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勧善懲悪というプロット

さぁ本日の漫コラ(漫画コラム)は
あるある中のあるある!
人類が大好きな〝勧善懲悪〟という
物語のプロット(筋)について
勝手に語らせてもらいます!

勧善懲悪とは?という方に簡単に
Wikiさんに説明してもらいますと

勧善懲悪(かんぜんちょうあく)は、「善を勧め、悪を懲らしめる」ことを主題とする物語の類型の一つ
とのことで、

→これは善玉(正義若しくは善人)と、
悪玉(悪役・悪党・搾取する権力者など)が
分かれており、最後には悪玉が
善玉に打ち倒され、滅ぼされたり
悔恨するという形で終結する。
悪としてよく扱われるのが、
一般に強大な権力を保持し、
正義を好まない人物や組織である。

とされています!

まぁ早い話、我々が小さい頃みる
〇〇戦隊ナニレンジャーの1話完結物語は
ぜんぶこれですよね!
悪の組織の怪人が善良な市民を攻撃し
それを守るためにレンジャーたちが立ち上がり
悪を懲らしめる!

このパターンをぼくらは小さい頃から
ずっと享受してきているのです。

ではなぜ、ぼくらはこのプロットが
1番落ち着くのか、一つはハッピーエンド
という形で納得いくということもありますが
やはりこの形式は感情や物語の
起伏、起承転結を作りやすく
見るものが飲めりこみやすいのでは、
と思うのです

とくに悪の方はなにかしらの
社会風刺や見ている人の生活の中で
共感できるような悪の性質を持ち、
それを打破してくれる
善人(主人公たち)がいることによって
スカッとするシステムが完成しているのだと
思います
いよッ!!よくやってくれた!(倒してくれた)
ってな具合に。

ただダラダラ見ているのではなく
フラストレーションを貯めてから
スカッと倒すからカタルシスと呼ばれる
爽快感が生まれ、あぁ腑に落ちた。
となるわけですね
このパターン初期のONE PIECEにも
多く見受けられますが、筆者が推したいのは
なんといっても忍空ですね。
忍空も序盤1話完結の勧善懲悪物が多いのですが
本当にこの悪人がうわぁなんかわかるわ
こーゆームカつくやつ!ってなるんです笑
忍空はそのプロットの作り方が
本当に秀逸すぎて脱帽です。
フラストレーションののストレスが
最大限に溜まったところで
カエル顔の風助がクールにぶっ倒す。
ここがミソであり気持ちの良いところです。
ルフィも決めるとこはクールに決めますが
まさしく風助のそれも格好良いんです
あえてあの斬新なフォルムや
見た目なのがすごい好きです
そりゃあのナルトの岸本先生にも
影響を与えたわけだ、と実感するのです。

誰が誰の作風に影響を受けているのか
考えるのも楽しいですが
古今東西、勧善懲悪物はいろいろな場面で
見られます。
時代劇もそうですがもっと言えば
江戸時代の創作物やなんなら世界中の神話に
どこにでも似たような形式や似たような話が
あるんだから、これは人類が相当好きな
文学パターンなのでしょうね。
それくらい共通意識だからこそ
その勧善懲悪の形式をフリにして
え!?ここで悪にやられちゃうの!?
というバッドエンドを売りにしたものも
映える映える笑
裏切りの多い映画や漫画は
通常のプロットがあるからこそ面白いのです。
もしもみんなの中に浸透している
ベターな展開が第一前提としてなければ
バッドエンドはそれほど
衝撃もないのかもしれません。

さて世界中で大ヒットしたスターウォーズも
初期三部作4・5・6あたりは
まさしく勧善懲悪物ですよね
悪の帝国に対して無垢な主人公が
仲間とともに立ち上がりフォースの力を身につけて
皇帝を打破していく!というお話。
まぁその中で恋愛や友情や親子のすったもんだ
など色々ありましたが
これ面白いのが敵が
圧倒的フィクションなんですよね!

それまでの西部劇などの勧善懲悪って
ようはガンマンvsインディアンの構図じゃないですか
それは文化的問題が十分孕んでいるんですよいまだに。

しかし相手が宇宙人や人外の見た目をした何か
と戦う人間の主人公はというと
誰を倒したって誰も
敵には感情移入しなくてすむんです
だからその分主人公側のみに感情移入して
思いっきりやっつけてくれるから
爽快爽快笑笑
こう考えると戦隊モノの敵も怪人や怪獣なのも
うなずけますね
人間が人間をやっつけて(しかも5対1笑)
はい、めでたし!ではなんか
こう、思うところありますもんね笑

相手が同じ人間や対動物となると
いやでも敵も可哀想・・・と思う気持ちを
全部払拭してくれるんですよSFって
だって、
ええ!でも宇宙人も可哀想だろ!
やめようよ!なんてクレーム入れてる人は
よっぽど繊細な人だと思いますよ笑
だからこそスターウォーズは
大ヒットを記録し現在まで繋がる
最高のフランチャイズ映画へと
発展したのだと思います。
(もちろんそれだけが要因ではないですよ笑
いつかスターウォーズの映画コラム
書かせてください笑)

鬼滅の刃もその点すごいのが
相手は鬼です
なので容赦なくやっつけるかと思いきや
お決まりのパターンで鬼が最後
〝人間だった頃の記憶〟を回顧して逝きます
そこに
あぁ、悪にも悪の理由があるんだ
僕なら私なら・・・とほろり涙を誘うのです
勧善懲悪の形式をとりつつも
また一味違った見せ方が秀逸なため、
そういった点も国民的人気アニメとなった
所以かもしれません

まぁ漫画は映画に比べると
紙面なので例え人を斬っても
そこまで生々しくはならないのですが
ドラゴンボールも呪術廻戦も
相手が人ならざるものであることが
多いからこの共通項は面白いですよね
対人だとどうしても血生臭くなるから
歴史物漫画(るろ剣とかキングダム)などには
もってこいですが。。。
その点ONE PIECEは対人が多いですが
息の根は絶対止めませんよね
(まぁ場合によりますが)
あと、〝殺す〟という言葉は
極力使わないように
しているんですよ尾田先生。
だからブッ飛ばすとか、ぶっ倒すと
表現しているんです
この心がけ素晴らしいですよね

暴力や戦争が昨今話題になりますが
暴力という物が美化されていいのは
漫画や映画の中だけです
言葉の暴力も同じですね

たろちゃん組

p.s.勧善懲悪をイメージして
作りました。忍空オススメです!

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