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裏社長室(第5回配信)を見て、考えたこと、感じたこと。

緒乃ワサビさんの裏社長室(第5回)、面白かったですね。視聴者の感想としてはありていですけど、本当にいろいろと考えさせられました。

【純然たる趣味として、二次創作をすること】
二次創作の作品を書くようになってまだ2か月も経っていませんが、私にとって二次創作は、むしろお金や時間を消費してでも楽しみたい、趣味のひとつになっています。
創作に限らず、だいたいのことは、お金や時間や情熱を注げば注ぐほど楽しくなります。本気の遊びって、楽しいですよね。

以前書いたことがあるトレーニングも、本気の遊びです。今やっているのは、パワリフでもなく、ボディビルでもなく、いわゆる筋トレでもない、トレーニングです。何かの修行とでも言うべきでしょうか。何かはわかりませんが。
↓画像は、410㎏でシュラッグをしているところです。ちょっと、浮いてるでしょう?

話が逸れました。二次創作をどう楽しんでいるか、です。二次創作にも、いろいろなスタンスがあります。結構、我の出る人、読む側からすると、いわゆる「飛影はそんなこと言わない」の道を敢えて往く人もいます。私自身は、我はあまり出さない、出ないようにする方だと認識しています(しているだけで、実際は違うかもしれません。)。

もともと、小説や漫画を読んだりアニメを見たり、という中で、この作者は、例えばこういう局面なら、誰をどう動かして、どんな物語を作るのだろう?というのを想像するのが好きでした。
つまり、原作ありきです。自分の作品も、原作という原典があってこそ、という作りにしています(しているつもりです。)。

思えば、小さな頃からそうでした。キン肉マンであれば、オリジナルの超人を作って、正義超人と戦わせる、という楽しみ方はしませんでした。キン肉マンっぽい、キン肉マンとは違う話を考える、という楽しみ方もしませんでした。
キン肉マンとテリーマンのザ・マシンガンズが、何度か防衛を重ねた後、誰がそのベルトを奪うのか、とかを考えていました。

ロビンマスクとアシュラマンを組ませて、彼らに勝たせたいけど、原作そのままだと、組む理由がない。そして魔界のプリンスはプライドも高い。だから、2人が共闘するエピソードが必要だよね、となると、まずはやっぱりネプチューンマンへのリベンジという共通要素があるよね、でも、今さらネプチューンマンにリベンジしてどうする?

…そんな感じで、自分の中に枠を設けてどんどん話を作っていく。
そっちの方が楽しかったんですよ。

だから、なぜ一次創作ではないの?どうして人のふんどしで相撲をとるの?という話になると、「昔から人のふんどしで相撲をとることが好きだったから。」という、変質者の供述みたいな回答になります。

一次創作をすることに興味がないのか、と言われたら、そんなことはありません。でも、面白いと思ってもらえる作品を書けるようになる自信がありません。長編に至っては、そもそも書くこと自体できないと思います。

面白い作品を書けるようになりたいです。ただ、何作か作ってみたものの、作品が面白くなっているかどうかは、わかりません。

さすがに1作目の1話よりは面白いになっているという感覚はありますが、それはどこまでいっても感覚です。少なくとも、定量的ではありません。その意味で、面白いかどうかをはかる尺度として、お金という単位は非常に優秀です。面白ければ、お金を払う人や会社が現れます。

とはいえ、自分のようなスタンスだと、基本的にはずっと0円が続くはずなので、この尺度もまた、万能とはいえません。

【仕事≒お金との関係】

現実的な話ではありませんが、例えばお金をもらって書け、という話になったら、たぶん辛いだろうな、自分には出来ないだろうな、と思います。

人から与えられた課題をこなすことが、昔から苦手だからです。人の意を汲むことが、得意ではありません。
普段も、意義や目的に至る過程を、相当細やかなレベルで共有してくれる人との仕事でないと、望まれている水準の成果物を提供できないタイプです。

case1で、祥子が有島に「書きたいものを書いてそれが売れるなら、あなたは国語の教師なんかやってない」と言うシーンがありましたが、有島は有島なりに、書きたいものというより、評価されるものを書こうとしていたと思います。

でも有島はきっと、祥子なり編集者なりに言われた言葉以上の部分の意図を汲みきれなかったんだと思います。もっと質問に質問を重ねて、彼らの言わんとすることを共有する方向での努力ができていたら、また違った未来があったと思うのですが。

あとはやはり、自分の中の仕事観の根幹にあるところですけど、そもそも仕事という行為が凄く嫌いであることとか、好きなことを仕事にすることへの抵抗感です。実際、むかし好きだったこと、いま好きなこととは、明確に距離を置いて仕事をしています。

子供の頃に読んだ「はみだしっ子」という少女漫画の中で、没落貴族が「ピアノは私の大好きな趣味なのよ、それを食べるために他人に教えないといけないの。」と嘆くシーンが、今も印象に残っています。子供の頃の刷り込みはすごいです。
あまり関係ないですが、仕事人間とか、仕事が好きで好きで仕方がないとか、そういう在り方は羨ましいなといつも感じています。

そんなわけで、好きな創作を仕事にして、階段を一歩一歩上っていく姿勢はかっこいいな、と思ったわけです。

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