見出し画像

ジコタンQ:個性を活かしていきる 2024年8月15日

オーストラリア在住20年目、元豪州4大銀行員のtaroがお送りする海外暮らしで見える柔らかい思考と感情と視野が広がる海外のニュースの翻訳&まとめ。ニュースの参照はここからhttps://www.bloomberg.com/asia

【本日の独り言】

「家を建てるなら縁側を作れ。」

オーストラリアには大型連休などというものはない。
あってせいぜい、土日を含んだ4日、それが年に2回あるかないかだ。
日本はゴールデンウィーク、お盆休み、シルバーウィーク、年末年始と年に3回も4回もある。
日本は祝日が年間17日と世界でも多い国として知られている。

なぜ日本は祝日が多いのか、それは国の歴史が古いからとも、有休消化率が低いからとも言われている。
実際に、2000年をすぎてからも祝日が新しく制定されていたりする。
そしてその大型連休を使ってどこかに行く、行かねばならないという人たちで行楽地はごった返している。

で、冒頭の縁側に戻る。
昭和生まれのおじさんやおねえさんなら経験があるだろう。
蚊取り線香を焚いた縁側に座ってスイカを食べたり、線香花火をしたり、お月見だってした。
畳のない家に生まれた私ですら祖父母の家に行って縁側でそう言ったことをした経験がある。
そこで何が生まれたか、会話だ。
お盆休み、ゴールデンウィークに横浜の祖母を訪ねていって縁側に座って学校のこと、行きの新幹線の中でのこと色々話をした。
どこに行くでもない、家の中で”家族の会話”をした。
一家に一台テレビの時代から、1人ひとつスマホの時代になって圧倒的に会話が減り私たちは相手の好みを知ろうとせず、SNSで人気の動画を見せ合うだけのコミュニケーションになった。

思い出作りもいいだろう、子どもたちが楽しんでいる姿を見るのもいいだろう。
大人は昼間からビールを飲んで、子どもたちは自分たちで水遊びしているから楽でいいだろう。
そんな時こそ、そこでしか生まれない対話を楽しんでみよう。
親子の会話、夫婦の会話、友人同士の会話。

1980年代に行った聞き取り調査で約2万人のうち20%が顔を合わせての深いやり取り、会話がないと答えた。
2018年には半数もの人がそう言ったやり取りがないと答えた。
並行するように自殺率も劇的に増えている。

思ったこと、感じたことを日頃から話せる相手はいますか?
連休の間に体を休めると同時に、どうか心のデトックスもしよう。

オーストラリアで会計士、銀行員を経て、起業し現在日本で3事業、オーストラリアで2事業を経営。多彩な経験と持ち前の柔軟な思考を活かした経営者、人材育成家のTaroがお届けする「ジコタンQ(自己探究)」
自分の説明書を手に入れて転職や留学、移住、起業、自己実現の成功率が
8割上がる「ジコタンQ」無料セッションはコチラ https://lin.ee/fpVjqiz

【金融ニュース】

米国のインフレ率がほぼ横ばいとなったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを開始するとの観測はほとんど後退せず、株価は上昇した。

S&P500種株価指数は5日続伸し、ここ1ヶ月以上で最長の連騰となった。主要グループのほとんどが上昇し、金融、エネルギー、ハイテク株が牽引した。取引終盤には、シスコ・システムズが堅調な収益予測を受けて上昇した。国債は小動きだった。ドルは4ヶ月ぶりの安値を維持した。

消費者物価指数はディスインフレの傾向を強め、先週のメルトダウンで動揺した市場に安堵感をもたらした。雇用市場の軟化と相まって、FRBは来月にも利下げに踏み切るとの見方が強まっている。

【ヘッドライン流し読みニュース】

■岸田首相が退任し、異例の競争となる日本の首相選

・日本の次期首相は、インフレ、不安定な金融市場、悪化する安全保障環境、そして東京にとって最も重要な同盟国であるアメリカの新大統領への移行という難題に直面することになる。

岸田文雄首相は水曜日、自民党総裁として3年近く務めた任期中、自民党につきまとうスキャンダルの責任を取るため、2期目の出馬を断念したと発表した。岸田氏はまた、ここ数十年で最大の主要株価指数の下落など、最近の市場の混乱からも打撃を受けている。

岸田氏は退陣を選択することで、来年までに予定されている次の国政選挙を前に、歴史的な低水準に落ち込んだ内閣支持率を回復させるために、新しい顔ぶれをトップに据えることを望んでいる。

■岸田外相の辞任は混沌とした時代への扉を開く

結局、岸田文雄は重力から逃れることはできなかった。

日本の与党である自由民主党は来月末に新党首を選出する予定だが、ここ数週間、東京の勢いは一方に傾いていた: 不人気だが頑固者として有名な岸田氏が出馬し、勝利するだろうという勢いだ。

その勢いは、いつもはのんびりしているお盆休みの真っ只中の水曜日、首相が自民党総裁を続投しないと発表したことで突然尽き、事実上の辞任表明となり、日本の次期総裁レースは大混乱に陥った。

二国間同盟を深化させたジョー・バイデン米大統領との類似点がある。岸田氏の年齢が問題なのではなく、自民党の資金スキャンダルと統一教会との関係が論争の中心なのだ。両党首は数々の政策を成し遂げたにもかかわらず、かつてのような国民とのつながりを取り戻すのに苦労し、さらに下位の党員たちは、この状況がいつまで続くのかと国政選挙の可能性に目を向け始めた。

■家と呼べる安全な場所: DV被害者をホームレスにしないためのたゆまぬ努力

・連邦政府と州政府は、脆弱なグループに対する住宅と支援資金を、恐ろしく低い水準からではあるが、増額することを約束した。先月連邦政府は、FDVを経験した女性や子どもを支援するための緊急宿泊施設に資金を提供する「セーフ・プレイス緊急宿泊施設プログラム」に、新たに720カ所の宿泊施設を提供すると発表した。

連邦政府はまた、女性のFDVからの脱出を支援するための5,000ドルの危機手当など、より広範なFDV支援サービスにも数十億ドルを投資している。住宅や支援サービスは政府資金に依存することが多いが、ビジネス・コミュニティもまた、住宅を必要とする人々を支援する役割を果たすようになってきている。

【最後に】

The new leader isn't likely to do things much differently than the old leader.
岸田首相が続投しないと発表した記事に書かれた一文。
手痛い一文。

「新しいリーダーも古いリーダーと対して変わらないだろう。」と書かれている。それはこの記事を書いた人の個人的な感想ではなく、国民のほとんどがそう思っていること、薄々感じていることだというのが怖くて情けない。
どうしたらこの国は変わるのか。
どうやったらこの国は抜け出せるのか。
少しでも前に、少しでも明るい未来を取り戻したいと切に願う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?