D&D アウトローたちの誇り

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https://dd-movie.jp/

面白かったです。
D&Dとしての再現度もかなり高かったらしいのですが、それを知らなかった私からしても、以下の点で単純に娯楽映画として楽しむことができました。

  • 転がるようにテンポのいいストーリー展開。説明という野暮のためのたるみがなく、常に行動やシーンが世界観を説明し続けていていました。

  • 軽妙なタッチでいて、それぞれ微妙に重いキャラクター。さらにいえば、それぞれのバックボーンがそれぞれの乗り越えるべき壁を持っていて、その解消が流れるようなシナリオの中で行われる、大変カタルシスを感じやすい作品でした。

  • アクションがすごい。殺陣のシーンはもちろんのこと、魔術戦についても解釈と表現力がとても納得感のある演出をされていました。

TRPGをやったことがあるけれどD&Dは知らない、という中途半端な身の上で見に行きましたが、最後のシーンでラスボスをパーティ全員が、自分の可能な攻撃でボコボコにするシーンは、他のゲームでもよくやるので「勝ったな」と確信したものでした。

久々に、頭をひねることなく楽しいと感じられた映画でした。どこか懐かしさを覚えるような、昔はエンタメ映画ってこんな感じだったような……みたいな。
2.5時間超えの超大作ももちろん面白いんだろうけれど、D&Dという広大な世界をここまで圧縮して面白みだけを抽出してくれた映画もあって、とても楽しめましたという感想でした。

皆に愛される銭ゲバ詐欺師の名悪役も生まれたことだし、今後の展開に期待です。

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