"The LEPLI" ARCHIVE 116/ モードから読む『表と裏』−7; 若手プレタポルテデザイナーの立ち居場所。
文責/平川武治;
初稿/2014年4月28日;
写真/ 昨年2月12日に永眠された数多くのデザイナーたちを育成してこられたFRANCINE PAIRONの墓石;By Taque.
コレクションも終わり時間が経った。;
なので再度、考え現在のプレタポルテデザイナーの若手と称されるデザイナーたちとは
どの様なデザイナーが、どの様な仕事をしているかを改めて考えてみよう。
ここにも『表と裏』の世界になるのだろうか?
ラグジュアリー系の広告費を出している企業デザイナーたちが表層の”表”であれば、
自分の好きな世界観と実力で自分なりのコレクションをやる事で精一杯である若手と称されるデザイナーたちのコレクション。
では、ここから何人のデザイナーがそれなりの”サクセスストーリィー”を歩むことが
出来るのであろうか?
若手デザイナーたちは余りメディアに乗らなく、情報されないデザイナーたちであり、
彼らたちの認知度も低いのが現実であろう。
パリ-コレクションとその周辺の変化について。;
僕のように自分のファッション観を眼差しとしてインデペンデントに30年間、
このパリコレを見続けて来た者にとっては、最近ではコレクションカレンダーの初日と
その次の2日間が一番面白く見れる。後半になるとラグジュアリィー系と巴里のサンチェ系の
所謂、金銭的に余裕のあるメゾンと老舗メゾンがカレンダーを競いあう。
特に、ラグジュアリー系は週末に行なうのが多い。これは一般顧客を招待するからである。
又、愉しい事では、学校が休日であれば多くのシングルマザージャーナリストたちは
子供を連れて来る。
日本のファッション誌関係者たちは大切な広告主との関係で純広をもらっているメゾンの
ショーには必ず顔を出さなければならない。
しかも、その広告ペイジ数によって編集者たちの観戦人数が決められる、という現実的な世界でもある。又、それがお友達メゾンであればそのメゾンの”今期モノ”を着て行かなければ
そのプレス担当者に気に入ってもらえなくなる事もある。
このような”パリ-コレ”も此の様なシビアーな”広告世界”に成ってしまったのも
2000年以降の”グローバリズムの現実”である。
ファッションの世界自体が変貌した。
一つは”ファッションクリエーションの世界”。
もう一つは、それらを取り巻く”メディアの世界の新しさ”の双方からで在る。
その結果が、
という迄のAnna Winter嬢の先見ある発言が現実に成ってしまった。
僕は見始めた’85年来、変らず”フリーランス”という立ち居場所でチケットを請求し、
見せて頂いている。が、最近では僕も確りしたメディアとの契約が少なくなって来た為に
頂けるチケットも少なくなって来た。
グローバリズム以降先ず、”ブロガー”と”ファッションサイト”が登場した。
最初の頃は各メゾンも”コピー盗作”を警戒していた”サイト”が
今では諸手をあげてインビテを出している。
もう一方では、この4年来、完全に日本人は居心地の狭い境遇に立たされ始めた。
それは、中国組の進出である。メゾン側も日本よりもビジネスの可能性と将来性を読んで
全く、日本人には冷遇し始めた。会場のキャパシティは限られている。
従って、今迄入れていた人たちとの組み替えが当然のように行なわれる。
フロントローは勿論、中列も、立ち見も入れ替えが為されている。
従って、僕のような立場は先ず最初にこの入れ替え作業に引っ掛かる。
現実、これで見れなくなり始めるメゾンは増えて来る。
しかし、そこは”30年来”というキャリアに助けられている。
見たいメゾンの殆どのプレスの人たちと関係性が功を奏しているのが事実である。
現地メゾンとの間で日本のプレスエージェントが存在し始めたのも2000年来の事であるから
僕の方が遥かに沢山の人たちを知っていて助けてくださっている。ありがたい事である。
