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短歌8つ(3)

ニンゲンのいろいろ嫌になっちゃって小さなわたし体液を泳ぐ

血管年齢も知らない私がドリッパーで抽出されてく

着けるわよ無名の星々乗り継げば火星から先運転見合わせ

コーヒーの黒に溶け退くわれこそは液面にあるいざよいの月

いっこにこさんこよんこごころっこたまごわりいれごはんとけてく

まどろみのなかでまどろみ起きたらばそこはまだひとつめのまどろみ

セミの声まだ人の世と知らせてる世界奪取次年に持ち越し

よろこぶ子本の栞を覚えたてはさみまくって次はどこから?

短歌8つ(1)

短歌8つ(2)

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