな飲み会をやっていたらもう来てくれなくなっちゃうなあ……」と心配しながら何もできず眺めていたんですが(僕は再生数が少なかったので発言力が弱い)、後日ルーツの家でしこたま飲んだときに「泥酔してダッシュで玄関のドアに激突して吐いて排水溝を詰まらせる」という伝説のプレイを見せてくれて、この人もちゃんとクレイジーソルトなんだ、と安心した記憶があります。学生の飲み会でしたね。超楽しかった。

「ゴールデンアイ」とホームムービー

漫画内では「鉛筆銃」と称されていますが、銃が鉛筆にしか見えないことで知られるニンテンドー64のゲームといえば「ゴールデンアイ007」ですね。

この頃はコラボをするとコメントで「1人でやってるとこが見たい」「知らないやつの声聞きたくない」など動画が荒れがちな時代でした。今だと「あの人とあの人が一緒にやるのか! 見る!」と興味を持つ人も多いように思いますが、当時は真逆でした。人の価値観というのは変わるものですね。

ルーツ先生はこの問題にひとつの解答を用意しました。それが「ホームムービー」タグの導入です。つまり、「コラボゲーム実況動画」などではなく友人が酔っ払って自分たちのために撮った「ホームムービー」なんだから文句言われる筋合いはねえ、という理論です。理論というわけでもないけど、まあそういうノリのアレです。多分。

ゴールデンアイもなんかの飲み会のときにたまたま帰らなかった5人がお遊びでやったものでした。おっとっと食ってたらいつの間にか始まってたくらいのやつ。

録画終わったあと「こりゃお蔵入りだな~」とかみんなで言いながら酒飲んで寝たんですが、起きたらルーツが昨日撮った動画をちまちま編集してて「思ったより楽しいから上げてみますか」みたいな感じで投稿された流れだったように記憶しています。

ちなみにこの7年くらいあとになんかの流れで「久しぶりにゴールデンアイやろうぜ」って言って塩んちに集まったんですが、全員1次会で泥酔しすぎてマジでお蔵入りになりました。それから3年くらい経って塩が思い出して公開したのがこれです。

今は亡き「ニコニコのノリ」すぎてもはやこれを第三者が見て面白いのかどうかとか全くわかりませんが、当人としては楽しかった思い出がよみがえるいいものです。今だったらみんなで集まっても動画とか撮らずせいぜい適当な配信して忘れちゃうと思うので、こういうものが残ってるというのはなんかいいなあと思います。まさに「ホームムービー」のよさ。本当にただの僕たちの思い出でしかありませんが、一緒になって楽しんでくれた方もありがとうございました。

 『亀戸お遊び組 ~古参ゲーム実況者の交遊録~』はツイシリにて隔週木曜更新中。次回は8月24日更新、第2話「終結! 亀戸組」です。長く続くほど僕たちの思い出も増えて(僕たちが)嬉しいので、ぜひ応援していただければ幸いです。

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