僕はこの仕事を始めてから、『良いクリエーションは良いビジネスを生む。』という視点で
見続けて来ているので、夭折なデザイナーたちの動向には熟知している。
その結果、いろいろなファッション校の卒コレの審査委員をさせて頂いて来た。
これも僕の評論活動には助かっている。
そして、今ではメジャーメゾンのデザイナーになっている人も出始めた。
僕のようにこのような経験値での、”パリコレを楽しむ方法”はやはり、若いデザイナーたちがカレンダーの初日や二日目にまとめられるこの日を見るのが一番面白い。
ではなぜ、彼らたちが”初日”かと言えば、殆どの雑誌関係者たちはギリギリ迄ある
”ミラノコレクション”へ気が迷っているからだ。ミラノが終わって巴里へのラッシュが
大変である。よって、組合は彼らたちの為に最近では若い面白いコレクションをやる
デザイナーたちを初日と2日目にまとめているのだ。
解りやすく言ってしまえば、『広告代理店+メゾン』というビジネス関係が未だ、
未完成なるメゾンがこの2日間ほどにまとめられていると言った方がいい。
僕なぞは、見慣れてしまっているから、この2日間でもうそのシーズンのトレンドは
読めてしまえる。従って、若手のデザイナーが感じ、発表したショーがその後、
企業デザイナーたちやラグジュアリィー系がどのように影響を受けているのか?
或いは、”進化”させているかを読むのも面白い。
現在のパリ-コレ参加デザイナーたちのジャンル分けとは、
「クチュール系メゾン+ラグジュアリィー系メゾン+サンチェ系メゾン(日本で言えば、
アパレル系)+インデペンデントメゾンそれに、政府関係による招待メゾン」という分類になっている。そしてシーズンごとにインデペンデント系の数が減って来ているのが現実である。
それと、日本人デザイナーの数も減って来て、代わりに中国人デザイナーが増えている。
例えば、これはランウエーに出るマヌカンもそうである。
それぞれのマヌカンの出身地への”ビジネスプレゼンテーション”と考えてのキャスティングが行なわれるからである。
従って、今では日本人マヌカンは皆無であり、代わりにアジアンマヌカンは中国人マヌカンになった。当然、フロントローの入れ替わりも今では中国人ジャーナリストたちとバイヤーたちがアジア人では優遇されてしまっている。
という次第で、コレクション初日の若手プレタポルテデザイナーメゾンの幾つかについて
まとめよう。
若手デザイナーたちは;
YANG LI/
僕が今一番気に入っているデザイナー中国人26歳だと思った。あのセント マーチン校を
確か、中退。その後、アントワープへ渡り、”ファッションデザイナーの世界を徘徊”した。
巧い。彼のバランス感覚はセンスがいい。カッコいいショーをする。
最近の若いデザイナーではここ2シーズン、僕をとっても気にさせるデザイナーである。
今シーズンの彼は’90年代後半の自分が徘徊していたアントワープデザイナーたちの造形を
学習し、そこに彼のセンスで、今何が一番新しいかを感知した所でのやはり、”日本素材”を
ブリ-コラージュした。個々のアイテムの素材の組み合わせ,色の組み合わせ,分量の組み合わせ,後ろと前の重量感とそのバランス感,着丈のバランス感それに素材が持っている質感の
バランスのそれぞれが絶妙さがカッコいい。
そして、シルエットの作りも巧く、パターンメイキングも巧いという事である。
この”90年代アントワープ+日本素材”というアイディアは賢い。
そしてハイ-センスを感じさせるまでのバランス感で巧くまとめている。
当時のアントワープのデザイナーたちが大いに使える素材とはウールのメルトンや
ギャバジンなどユダヤ人特有の素材でしかなかったからだ。
ここに、嘗ての”アーカイブ”をネタにしての”新たな素材”の組み合わせに”宝庫”が在る事を
今回のコレクションで見事に”センスと頭良く”見せてくれた、とってもすばらしくお利口さんなバランス観も良い若いデザイナーが登場した。
