#詩
年月に やぶれ白壁 雹のごと かけら取る手に ひかる白玉
台風のせいで家の壁から表面がはがれ落ちてしまいましてね。それを母と一緒に拾わなきゃいけませんでした。
木も鳥も なれて知りけむ いにしへは 及ばで歌を みるがおごりよ
昔の漢詩や和歌には本当にたくさんの動物や植物が出てくるし、それほどかつては自然の文物と接することも多かったのだ。それなのに、現代ではめっきり機会は減ってしまった。その断絶に、僕はどうしても嘆かざるを得ない。
数もなき しかばねの上 立つ我は またその上の 足場とならむ