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10分でわかる海外ニュース 2023年11月10日


オーストラリア在住20年目のtaroがお送りする10分でわかる海外ニュースのまとめ&海外暮らし、子育てを通して感じる日々のコラム

【本日の独り言】

みなさまおはようございます。
日本に滞在中、本当にたくさんの方々とやり取りをさせていただいて改めて思う。この仕事をして良かった。
コーチング、人材育成という仕事を通して人の笑顔を見ることができること、成長を共に感じることができるこの仕事が天職なのだと思う。
家族との関係、仕事の悩み、将来への不安、どんな課題でも「以前話したあれができた」「あのときのセッションででた言葉を大事にして、日々いい方向に向かっています。」そうやって実際に会って伝えたい!と遠方からきてくださる人がいたり、辛かった時期を乗り越えて前に進んでいる今の話を本当に嬉しそうに話してくださる方に会えただけでも日本に帰ってきて良かった。

【金融ニュース】

ジェローム・パウエルFRB議長が、連邦準備制度理事会(FRB)当局者は十分な引き締めを行ったと完全には確信していないと発言し、ウォール街のハト派的観測に冷や水を浴びせたことで、株価は下落し、国債利回りは上昇した。

FRB議長が「政策をさらに引き締めることが適切となれば、躊躇することはない」と述べたため、S&P500種指数は過去20年間で最長となるはずだった上昇を止めた。また、国債の240億ドルという低調な売却もセンチメントの重荷となった。米30年債利回りは22ベーシスポイントも急上昇し、S&P500種株価指数は下げ幅を拡大した。

【ヘッドライン流し読みニュース】

■オーストラリアの農家、75%の価格暴落の後、羊を無料で提供

・オーストラリアの羊産業は危機に瀕しており、過去16年間で最低水準に近い価格により、同国西部の一部の農家は家畜をペットフードメーカーに無償譲渡せざるを得なくなっている。

Meat & Livestock Australia社のグローバル供給アナリスト、ティム・ジャクソン氏によれば、マトン価格はこの1年で75%も急落したという。羊の価格も低迷しており、高齢の羊の10月の平均価格はわずか34豪ドル(22ドル)で、1頭1ドル以下で売られているという報告もある。

エルニーニョは乾燥と高温をもたらすと予想されており、牧草地不足のために食肉処理に回される家畜の数が増加する。現在、多くの屠畜場は定員いっぱいで操業している。特に西オーストラリア州では、昨年国内の生きた羊のほとんどすべてを出荷した。

■世界で最も物価の高い都市、4年ぶりに賃貸料低迷に直面へ

・シンガポールの住宅賃料は、この10年間で最長となる上昇に終止符が打たれるかもしれない。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ケン・フーン氏は水曜日に発表したレポートの中で、シンガポールの住宅賃料は今年15%上昇した後、2024年には10%下落する可能性があると述べた。マクロ経済が悪化したり、危機が発生したりすれば、下落幅はさらに大きくなる可能性があるという。

パンデミックの後、建設のボトルネックが緩和されたため、2023年には前年比2倍の新築住宅が建設された。この供給量の減少は、10年前の年平均を上回っているため、時間がかかるだろう。来年はさらに多くの新築住宅が市場に出回るため、賃料も抑制されるだろう。

■RBA、メルボルン・カップ当日の利上げでインフレ抑制に奔走か?

・RBAの分析によると、本日の利上げは、借り手の約7人に1人が収入より支出が多くなることを意味する。

RBAは利上げを終了したと考えていた借り手は、この決定で動揺したが、先月発表されたインフレ率が十分に低下していないことを示すデータを受けて、エコノミストや金融市場は利上げを短絡的に好んでいた。

9月期の消費者物価指数(CPI)は予想を上回る1.2%の上昇となり、年間インフレ率は5.4%となった。

これは6月期の6%から低下したものの、RBAの予想を上回ったため、景気減速とインフレ緩和のための再利上げを促した。

【最後に】

今回のオーストラリの政策金利の利上げで実に7人に1人は収入を超える出費を強いられる状況にあるという。
オーストラリアの金融機関では固定金利は2−3年と決まっている。つまり、今年10月以降続々とコロナ禍の低金利(2−3%)で借り換えまたは、買い替えをした人々が2−3倍(6−7%)の利息を払うことになる。
ここでオーストラリア不動産市場の国民を守る仕組みが生きてくる。
外国人は中古物件は買えない、割高な新築か、経済特区などの限られた地域しか購入することができないようになっている。
そういった仕組みが難しい局面で国を守ることを経験で知っているからこその法律、ルールなんだと改めて考えさせられる。

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