この人もいつまでかはと見るごとに
思はるるこの卑しさそしれ

国去らば我に依らんやその先も
前に同じき土のみ踏むを

為しとぐる心に「しぬ」と言ひうるは
命死ぬるに似ればならむや

暮れつかたおのが行く末思ひみて
望みかるれど朝に返りぬ
#短歌 #tanka