葬るも泣き女もがなと昔人
悼む心は薄くなりぬや

これ受くと誰が許ししぞ体こそ
強き心の器ならんに

天ヶ原群れなす青の星のもに
闇は明かすもなく伝ひぬる

哀れめとつひに言ふらんこの響
人かこつ果てみな近からん

行きたくはなほ行かずてへ命には
岸の悩みを知るすべもなし