「”THE VALIATION OF ARCHIVES”という新しい造形術」/
僕が発言している「これからのファッションクリエイティビティとは、
今の音楽の世界と同じで、”カバー&リメイク”の世界である。」
YANG LIの世界ではこのネタ元を実証した質の良いコレクションでもあった。
彼がこなすメンズもメリハリが利いた所謂、ここでもアントワープ系をネタにレザーと
獣毛を巧くミックスしたダンディズムなメンズの世界もカッコ良かった。
ここに僕が提言している日本発の「ファッションDJ」の進化系として、登場とその由来と
根幹が見える。
「アントワープの若手デザイナーたちを援助する新たなバッカーが登場」/
彼らたちの登場も今シーズンの「裏側」の新しさであろう。
今回の彼、 YANG LIのコレクションの裏側には、新たなバッカーが付くか、
付きそうな現実が在るらしい、という噂が”影”で流れる。
この新たなバッカーとは既にC.ワイナンとA.F.バンデボルストをバックアップしている
アントワープの海運業で富を築いた資産家が投資し、元、V.ブランキーのセールスその後、A.Dのセールスをも経験したアントワープの女性を中心に造られたエージェントである。
このエージェントの次なる金の卵として、このYANG-LIを物色している。
2000年初頭には、ロシアンマネーをコントロール出来るアントワープ出身の女性が
その夫から投資させてアントワープデザイナーたちのバッカーになった。
A.D.,やH.A.それに、ブリュッセルからのJ-P.L.たちが彼女からインベストされている。
ハイダーが取り敢えず、狭いフォーカスを度胸で派手なコレクションが継続出来るのは
このエージェントが在っての彼の才能である。
「”商社ビジネス”の後遺症とご都合主義によって、」
なぜ、日本からはこのような世界を舞台にする迄のインベスターが現れないのだろうか?
世界の”若手ファッションデザイナー”をインベストとしてバックアップする構造は現代日本では成功していない。ただ、使い捨てする構造だけが残った状況でしかない。ここには嘗て、
全盛だった”商社”ビジネスの後遺症とご都合主義しか無いからだろう。
現代日本でも、IT成金も多いという。彼らたちもファッション好きである。
派手な世界、派手な女たちも好きで有名人にも成れる。有名デザイナーであれば偽装倒産をした企業も請け負ったIT企業も在るというのに。この世界にも、経済的余裕がなければB層も
大好きな”文化/カルチュアー”にも成り得ないストリートの世界が現実である。
このままの現実が続く限り、世界におけるファッションデザイナービジネスでは企業、
”コムデギャルソン”を超える企業は出て来ないと断言する。
今や、この企業は堂々の”世界におけるファッション企業”である。(巴里におけるラグジュアリィーファッション企業のランキング/’10年調べに於いては13位にランクされていた。)
JACQUEMUS/
CdGオムのショップのゲイコネクションで突然登場し始めた、元販売員。
2シーズン目、”蒼空の元に浮かぶ雲”がイメージングか? ヤングマインドなコレクション。
若さが溢れている今回も愉しいコレクションを行なった。彼の若さと自由さをセンスよく
程よく自分の世界観で展開した又、これが出来るキャラクターを持っているデザイナーだ。
”不織布”をメイン素材に、ベルクロを使った自由な感覚で軽さの愉しさとカッコ良さを
爽やかな風が通り過ぎるようにランウエーを走った。
ここでかれは、CdGから学んだ、「粗利が取れるデザイン」を見事に自分の世界観に落とし込む頭の良さも見せていた。
ビッグヴォリュム、フラットパターンを使って、僕が提案している“WITHOUT SEWING"+
"PARTS OF THE BODY"の世界観が伺えてうれしかった。メディア受けのいいデザイナー、
本人も、イケメンフレンチ。
AGANOVICH/
セントマ卒とその彼氏のスタイリストの超ナルシスト ドゥオブランド。
