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マーケティングと陰陽五行と 其の弐:陰陽五行は占いなの?

「宿命をお伝えするから生年月日を教えてください」と言われたら、まあ占いだと思いますよね。

でも逆に陰陽五行を深く学んでいる人は「占いではない」と言います。

一体どっちなんでしょう?


なぜ生年月日を聞くのか?

陰陽五行で宿命鑑定をしてもらおうとするとき、生年月日を聞かれます。

「なあんだ、やっぱり占いじゃない」と思うかも知れませんが、慌てないでください。

確かに生年月日は聞きます。その結果、その人の宿命の傾向が出てきます。
宿命の傾向といっても、「A型だから几帳面ね」という単純なものではなく、人間関係から、金運、健康運、性格など様々な傾向が出てきます。

なぜそんな傾向を出せるんだ?と思うかも知れません。まあ一言で言えばそれが2500年の叡智なのでしょうが、もう少し考えてみましょう。

当然生年月日によって天体の配置は異なってきます。それらが誕生した個体に影響しているという考え方があるのです。

たとえば月の満ち欠け(すなわち月の引力の影響)によって犯罪率が変わるという議論がありますが、そういうイメージです。

一定の環境で誕生(ダウンロード)された個体には、一定の傾向がある、というのがその世界観です。

正直これが正しいと証明することも、間違っていると証明することもかなり難しいんじゃないかと思います。

ただ2500年に渡りその考えが一定以上の支持を集め、特に為政者の間で実践的に使われたということだけは事実なのです。

占いじゃないなら、なんなの?

じゃあ占いじゃないなら、陰陽五行はなんなのでしょうか?

陰陽五行の帝王学はよく天気予報に例えられます。

簡単にいうと「こういう気圧配置だと雨になりやすいよね」というのと同じで、「この星の配置を持っている人は、こういう人生を送りやすいよね」という感じです。

ただ天気という現象はめちゃくちゃ多くの要素の掛け合わせからなるので、気象予報士になるのがめちゃくちゃ大変なのと同じように、人生もめちゃくちゃ多くの要素からなっているので、その本質を見抜くための陰陽五行もめちゃくちゃ複雑なのです。

陰陽五行は経済学!?

ただ個人的には天気予報もさることながら、経済学に似ていると思っています。

僕らは「科学的」という言葉を使うとき、再現性があるのが科学だ、と思い込んでいるところがあります。確かに自然科学は実験して毎回同じ結果がでなければおかしいですよね。

でも実は人文科学は違います。経済学は超高度な数学を使うから自然科学的と混同してしまう人もいるけど、あくまでも後追いの学問です。

簡単にいうと、起きている現象を分析する学問で、本来正確な未来予想はできるものではないということです。

まあ正確な未来予測ができたら、経済学の秘密を知れば株式市場で大儲けできちゃいますからね。

陰陽五行も一緒です。人間がダウンロードされてきた(生まれてきた)環境の状態と、その後の人生のをつぶさに後追いして、経済学ばりの複雑な体系を築き上げているものです。

だから正確に未来を占うことはできません。

でも、国が経済政策を打ち出すのに経済学を役立てるのと同じように、人生や国家をマネージしようとするときに陰陽五行の知見は役に立つのです。

だから古来から陰陽五行は帝王学に使われてきたのです。

マーケティングと陰陽五行と。

細かいことはまた追々書いていきますが、歴代の中国の為政者が陰陽五行を取り入れていたのは、それだけ陰陽五行で人々の性質と行動の説明がついたから。

マーケティングとはつまるところ人々の心理に基づく購買行動に介入していくことですから、これが役に立たないわけはありません。

というわけで、これからもこちらのnoteを僕の学びの備忘録代わりに使っていきたいと思います!

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