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女神と牛

♡さん,明けましておめでとうございます!(お名前の登録がない方は♡さんになってます。ユルシテ)魔タリカ880歳、魂のR指定です!

メルマガ読者の皆様、今年もまた繋がっていただきありがとうございます。さて、今年は丑年ですね。

牛は力持ちで忍耐強く頑固ゆえに、一度怒らせると手がつけられないとか。聞いたところによると、相場において、丑年は躓きの年だと言われているそう。インドでは牛は聖獣で、最高神シヴァの乗り物として、ナンディという名で親しまれ、大切にされています。インドでは道のど真ん中でゆったりと寛いで座り込む牛を、車が避けながら通るのを見かけることができます。

ナンディはEternal waiting, '永遠に待つ'ことの象徴です。いつやって来るとも知れないシヴァ神を待ってじっと静かに座っています。

シヴァが来るのを期待するでもなく、アクティブではないけれど、かといって受け身でもなく、眠っているのでもなく、油断なく目覚めつつ、じっと自然が作り上げるこの世界の音に耳を澄ましているナンディとは、まさしく瞑想の質を象徴しているのです。

まるで、子宮のようでもあると思いませんか?卵巣はもっとアクティブに、毎月の自分の仕事を成し遂げようとします。でも子宮にはいつ卵子が着床するかはわかりません。ただ、何かが起こるのをじっと耳を澄まして待っていて、時が満ちれば、子宮は本来の自分の仕事を粛々と始めるのですから。

有史以前の女神の時代には、牛は女神の象徴でした。ギリシャの全能の神ゼウスの妻ヘラは「雌牛の瞳を持つ女神」とも呼ばれ、実はゼウスよりもずっと古くから存在した偉大なる万神の母でした。牛の瞳を見たことのある人なら知っていると思いますが、深い叡智と慈悲をたたえているように見えます。

古代エジプトの女神イシスは、太陽の円盤と牛の角を頭部に頂いて、他の動物たちにかしずかれた姿で描かれます。イシスはまた〈ハトル/ ハトホル〉雌牛の女神で、オシリスは〈アビス〉雄牛で象徴されます。女神ー女ーは性を欲し命を生み育てる、動物的本性を内に孕む創造の神だったのです。

こんなふうに見ていくと、丑年というのはどうやら待つこと、瞑想すること、そして忍耐というよりは受容的な女性性の質を表しているようです。だけど、これを男性性だとか、女性性だと言ってしまったら二元性の罠にかかった哀れな小動物になってしまいます。だって、男性の中にも女性性があり、女性の中にも男性性があるのですからね!

人間としての霊的な進化の旅は、この内なる二元性の統合にあるんじゃないでしょうか。

丑年の牛からだいぶ遠くに旅して来ましたが、どうやら関東の一都三県は、明日からプチリトリートが始まるようです。パンデミックを通した人類の変容の旅は、これからが山場なのかもしれません。ナンディのごとく、この世界が立てる様々な音に静かに座って耳を傾け、眠ってしまわずに油断なく目覚めて、いつでも立ち上がって歩き出せるよう、瞑想的にこの一年を生きられますように!

今年もどうぞよろしくお願いします。

Love♡

Tarika

2021 / 1 / 6 発行 メルマガより

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