巧く方向転換をし,プレスのディレクションが良かったのだろう、フォーマルからの的を得たいいコレクションだった。2シーズン目の”日本素材”のこなし方にも慣れ,自分たちのやりたい事と出来る事を日本素材を使う事でより、新しく感じさせ,自分の世界観をトレンドの枠内で出していたシーズン。バランスもボリュウム観を強調しそして、素材が持つ風合いを巧く
ディーテールに落とし込んだデザインにしている。彼らたちのパターンメイキングを担っているのは日本人であり、それなりの日本人チームがバックアップしているメゾンである。
彼らたちは変らず、自分たちのファッション世界にどっぷり浸かっているナルシストなデザイナーだが、これでいいのだろう。今後の成長で少しづつ世間の風を感じるようになるだろう。
その世間が、ポジティブでさわやかな風が吹いている事を体感すればもっといいコレクションが出来るだろう。
CHRISTINE PHUNG/
ANDAM'13 年、ロレアル賞を受賞したフランス人、新人。
デビューコレクションなのだろうか?日本にもおなじみのCharlotte PERRIANDの言葉から
インスパイアされたコレクションは山岳スポーツアイテムによるスキースタイリング。
新しい事への挑戦こゝろがミックスアイテムやパンツのパーツ化などに感じられる。
雪の夜空がイメージでグラフィックに凝った。ビジネスが気になったのだろうか、丁寧な
造りだが未だこなれていない。今後の成長が愉しみ。このレベルは日本人の方が巧い?
Corrie NIELSEN/
彼女はロンドンからのデザイナー、’10年に”ファッションフリンジ賞”を取ってスタートした
セントマ卒業生。所謂、セントマタイプ、作り込みたいデザイナーである。
分量観、バランス観は確りしている。
フラットパターン、ボリュームのあるロングコートは巧かった。珍しくショーの終わりに
マリアージュを出していた。彼女なりのトレンド消化型。僕は面白い新人らしさを感じた。
TEXSAVERIO/
インドネシアからのゴールデンボーイ。大使館文化交流による今回のコレクション参加だったのだろう。センスはいい。自分の今回の立ち居場所を熟知したコレクション。
僕が好意的に気になったの、彼が拘って使った”ペーパーレース”の使い方であった。
必要な迄にこの自国の工芸性ある”ペーパーレース”を美しく見せる迄に使ったことだ。
今シーズンも多くのデザイナーがインクジェットプリントに逃げる所を
彼は自国の“NATION IDENTITY"を軸にして、モダンにこれでもか、これでもかと使った。
この気分があの“L..GAGA"様も気に入って手を出したのだろう。
所謂、“What's the Orientalism?"を理解している若いデザイナー。
PASCAL MILLET/
熟練デザイナーである。その分いい所はしっかり、女性こゝろをくすぐる美しい服が作れる。
反面それが古いとも感じさせてしまうデザイナー。
現在の立ち居場所で、どのように”新しい風”を感じ、それを素直に造形出来れば
より、すばらしいコレクションになるだろう。
しかし、今迄の延長レベルでまとめあげ過ぎては面白くない。
結果、レトロさを感じてしまうだけ。
DEVASTEE/
フェスティバルイエール出身。わかりやすい、グラフィック基調のストリートカジュアルデザイナー。日本のVIA バス社がバックアップしようとしているフランス人ドゥオデザイナーブランド。昨年その日本企業が彼らたちを初めて、東京へ招き青山墓地をうれしく楽しんだ
その後遺症が今シーズンのコレクションに直結。そして、その後ろで早速、日本の消費社会の大きな森へ足を入れてしまったためか、その世界で迷い始めてしまった、残念なデザイナーたち。愉しい、フレンチ-エスプリが利いた”グラフィズム”が持ち味に成ってしまっただけの
コレクション。
日本マーケットでどれ位行けるのだろうか?ベルンハルトW.のお嬢さん晩を狙うのか?
