ティピ設営法

ティピは、北米大陸にカナダと米国が建国する以前から、カナダ南部から米国北西部に広がる大平原と呼ばれる草原地帯で、衣食住全てをアメリカバイソン・バッファローに依存し、季節に応じて、野苺や松の実など数々の野生植物の実を採集し越冬用食糧として保存する狩猟採集社会を形成し、安定した自給自足生活を行ってきた米国建国以前から米国に先住していたフランス語でスー族と呼ばれたプレーン・インディアンに分類されるネイティブ・アメリカンのラコタ族などの、所謂平原インディアンの、構造がシンプルで、設営撤収が簡便な、理に適った優れたモバイルテント・移動式天幕の名称で、ティは住むため、ピは必要なと云う意味です。
ティピの入り口は必ず、我々日本人同様朝日が拝める、地球を含めた太陽系の中心である太陽の昇る東に向け設営され、ティピの中心には、聖なる焚き火を、照明、料理、暖房用として、絶やさず燃やす快適な生活空間で平和な暮らしを営んできたラコタ族のメディスンマン・ブラック・エルクは「四角いモノにスピリットは宿らない。ティピは丸く、宇宙も、地球も丸い。丸い形にこそスピリットは宿る。季節は丸く廻り、ヒトの一生も丸く廻る。」と語っております。
またピース・パイプ・セレモニーと呼ばれる平和の儀式には、はこ柳の葉などをピース・パイプと名ずけた喫煙具で喫煙し、部族内外の人々と交流してきました。
ティピは、三世代が居住できる巨大サイズから、瞑想及びビジョン・クエスト用の一人用サイズまで、大きさ用途は各種あり、設営可能な土地が使えるなら、キャンプイン・ワークショップでネイティブ・アメリカンの智慧と知識と生活技術の伝授も行います。

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