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iOSアプリ開発 自動テストの教科書が出版されて1年たちました

はじめに

昨年(2019/06/27)、出版された「iOSアプリ開発 自動テストの教科書」が出版されて約1年たちました。

どれぐらい売れているかはちょっと分からないのですが、購入していただいた皆さんありがとうございます。
皆さんの役に立つことが出来たなら幸いです。

この本ではXcode10.2を想定環境として執筆をしています(テスト全書はXcode11.0になります)。

この1年間で、Xcodeは11.5までバージョンはあがり、そしてWWDC 2020ではXcode12の話がでています。

そこで、この1年でのXcodeのTesting周りの変化についてかんたんにふりかえりたいと思います。

リリースされたXcodeのバージョン

Xcode10.2以降にリリースされたXcodeのバージョン(beta除く)は次のとおりです(こうみるとやはり11系のリリースが多いですね)。

- Xcode 10.2.1
- Xcode 10.3
- ☆ Xcode 11
- Xcode 11.1
- Xcode 11.2
- Xcode 11.2.1
- Xcode 11.3
- Xcode 11.3.1
- ☆ Xcode 11.4
- Xcode 11.4.1
- Xcode 11.5

この中で、Testingの追加があったのは☆がついているXcode11とXcode11.4です(11.4.1でもTestingはありますが、Resolved Issuesのみです)。


追加されたTestingの内容について

このXcode 11と11.4で追加された内容はどういったものかというと、次の記事が参考になります。

Xcode 11

Xcode 11.4

ざっくり書くと次のようなものが追加されています。

- Test Plans
- Result Bundle
- Metric
- executionTimeAllowance
- XCTSkip
- resetAuthorizationStatus
- setUpWithError / tearDownWIthError

これらの紹介だけでもある程度のページ数になりそうなぐらいの量ではあります。

これらは1つ1つでみるよりも、俯瞰してみてみると、どういった意味合いがあるのかというのがわかりやすくなります。

今回のWWDC 2020のテストのセッションは、上述したような以前からあったものの使い方について、1つの範囲でまとめて説明をしてくれているものが多い印象です。

たとえば、「Handle interruptions and alerts in UI tests」では上記の中からだとresetAuthorizationStatusが紹介されています。

おわりに

近年は、より自動テストを使いやすくといった機能追加・改善が増えているように感じます。

ここらへんの変化の有用さを身近に感じる上でも本書は良いと思いますし、単に1つのAPIの変化を感じるのではなく、俯瞰的に見て変化を知るとよりそのAPIの意義がわかると思います。

1年たって、機能としてはいろいろと変化がありましたが、本書の中身は変わらず有用だと思います。

まだ手元にない方はぜひ手にしていただけると嬉しいところです。







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