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バトラーズツアー2024幕張 ベスト4 造契約(2024.08.12)

どうも。他力です。急に禁止制限改訂が発表され、心がザワザワしております。どうして雲契約からミズアも黄フラジャも奪うんですか?禁止にするくらいなら刷るなって話ですよ(何年か前のカードを禁止にするのは分かりますけどね)。

……という話はここまでにして、今回はバトラーズツアー2024幕張でCブロック予選14位、Eブロックベスト4という結果を残した造契約について解説します。ハデスメタの天契約やゴブレアイボウなどが新禁止制限で苦しくなり、ハデスの母数が増えると予想される中で、ハデスに強いこのデッキはかなり良い立ち位置になると予想されます。ぜひ読んでいって下さい!

ちょっと前置きが長いので、下の目次から「3.採用カード解説」まで飛んでいただけると要点だけ読めると思います。



使用リストを先に置いておきます

当日の対戦レポートなどはこちらを参照ください。長いし、為になることは書いてないですが、ご理解いただければ。

1.環境読み

予想していた当日の母数Tier表(強さじゃなくて、母数の多さの予測で判断しています)

SSSSSSSS ハデス
S   アイボウ
A   天契約、零契約、獄契約
B   幻契約、造契約、アテナ

デッキ選択の基準として、とにかくハデスに5割以上勝てるのは必須条件。その上で、予選7回戦という長丁場に耐えうる安定性が必要です。

そしてもっと言えば、予選の序盤に遭遇する所謂「雑多な山」に負けない出力が必要です。周りにも、ハデスには勝てるんだけど全然違うデッキに当てられて敗退……という人がいました。

造契約は、これらの条件を上手く満たしていると考えています。ハデスには現状勝ち越していますし、ドローマジックをしっかり積んで安定性を上げています。そしてデッキ破棄&ライフ削りを高水準で両立してくれるので、様々なデッキに対して圧をかけることが可能です。

2.設計思想と使用リストの変遷


5月に使った造契約です。下手すぎてハデスにタコ負けし、敗退してしまいました。1章発売後、ハデス対面を練習する時間が取れず、動きの定石などを考えることができなかったのが原因だと思います。

その後しばらく造契約から離れていましたが、SIGMAさんのnoteを見て基盤を見直すことに(いちおうこのnoteは有料記事なので、この記事で触れられていることと重複した内容はなるべく省いて書こうと思います)。

以前からマジックスパナ入り造契約は使っていましたが、このnoteのようにリーサル手段の1つとしてマジックスパナを据えたコンセプトにしたのは、7月に入ってからです。

好きなカードです

マジックスパナのメリットは、大きく分けて以下の2つです。
特殊なタイミングにLOが狙える
・相手の防御札を疑似的に貫通できる

まずマジックスパナの大きな強みは、メインステップでのデッキ破棄が行えることです。最も理想的なのは、メインステップで超契約煌臨→ダイダロッサ合体→マジックスパナで20枚破棄、という動きです。メインで20枚も破棄してしまえば、あとは適当に殴るだけで簡単にLOすることができます。レーヴ・ダイダロスの「相手のトラッシュが25枚以上のとき、」を満たしやすくなるので、これが決まればほぼ勝ちと言っても過言ではないでしょう。

そしてもう1つの強みは、従来の造契約のライフを取る動きに加えて、急にLOプランに切り替えることができるということです。殴っていく道中、どうしても相手の白晶防壁や絶甲氷盾がケアできず、ライフを削り切れないままターンが終わってしまうシーンがあります。そういったとき、超契約→スパナをすることで、LO狙いに切り替えることができるようになります。
幕張CSの直前、宮城CSで絶甲入りハデスが優勝したことで、ハデスにおける絶甲氷盾の採用がメジャーとなりました。造契約というデッキは「相手のトラッシュを肥やし多重シンボルで殴る」ということでしか絶甲氷盾をケアできません。なので、相手(ハデス)のライフが高水準で保たれており、絶甲を手札に持たれていた場合、リーサルを逃してしまうという事例が多々発生しました。こういった場面で相手がライフ受け絶甲提示でターンを貰おうとしているときに超契約スパナをすれば、1つのバトルでLOというリーサルを出すことができるため、実質的に絶甲をケアできるようになります。白晶防壁も同様で、ダイダロッサが無く白晶ケアができない状況でも、リーサルを狙えるというのがスパナの大きな強みです。

