見出し画像

読書感想_3_レポートの組み立て方



レポートの組み立て方
木下是雄

この本は私が多分学生の頃に購入した本です。
論文の書き方がわからなくて、途中まで読みましたが、初手で自分が情けなくなり、そしてこの本を読んでも論文は進まないことに焦り、読まなくなりました()
今、会社にて報告書を(少し科学的知識も必要な)作成し、提出する、という流れを、結構なスパンで行っています。
私のレポートの質の向上を目指し、改めて読みました。
感想は、事実と真実(考察,意見)とを、分けて書くことが第一歩というとこまでは理解できた、、という感じです(汗)
このnoteを書くことで、私自身の理解が深まることを期待します。

1.レポートの役割
レポートとは①研究,調査などの報告書②学生が提出する研究結果の小論文③新聞,雑誌の報告記事④report と辞書にはある。
本書では①,②をレポートという。
①,②はだれか(教師,上司など)の要求に応じて書くもの。
⇒特定の読み手(多くの場合はレポートを要求した人と同一人物)を予想して書くことになる。
この点で、不特定多数の読者を予想して書く”論文”とは違う。
-そうですね、レポートと論文は異なっているものだったのですね、-

1-a).レポートの役割
レポートには、調査・研究の結果わかった事実を客観的に筋道を立てて、纏めて書く。この部分がレポートの主体でこれだけで終わってもいいときもある。
1-b).レポートの役割
レポート中に書き手の意見が要求される場合にはそれが(事実ではなく)意見であることがはっきりわかるように書く。意見の当否を検討できるように、意見の根拠を明示しておくことが肝要である。
1-c).レポートの役割
情報①研究,調査,伝達,教育などによって得られる、または伝えられる知識のこと レポートの役割は、レポート作成者の持つ(あるいは新たに得た)情報とそれに関する作成者の意見とを読み手に”伝達”することだといえる。
-役割をしれたので、もういいかなという気持ちと、結局ではどう書くのかわからない、ていう気持ちと、シュークリーム食べたい気持ちの三すくみ-

2.事実と意見の区別
 ジョージ・ワシントンは米国の最も偉大な大統領であった
 ジョージ・ワシントンは米国の初代の大統領であった
という2つの文に、
どちらの文が事実の記述か、もう一つの文に述べてあるのはどんな意見か、事実と意見とはどう違うのか。
という問いがあった。(アメリカの小学校の教科書に)
事実とは証拠をあげて裏付けすることが”できるもの”
意見とは何事かについてある人が下す”判断”である
他の人はその判断に同意するかもしれないし、同意しないかもしれない。

よくあるレポートの間違いは
初めに<考え>として述べてあったことが、いつの間にか<事実>として扱われてしまうこと。

3.事実とは何か、意見とは何か 
 この本の著者は1942年生まれである
と書いてあったとき、この記載は事実かどうか「証拠をあげて裏付け」しようと試みて首尾よく裏付けできれば問題なく事実だが、
”レポート作成者の記憶違い,書き間違い”でほんとうは1943年生まれだったということもありうる。
しかし、その場合もレポートを書いた人はこのことを事実として書いたので、考え(意見)として述べた訳ではない。
日常会話で「それは事実です」といえば「ほんとうです」の意味だが、「事実として書いた」ことが実は「ほんとうではない」ことがありうる。
本書では事実を”事実の記述”と表現し以下のように定義する
a)自然に起こる現象(某日某所での落雷)や自然法則(慣性の法則)過去に起こった、またはいま起こりつつある、人間の関与するする事件の記述で、
b)しかるべきテストや調査によって真偽(それがほんとうであるかどうか)を客観的に判定できるものを事実の記述という
つまり、事実の記述は真(ほんとう)の場合と偽(ほんとうではない)場合がある
 この本の著者は1942年生まれである
という記述は著者略歴,戸籍謄本などを調べるなりして真偽を確認できるから事実の記述である
しかしもしその本の著者が1943年生まれだったとすればこれはほんとうではない、偽の記述となる
他人の言ったこと、または何かに書いてあることを「その人の言ったこと」として、あるいは「何々にかいてあること」として述べるときは、それは引用の記述である、という。引用の記述は文科系の大学生の書く研究レポートでは格別に大きな比重をもつが、これは出所を確認する道が示されていれば、事実の記述である
-上司への報告の際に、〇〇さんが言ってました、っていうのは事実の報告ってことで、〇〇さんが言ったこと、自分は~~する必要がある,と伝聞と意見とを分けることは、大切っていうことか!-

意見は一口にいえば、事実に対比すべきものである
推論…ある前提にもとづく推理の結論,中間的な結論
判断…ものごとの在り方、内容、価値などを見きわめてまとめた考え
意見…上記の意味での推論や破断あるういは一般に自分なりに考え、あるいは感じて到達した結論の総称

-本書ではこれから、具体的なレポートの書き方講座に入っていく
 主題の決め方,調査の仕方等など
 そこまで本格的な内容のレポートは書かないため、ここまでとしました、
 ぜひ、続きも購入して読んでみてください。
 例題がついていて、読みやすかったです。-




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?