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#73 数IIIとタイパ

私は数IIICを受験で使わない。なんなら、数IIBも使わない。なのに理系だ。ちゃんと数IIICまで授業は取る。そして生物も化学も使わない。けど、生物も化学もちゃんと授業を受ける。

何で理系にいるの?時間の無駄じゃない?テスト勉強するの受験勉強の邪魔にならない?

こう言ってもらうことが多い。正直、自分でそう思うこともある。

けど、私は全力で勉強する。

絶対に捨てない。

受験勉強の邪魔になるっていう考え方もできるけど、私の人生に、プラスになるという考えもできる。

これを言うと、数IIIなんて将来絶対に使わない。微積ができて看護師の何になると言われる。

みんなはきっとタイパというものに囚われているのだろう。

大学合格を目標にしたとき、受験に使わない科目を勉強するのは受験科目の勉強時間が減って効率が悪いと考える人が多い。

きっとこの考えは学歴社会が与えてくれたものだと思う。

でも私は勉強する。

この先、学んだことが使えなくても、役に立たなくても絶対に諦めない。

こんなに勉強に集中できる時期にタイパに囚われて知れるはずだったことをできるようになるはずだったことを取りこぼすのはもったいない。

私のクラスメイトは理工系を目指して勉強してきたけど、途中で挫折して数IIIの授業は参加するけど、勉強するのはやめて経済系の道へ進むと言った。

先生たちが説得したけど、彼の中にも強いタイパの考えがあって最後には数IIIを学ぶことをバカにする発言をして先生たちから見捨てられてしまった。
もう彼が数IIIを勉強することはないのかもしれない。

数IIIは微分積分がほとんどを占める。だから難しい。数IAやIIBのときのような勉強の仕方ではついていけない。
けど、その分、出来た時の嬉しさは半端ない。
わからなくて頭を抱えていたのに解き方を何通りも試して解けた時のあの喜びを知れないなんてもったいない。

公式や解法を知っても何にもならないというけれど、試行錯誤する過程がいつか役立つ。

数IIIを知らなかったら全通り試していた何かも、数IIIを学ぶことである程度見当がついて全通り試さなくて良くなるかもしれない。これは可能性の話だけど。

わかるようになって
できるようになって
解けるようになって
新しく何かを知って
損は一ミリもない。

だから私は誰に何と言われようと絶対に数IIIを最後まで勉強し続ける。


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