実際に幕張CSでも、防御札をケアするためにスパナを打つ場面がありました。

マジックスパナの欠点ですが、オープンで回収できるカードではないので、縦引きをたくさんしなければ再現性がありません。ただ3投してしまうとあまりに邪魔になるので、採用枚数は2枚以下が適切かと思われます。

こうしたコンセプトの下、7月中旬に組んだリストがこちらになります。

これも強いと思いますよ

幕張で使用したリストと異なる部分のみ、軽く解説をします。

・造相棒レーヴ 2枚
ダークタワーが流行していたため、2枚にしていました。幕張環境ではハデスからダークタワーが抜けたため、1枚の構築に戻しています。

・リーンドス 3枚
バースト枠を3枚と設定し、最初はファラオムやムシバミの採用も考えていました。しかしスピッツァーが流行していたため破棄耐性のないバーストを採用することにリスクを感じ始め、縦引きを加速してくれるリーンドスのみ採用としました。幕張環境ではハデスが2章を経て速攻寄りに変化し、それに対応するために受けバーストへと変更しています。

・マーラサーミズ 1枚
獄契約の女神顕現が流行していたため、手札保護ネクサスの嵩増しをするため1枚採用。カウントが増えるのも高評価ですが、1枚だけのネクサスにカウント盛りを期待するのは野暮です。幕張環境では獄契約が激減したので削りました。

このリストで回していたのですが、いまいち自信が持てないため幕張CSの前々日にミナト先生に相談。「受けバーストを採用しろ」という教えをいただき、使用したリストへ変化しました。

バーストがアレックス2、マリンエンジェモン1へ。マーラサーミズはスピッツァーに

3.採用カード解説

テンプレ部分はかなり適当に書きます。手抜き。

・造相棒レーヴ 1枚
前述の通り、環境からダークタワーが減ったので1枚です。重疲労デッキが増えたら2枚とかにしますが、そもそも重疲労デッキにはガン不利なので、その環境では造以外を使うべきです。
・スチームタンクレーヴ 2枚
2枚がちょうど良い感じがします。理由が浅くてすみません。OCのネクサス回収効果は強制。ビランバとナスカ・ドーパントには気を付けましょう。
・スチームタイファロー 3枚
当然3枚。
・デイブレイカーレーヴ 3枚
減らしている人もたまに見かけますが、個人的には減らすのが怖いです。今回は受けとしてだけでなく、メイン煌臨組が除去された際の追撃にも使いました。相手の防御リソースをなるべく吐かせましょう。
・スピッツァー 1枚
ハデスのジャグジャグが目の上のたんこぶなので、1枚だけ採用。なお幕張では1度も使用しませんでした。抜いてもいいです。でもファラオムが流行っっちゃったから抜くのも怖い。


・ラバーズ 3枚
造契約を回していて、1つ思うことがありました。それが「手札が少ないときにドローマジックを打っても、欲しいパーツを抱えられない」ということです。マジックスパナを素引きしたいため、このデッキは通常の造契約より1枚コンボパーツが多くなっています。そのため、オープンに反応して手札を嵩増ししてくれるラバーズを3積みしています。また防御札が欠損している際に、最低限の受けをしてくれるのもGood。幕張でも、ラバーズだけで4ターンくらい耐えています

・レーヴダイダロス 3枚
当然3枚。ただし強力過ぎてゲーム中に1度しか投げないので、初期手札に来ちゃったらディスカすることも多いです。


・アレックスRv 2枚
受けバーストその1。スピッツァーの流行は減ったとはいえ、零契約のようにバースト破棄をするデッキがある以上、耐性はあってくれた方が嬉しいです。またハデスからデストロードXVが抜けたのもかなりの追い風。その他の防御札と違い、場に出たあともリソースになるのもありがたいです。ハデスがアレックスで止まる限り、採用圏内に入ると思います。

異合・楽族?!

