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「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」

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本書のタイトルを、あえて「建設・不動産のデジタル化〜FMBIMの活⽤〜」としたのは、建設・不動産の発注、所有、管理、経営の第⼀線にたつ多くの皆さんにBIMの有効性を証明し、BIM…
このマガジンを読むと、BIMを含む建物のデジタル化、FMBIMなど、建設プロジェクトにおける最先端…
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#センサー

「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その3 3 ビルの IoT とセンシング技術

3 ビルの IoT とセンシング技術3.1 センシング技術とは 「スマートビル」では、⼈の動きやビル全体の空調制御などにより、省エネルギーやユーザー満⾜度を上げるために建物のあらゆるデジタルデータが活⽤される。 そのデジタルデータの元となるのが、⼈感センサーや⾚外線センサーなどの各種センサーを⽤いて、⼈流(⼈の流れや⼈の集積度)、温度、明るさ、会議室の利⽤状況などであり、最近では、監視カメラなどの画像データなどがセンサーを⽤いたセンシング技術で取得できる。それ以外にも、加

「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その4 3.2.2 Society5.0 時代は、ビル内の状態を IoT センサーで把握し、AI で分析する時代

3.2.2 Society5.0 時代は、ビル内の状態を IoT センサーで把握し、AI で分析する時代 ビルの⽇常点検においても、BIM は⼤きな役割を担う可能性がある。 ⽇常点検において、各種機器の運転状況などを把握し、5G(⾼速⼤容量時代)を活⽤して、各種センサーにより、数分おきのビッグデータを取得することができる。 ① 空気の質の測定 ② 床壁天井(空間)の状態(温度、振動、⾳) ③ 運⽤状態の把握 ④ 損傷、故障の状態 ⑤ インフラの状態 ⑥ エネルギーの状態

「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その5 4. デジタルデータの活⽤はあらゆる分野で進む

4. デジタルデータの活⽤はあらゆる分野で進むリアルな都市をコンピューター上で同じように可視化する「デジタルツイン」技術。センサー、AI(⼈⼯知能)、ロボティクス、クラウド、5G(第 5 世代移動通信システム)など最先端の技術を統合したものだ。現実の都市問題の解決に、デジタルツインの活用が始まっている。 ビル管理でも、デジタルツインで作られたコンピューター上のビルにおいて、空調の改修や環境改善を図るようなシミュレーションを⾏い、そこでの結果をもとに、実際のビルを改修するな