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「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」

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本書のタイトルを、あえて「建設・不動産のデジタル化〜FMBIMの活⽤〜」としたのは、建設・不動産の発注、所有、管理、経営の第⼀線にたつ多くの皆さんにBIMの有効性を証明し、BIM…
このマガジンを読むと、BIMを含む建物のデジタル化、FMBIMなど、建設プロジェクトにおける最先端…
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「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その13 4. FM-Integrationの導入

4. FM-Integrationの導入以上のような考え方の背景を持って、ある病院での実例で開発したシステムをご紹介する。病院が最も必要としているFM 分野は、障害情報やLCC(ライフサイクルコスト)情報などの維持管理分野になる。 病院は市民の命を守るための安全な施設でなければならない。緊急事態に即応するシステムでなければならない。私たちが開発しているFM 活動のためにFMBIMを用いた システムを「FM-Integration」 と呼ぶ。 このシステムの特徴は、BIM

「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その14 Ⅳ. FMBIM を支えるAI及び先進的分析技術

Ⅳ. FMBIM を支えるAI及び先進的分析技術1. FMの評価・分析とは1.1 FMBIMの将来性 FMは、企業が施設資産を効率的に管理し、無駄のない管理を促進するための手段だ。 建物は多くの資産で構成されており、完成後は徐々に劣化する。 このため、メンテナンスを行い、常に正常な状態に保つことが重要。 そのためには、資産の状態を把握し、評価し、予測することが重要なメカニズムのひとつ。そのため、FMは数理統計処理や人工知能を用いて膨大な量の情報を整理し状態の把握をする科学

「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その15 3.1 AIとBIMで効率的なFMへ

3. AIについて現在、ITやAIを活用してビッグデータを分析し、経済予測が暗号技術、各種認証技術に活用している。また、ディープブルーなどのようにAIを活用することで、囲碁のチャンピオンに勝つようなことも可能になった。 3.1 AIとBIMで効率的なFMへ 近い将来、FMの情報処理で人工知能を利用して建物の価値を判断することが期待される。保全の分野では、予防保全と事後保全という管理概念があったが、人工知能を利用した予知保全の方法も登場した。人工知能にはさまざまな方法があり