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女神の末裔

こんにちは!魔タリカ 753歳 、魂のR指定です。 
トルコ・シリア地震の死者が39,000人を超えたそうです。
なんてことでしょう。
日本の3.11では約19,000人だというのだから、被害の大きさは計り知れません。ちなみに関東大震災は約10万5,000人だそうです。
まったく他人事ではありません。

コロナパンデミックが始まった直後、真っ白になったスケジュールと、次々と閉じていく国境に呆然となりながらも、これは新時代の幕開けのアラートで、大きな変容の前兆なんだとしたら、今私がなすべきことはなんだろう?そのことに集中したい、と思いました。

あとどのくらい元気に旅ができるのか、それは神のみぞ知るところですが
行ったことのない国の未知の文化に触れたい、
国境が開いたら絶対に行こう!と、PC上で世界地図を広げて眺めていたのが
地中海文化の島々、女神の文明の地、トルコとその周辺国でした。

最近、忙しさの中で存在すら忘れていたNetflixなんですが、休憩がわりにクリックしたらトルコのドラマ” Gift "が、オススメで出てきました。
(最近のPCはどこまで私をみているの?マジで監視してる?などと思ったり、複雑ですが。それはちょっと置いといて)。
” Gift "は、世界最古の神殿と言われるギョベックリ・テペ遺跡の謎を軸にして展開する女神の子孫たちの物語です。

ギョベックリ・テペがどのくらい古いかというと、ピラミッドは主流考古学上、紀元前2560年(4700年前)の建造となっています。
未だほとんどの謎が解明されていないというギョベックリ・テペは、紀元前8000年(16000年前)という気が遠くなるほどの太古の建造物ですが、資料はそれぞれ年代が違うので(12000年というのもありました)、発見があるたびに古さが更新されているんじゃないでしょうか。

人類誕生が500万年前、今の新人類誕生は4万年前のクロマニヨン人、ギョベックリテペが16000年、私たちの人生はたかだか100年足らずなんだから、ホントに点でしかなくて、ちっさなことに悩んでいる時間は本当にもったいなすぎます!

このドラマ、” Gift "も遺跡の壮大さに違わず長大な作品で、もうすぐ結末か!と思いきや次の展開が始まります。
あんなに長い物語を飽きさせずに観せてくれる秘密は「アーキタイプ(元型)」を使って、人間の普遍的な意識に働きかけているからなのかもしれません。
例えばこのドラマには、古代の女神神話の主要なアーキタイプ、娘(処女)、妻(母)、老婆という「女神の三相」が挿入されていて、この元型は
世界中の神話に見つけることができます。

女神が持つ3つの顔(続き)


インドの主要な三相はパールヴァティドゥルガーウマが太母神カーリーの持つ三相を表しています。
地上においては、3種の巫女に擬人化されたヨーギニー(妙齢の処女)、マートリ(母親)、ダーキニー(老女)があります。
彼女たちはときには「自然の女神たち」と呼ばれ、「三相一体の女神」の化身は「3人の最も高貴なものたち」として知られていました。

ギリシャではヘーベーヘラヘカテーとなります。
ゴルゴン3姉妹も、実は三相の女神です。
日本では宗像三女神 が挙げられるでしょうか。
それぞれ、娘(処女)は始まりを、妻(母)は出産や創造、老婆は智慧を受け渡すものの象徴でした。” Gift "に登場する老婆はもう、恐ろしいほど全てを見通す目を持って、超自然的で、最高です!


(最近始めたタオ・メディスンスクールでは、更年期の女性たち(老婆)は「智慧を受け渡していく」のがミッションだ、ということが大事なコンセプトになっています。これは(肉体的な)女性だけでなく、男性の内なる女性性を育むための機会でもあります。
老婆っていうと現代的にはすこぶる感じが悪いのですが、いつまでも若い女性ってわけにはいかないのは事実で、じゃあどう生きたらいいの?と言うのは現在では失われた価値観だと言えます。)

三相の女神は「一体にして三相、三相にして一体なり」と言われ、女神だけから成る場合、男神だけの場合、両者の混合の場合を問わず「三相」である。一人の人間の中にある3つの側面や人生のサイクルと言うことですね。

男神の場合は、ブラフマン(創造者)ヴィシュヌ(維持者)シヴァ(破壊者)、やキリスト教の三位一体(父と子と聖霊)などがあります。
タオでも、道生一 、一生二、 二生三、 三生万物という言葉があり、
道は一を生み、一は二を生み、二は三を生み、三は万物を生む、という意味です。わかりやすいですね!

そして” Gift "の女神の末裔たちは、転生を繰り返すうちに忘れてしまった
自分のミッションを思い出すよう、さまざまな困難に出会います。
「眠りから目覚めよ」と言うわけです。
女神神話の中にある典型的な「困難」は、メソポタミア文明のイシュタル(シュメール文明ではイナンナ)は、夫のドゥムジを追って冥界へ。
ギリシャ神話ではペルセポネが冥界へ連れ去られ、日本ではイザナミを追ってイザナギが冥界へと降っていき、様々な困難に出会うなど、冥界へ行く物語が世界中にあります。今風に言うと、「魂の闇夜」スピリチュアルエマージェンシーですが、” Gift "の中では冥界=ダークサイド(DS)となるでしょうか?

” Gift "の中にはそんなモチーフがずっしりと配置されています。
さらには、私たちはいくつもある平行宇宙(並行現実?)を、どの世界を生きるのかを、ただ選択しているだけで、死もなければ生もない。
転生とは、選択した瞬間に移動する新たな世界なのだ。「私」とは、時空間を行き来している意識そのものなのだ、というメッセージを私自身は受け取っています。

さすが16000年の遺跡を擁する国のメッセージ性のあるドラマの壮大さはハンパじゃありません。女神の国トルコの位置するアナトリア半島の「アナトリア」、ヨーロッパの語源「エウロペ」、これは全て女神の名前です。
ギョベックリ・テペの意味は「太鼓腹」だそうですが、それはきっと妊娠した女性のお腹を指していたのかもしれません。
(ちなみにトルコでは40もの地下都市が見つかっているそうです。)
日本の縄文時代も、女性性の時代で、土器はほとんど女性を模ったものだし、武器も戦いの痕跡も発見されていないそうですが、諸説あれどもやはり16000年前あたりから始まったそうですよね。

大地の女神の胎動は、私たちに重要なメッセージを発しているような気がします。私たちは今何を選択し、どの現実を生きるのか。
なんであれ、今この瞬間の選択が新しい現実を創造します。
現代はウィルスにしてやられていますが、身体の大地である腸内細菌が生き生きとしていたら、DSが攻めてきたってビクともしないはずです。
肉体は女神で、脳の働きは男神だとしたら、
今、二つは別れ別れになっているけど、一つになることを願っているし、元々は一つのものです。女神の末裔の記憶が蘇って、この統合が成し遂げられるよう、大地に祈りを捧げます。

Love♡

Tarika

2023/ 2 / 17発行メルマガより


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