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なんも彩りのない一枚の絵のような君。

本当に血が通ってるかと思うぐらいの体温で語る君。

色は白。

何を食べて、何かを見て、何かを聞いて身体に色がつく。

まるで川を泳ぐシャケの様に。

白の絵の具から他の色を加えてできる繊細な色の様に。

普段君が着る白色の下着が恋人の好みで色付きの下着を着る様に。

けれど誰かのためなら自分の色を変えられる。

カメレオンのような君。白は何色よりも馴染みやすい。

きっと最初は君も白ではなかったはず。

何色だったんだろうな〜とかよく考えてしまう。

シャケと同じ身の色のオレンジなのかな。

オードリーヘップバーンの髪色のように焦げ茶色なのかな。

それとも口紅のような赤色なのかな。

その時の君の温度は君だけが知る「幸せ」「思い出」なのかな。

僕は思う。

幸せだった記憶も思い出も。

君がもし生まれ変わっても。

あの時のままで。

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