JURIEN DAVID/
東京在住フランス人デザイナー。彼の育ちは”正統フレンチユダヤのファッションファミリー”
その成長が順調よく多くの周りの友人たちに支えられて今シーズンもいいコレクション。
色目的に、”黒”を沢山使ったせいであろうか、以前よりも大人ぽいモードに感じられた
シーズン。素材は今シーズンも90パーセントは日本素材で日本生産。
この変らない信念と生産構造との関係性がいい。東京に住んでもう6年にはなるだろう。
その立ち居場所を最大限利用しての彼のコレクションは変らず、
”外国人が見た東京ストリート+α”が身上。
トレンドである素材の分量感あるものの組み合わせもいい。
刺繍、プリーツ、ストレッチ、表/後、分量感ある軽さ等など、トレンドを上手く
自分の世界観へいざなった。
UNDER COVER/
今シーズンも巴里へ帰ってきた今年で20年目になるメゾン故ファンがついているデザイナー。
今シーズンは”東京デカダンス”あるいは”東京キッチュ”。コレクション。
インキジェットプリントで逃げてしまったがその逃げ足が大胆かつ繊細。
大盤振る舞いなスカーフコレクション。陶器のブルーチャイナからのグラフィックなど。
リボンをふんだんに思い切って使いましたコレクションだが、ガーメントには繊細な熟しが
施されていてもしかしたら、バイヤーたちが”売ってみたくなる”コレクションに仕上がって
いるのだろう。がんばって続けて来てほしい数少ない日本人メゾン。
Bernhard Willhelm/
10年目の巴里を逃げ出しL.A.へ引っ越したメゾン。ショーはやらなくなって久しい。が、
展示会の内容はこのデザイナーらしく”お遊びと驚き”がカッコ良くスマートにデザインがなされたアイテムが多くやはり、バイヤーであれば”売りたくなる”モノを彼らしくデザインしていたシーズン。プリントと刺繍のコンビ、大胆なパターンメイキングによるジャケット、コオト等々。パターンメイキングが上手いメゾンでもある。
このメゾンのデザイナー、ベルンハルトたちが愛するものは”自由”。そして”愛”。
これが継続されているコレクションは幸せである。
巴里はもう、不自由になった。と感じて昨年来メゾン毎L.A.へ移住してしまった彼の心意気が読めるコレクションだった。
終わりに、若手デザイナーたちが、
『”継続”を必須とするならば、いかに”自分流トレンド”によって自分の世界観を、美意識を
デザインして行くか?』
これしか無い。この関係式がデザイン可能化が問われるしかないのが今もこれからも
モードのクリエイティビティと成功の関係性であろう。世間のトレンドをどのように深読みし、あるいはパロディって自分の世界観へ落とし込めるか?
それにアイロニィーやユーモアまでもが造形出来るバランス観を持っているか?
この時にどのような”素材”と”素材感”をブリ-コラージュ出来るか?
その時にどれだけのスキルあるパターンメイキングが使えるか?
ここに若手デザイナーの才能が懸かってくるのが現代と言うモードの時代性でもあろう。
横を向けば、「ファッションDJ」たちが既成のハイブランドで騒ぎ立てる、
「やがて、”前夜”?」という時代の雰囲気。
「追記として、改めて10年後の今、彼らたちを考えてみると、」
ここに取り上げたプレタプルてデザイナーたちは、
この10年間で何人が残っているのだろうか?
結果、JACQUEMUSだけが、
フレンチゲイユダヤ人コミニティを上手く渡り歩き成功を手中にし、
今や、フランス代表のハイブランドデザイナー。
あとは自力の資本力あるいは、営業力を持って”パリ通い”を続けられるデザイナー。
それが我、UNDER COVER。
これが”実ビジネスと創造力”とを棲み分けてしまう関係性ありきの
現実の厳しさと醜さであろう。
文責/平川武治:
初稿/2014年4月28日;
写真/ 昨年2月12日に永眠されたFRANCINE PAIRONの墓石。
彼女、FRANCINEはブルッセルのラカンブル校とパリのI.F.M.校で
多くの若い才能あるデザイナーたちを愛を持って育てることを一生涯喜びとして
生きられた僕の友人でした。
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