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短歌8つ(4)

雲ちぎり愛のことばがこぼれ落ち誰も知らない島へ流れる

血管をするするすると引き抜いてぶら下げて見る失恋の午後

おおぞらに昇ってゆきたい喫煙所くゆる紫煙にこの身溶かして

ゆらゆらとどこも目指さず流れゆく小さなおじさん明日はハレルヤ

届かない遠いあなたにこの思い鈍くしびれる下半の尾ひれ

ポケカする土曜夕刻お外では防災無線じいちゃん探す

木星に見られている気がして右手と右足が同時に出ちゃう

多様性が逆につらい縞模様だけのシマウマ野を駆け抜ける


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