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毎週ショートショートnoteまとめ2022

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ショートショートnoteというカードゲームを用いた、毎週1つのお題を決めて、それに対して400字程度のショートショートを書くという訓練場です!
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#410字

(毎週ショートショートnote)運試し擬人化

「あ、今日は吉だね」 出勤してきた中西くんのつむじが寝癖で逆立っているのを見て、同僚がヒ…

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(毎週ショートショートnote)クリスマスカラス

刑事達の目の前に倒れている作家の指先にはダイイングメッセージが残されていた。 "クリスマ…

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クリスマスカラス  (ショートショート)

 寒い中、早起きなカラスたちは、雪が舞っているのに歓喜しました。  今日はホワイトクリス…

小説(SS) 「くしくし、しくしく」@毎週ショートショートnote #穴の中の君に贈る

お題// 穴の中の君に贈る  君はなかなか、その穴から出てこない。  ふかふかのウッドチッ…

(毎週ショートショートnote参加作品)穴の中の君に贈る

その穴を見つけたのは山の中を散策している時だった。 深く暗い穴の中を覗いてみると、何かが…

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穴の中の君に贈る (ショートショート)

 私は拉致されて暗い穴の中に閉じ込められた。かばんもスマホも取り上げられ、何もないところ…

(毎週ショートショートnote参加作品)バイリンガルギョウザ

曽祖父の頃から東京に住んでいる俺は生まれながらの江戸っ子として育てられた。 東京から一歩も出ることなく40年近く生きてきた俺は、窓ガラスに貼られたメニューに目を引かれた。 「バイリンガルギョウザあります」 新しいもの好きなのも江戸っ子の気質だ。俺は暖簾をくぐって店に入った。 店の中はこざっぱりとしていて、無駄なものはない。気に入った。 ずっとこの店の中だけで生きてきたような高齢の親父さんが厨房から出てくる。 「おとっつぁん、バイリンガルギョウザっての一つ!」 「うちのは

バイリンガルギョウザ (ショートショート)

6時間待ちなのに賞味期限は10分。皆楽しげに急いで食べている。バイリンガルギョウザ…見た目…

全力で推したいダジャレ (ショートショート)

小さな食堂で和やかにダジャレコンテストをしていた。皆が知るダジャレでどれが1位か。カエル…

(毎週ショートショートnote参加作品)全力で推したいダジャレ

「今季は根気が大事だぞ!」 一瞬の間が空いた後、オフィス内に追従笑いが広がった。 ワンマ…

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(毎週ショートショートnote参加作品)立方体の思い出

あの頃の俺は、暇さえあれば湾岸線を飛ばしていた。 派手にカスタムした愛車は否が応でも目立…

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立方体の思い出    (ショートショート)

家賃が払えず俺は借家を追い出される。ふて寝して起きたら窓に曇天が広がる。足元には俺の膝あ…

音声燻製 (ショートショート)

 ぼくたちは、同じ日に転校してきた。ぼくは訓生太郎というが、前の学校で臭い太郎と言われて…

音声燻製 (ショートショート)

あなたぁ 断末魔のあいつの声だ…最後まで俺を呼んでいた。必死で。殺されている途中でも助けを求めた。でも俺はあいつの保険金がどうしても必要だった… 結論からいうと俺は捕まり裁判で不確定死刑となった。今は税金が高くなり国民は犯罪者に使うお金に厳しい。無期懲役で犯人を生かすべく税金は使えない。 俺は目隠しをされ、ヘッドホンをかぶせられる。それにしても死体から断末魔の最後の声を再生できる技術はすごい。俺の場合はこの声に九時間耐えたら釈放。声をスルーしゲーム音楽を脳内で再生してや