リファーラル制度の使い方・成功させるコツ(紹介する側)
あなたのネットワークを活用して、自社のオープンポジションにお知り合いを紹介してみませんか?リファーラル制度を使えば、お知り合いの方が採用された場合、数万~数十万のリファーラルボーナスがもらえます。
かつて私も、現職の企業にて大学の後輩をリファーラルし、採用が決まってから20万円をリファーラルボーナスとして受け取りました。一方で、リファーラルをしていたにも関わらず、最終的に私ではなく転職エージェントを経由して本選考を受けてしまった友人も何名かおり、採用後に私にはリファーラルボーナスが一円も入らず残念な思いをしたこともあります。
リファーラル制度は、ポイントをきっちりと押さえればぐっと成功確率が上がる素晴らしい制度です。このnoteでは、私の失敗談も交えつつ、紹介する側としてどうすればリファーラル制度をうまく活用することができるか?について説明していきます。
P.S. そもそもリファーラル制度とは何か、どんなメリットがあるのか?について知りたい方は、以下のnoteもあわせてご覧ください。
リファーラルの前に
リファーラルをするには、「誰に」「どんなポジションを」紹介したいかを考える必要があります。そのために、
友達の話に耳を傾けながら、仕事の近況を聞いてみる
どんなポジションが空いているかを知るために、定期的に自社のキャリアページをみてみる
ことをおすすめします。企業によりますが、紹介の対象企業は親会社・子会社でも対応していたり、海外支社の求人でも日本支社からリファーラルできることもあります。海外に友人がいらっしゃる方は、対象を海外在住の方に広げてみても良いでしょう。自社のリファーラル制度の詳細が分からない場合は、人事部門のRecruiterに問い合わせると教えてもらえます。
「誰に」「どんなポジションを」紹介したいかが決まったら、ご本人に具体的に話を持ち掛けてみましょう。自分の状況を親身になって考えてくれて、転職先を提案してくれる友人・知人を嫌がる方はほぼいないと思います。キャリアページ上に求人のリンクがあるなら、そちらも併せて送ってあげると良いですね。
その方が応募に前向きになった場合は、求人のリンクから応募するのではなく、必ず社内システムからリファーラルするようにしましょう。ご参考までに現職ではWorkdayを使っていますが、企業ごとにプロセスが異なるため、どこからリファーラルすれば良いか分からない場合はRecruiterに尋ねてみてください。
社内システムから候補者の情報を入力すると、候補者側にメールが届きます。そこから候補者は自分の選考状況のアップデートを受けとることができます。
お声掛けした友達の中でも、応募は遠慮しておきます、という回答になる方も出てくると思います。なぜなら、候補者側にとっては「いつ」「どんなポジションに」応募するかがとても大切だからです。もし応募しない理由がタイミングなのであれば、時間をおいてまたフォローアップしてみると良いでしょう。案内したポジションに興味がない場合は、他のポジションも提案してみてください。
リファーラル中は
リファーラルにて選考プロセスが始まったら、紹介した側のあなたの仕事は候補者が合格できるように助けてあげることです。
リファーラル制度を使って選考を受けている候補者は、会社にとって採用コストを抑えられる & 社員の知り合いであれば自社に適する優秀な候補者であると捉えられるため、直接応募または転職エージェント経由の応募と比較して、高い期待値でより確実に選考を受けることができます。
とはいえ、候補者の方は応募しているポジションについて詳しく知らないですし、選考過程でどんな準備をすればよいか分からないこともあるでしょう。もちろん、それは候補者を担当するRecruiterとHiring Managerの仕事ではありますが、リファーラルだけして後のプロセスを完全に丸投げするよりかは、候補者とRecruiter、しいてはHiring Managerの間を立ちまわるように動くことができると、候補者からの信頼も増すかと思います。
具体的には、
Recruiterとこまめに連絡をとる
社内システムからリファーラルの登録を済ませたら、候補者の概要についてRecruiterに頭出しをしておくとスムーズです。
候補者から「Recruiterから連絡がこない」と言われた場合には、どういう進捗になっているか社内で連絡をしてみましょう。
Hiring Managerと話す
候補者の概要、アピールポイントなどを簡潔に説明しておきましょう。ここで良い印象を持ってもらえると、候補者が実際にHiring Managerと面接をする際にも有利になります。
実技面接(プレゼンテーション・コーディング試験など)がある場合には、紹介した側としてどれくらいサポートするべきか聞いてみましょう。とはいっても、面接当日にどんなパフォーマンスが見せられるかは候補者次第ですので、裏で支援する分には問題ないと私は思っています。
応募した職種の社員と候補者を引き合わせる
自分の職種と、候補者が応募した職種が異なる場合には、仕事内容や面接対策などの具体的なアドバイスが難しいので、応募した職種で働いている社員に協力してもらい、候補者とカジュアルミーティングをする時間を設けてみましょう。
リファーラル後には
サポートしてきた候補者がオファーを得ることができた時には、自分が合格したときとはまた違った喜びが感じられると思います。選考の過程で、カジュアルミーティングに協力してくれた社員がいる場合には、その人たちにもお礼のメッセージを送りましょう。
リファーラルボーナスが振り込まれるのは、候補者が入社してから数か月後です。最低でも最初の数か月間は継続勤務する必要があるはずなので、その期間は慣れない環境で緊張している候補者が良いスタートを切れるよう、定期的にフォローアップすると良いと思います。なお、リファーラルボーナスは課税対象となることが多いと思いますが、気になる方は確認してみてください。
残念ながら、リファーラルしていたポジションに落ちてしまっても、会社自体を気に入ってもらえれば別のポジションを受けてくれる可能性があります。
以上、リファーラル制度を紹介する側として利用する場合のポイントについてお伝えしました。みなさまの「スキ」やフォロー、こんなに嬉しいことはありません!もしご参考になれば、リアクションもお待ちしています :-)
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