・マリンエンジェモン 1枚
受けバーストその2。アタステ終了メタ下でも機能する防御札です。幕張ではあんまり使わなかったです。アレックス3枚目等に変えるのも可。

・ダイダロッサ 2枚
3枚でも良いのですが、正直2枚で困ったことがないので2枚採用に抑えられています。手札にキープできなくてもラバーズで釣ってくることもできるので、ディスカしちゃってもいいです。
・スチームクロックタワー 3枚
強いです。通行料忘れでめっちゃターン貰いました。
・スチームハイヴ 3枚
強いです。トラッシュ封じが刺さりすぎてます。
・ストリームドロー 3枚
蒼波を破棄した際の破壊効果が強制なのが気になるところ。
・スチームイノベーション 3枚
あえて回収せず、手札を5枚以下に抑えるプレイングなどもあります。考えなしに回収しないようにしてください。あと回収忘れるとかもダメです。
・ディープシードロー 3枚
ブルーフィールドとかと競合する枠。シンボルを消さなくてもハデスに有利を取れているため、1枚多くドローできるディープシーを採用しています。
・マジックスパナ 2枚
前述の通りです。コンセプトカードで、スパナで決めに行く試合も少なくないので2枚。
・絶甲氷盾 2枚
なんだかんだ言って必要だと思います。アイボウが減ったのも追い風です。六つの輝石ってカード強すぎです。

4.不採用カード

なんで今回も禁止を免れてるんだよ 禁止行けよ

・タイタスエルグランデ
強いとは思いますが、今回はその役割をスパナが担っているのでお役御免です。スパナとタイタスを1枚ずつ入れている人もいますが、再現性という意味では微妙なのかな~と思います。

・ファラオム
入れてもいいと思います。スピッツァーに頭を悩まされたくないのと、上手い人が相手ならケアされる可能性があったので採用を見送りました。環境次第って感じですね。

好きなカード。隙あらば入れたい

・リーンドス
最後まで採用圏内にいました。CSの7回戦という長丁場を耐えるため受けに枠を譲ることになりましたが、個人的にはこの上ないくらい高く評価しています。タイファローのオープンでも拾えるし、縦引きでスパナを引きたいこのデッキとも噛み合っています。枠が余ったら入れましょう。

爆蒼なんだよなぁ

・イノレーサー
2ドロー2破棄は実質的に手札-1なので、あまり強くないと思っています。このデッキはスパナを抱えておきたいので、なおさら相性が悪いです。
ミラージュ効果も白コンやアマテラスがいない現環境では使う機会がないでしょう。とか言いつつ、決勝Tでは白コンの火山に屈したんですけどね。悲しい。

・ヴィルカイックビーチ
カウント+2は強いですが、イノレーサーと同様に手札-1しながらする仕事がそれだけでは、少し弱いのでは?と感じました。ソウルコア回収効果はカシウスが流行してきたら欲しくなりますね。でも2ターン目のメイン煌臨にカシウス当てられたら基本的に負けてると思うので、デッキに入れたところで……という気がします。制限なので、やはり再現性にも著しく欠けますし。ネクサスを増やすのであればマーラサーミズの方が良いです。

・フリーデンXV
高いです。1枚しか持ってない。創界神に触れない以上、現環境ではそこまで強いバーストとも言えない気がします。
・白晶防壁
間違いなく弱いです。4コアも残しておけるわけない。ハデスはそこまで甘くないです。受けは絶甲orバーストで担いましょう。獄契約対面では有用ですが、ハデスの流行とバランドールの制限で獄対面も減りそうだし、入れる理由がないです。

5.おわりに

対面知識なんてものはないので、これにて筆を置くことにします。とりあえずドローして殴ってれば勝てる気がします。あと初手にネクサスを持ち、先攻を取ることも重要です。

造契約、あと半年くらいは一線級にいられると思うので、興味が湧いてきた!って方はぜひ組んでみてください。いいデッキですよ。既に造契約を組んでいる方は、このnoteを上手いこと糧にしてください。

なにか疑問点があればTwitterまでお願いします。
次はもっとユニークなデッキのnoteを書きたいな~。それでは。

売るか使うかでずっと迷ってる

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