見出し画像

「平川武治のノオトブログ/”The Lepli” アーカイヴー09;

 初稿/2006-09-14版:
「あのアントワープ王立アカデミィーモード科主任教授のリンダ ロッパ先生が”フィレンチェのPOLI MODA校”へ移籍!!」
日本でも既に、ブランド的モード教育機関になってしまった、アントワープ王立アカデミィーのモード科を代表する主任教授、LINDA LOPPA氏が突然辞職の真相。

文責/平川武治:

<臨時特別ニュース/”公金横領”と言うスキャンダルが、地元新聞、De Morgenのトップで報じられる。>
 『 2006年09月13日、アントワープ発;
 本日、王立アカデミィーのモード科、主任教授であり、彼女自らが提唱者の一人であった、”FLAMAN FASHION INS.”(FFI)/フラマンファッション研究所”及び、新設されて間もない、「国立アントワープ服飾美術館」館長をも兼務していた LINDA LOPPA女史が突然、総ての職を辞任した。』
 これは今年2月に地元ベルギィーの新聞でトップ記事になった、彼女とその夫が巻き起こした”公金横領”のスキャンダルと、その半年程後の”アントワープ脱出事件”である。
 即ち、彼女が携わって来たこの街、アントワープにおける総てのモード関係の職を辞任した。そして、彼女のはイタリーのフレンチェに在る、「ポリ・モ-ダ」校へ移籍。この「ポリ・モーダ」校とは、イタリィーのファッションを代表するS.フェラガモ社が創設した教育ならびにモードをプロパガンがする研究機関である。彼女、LINDA LOPPA女史のルーツはイタリア人。ここ数年来、フィレンチェの「ピッツァ・ウオモウ」関係でアントワープのデザイナーたち、RAF SIMONS,ANGERO F.等を送り込んでイベント企画等を行ってきた事もこの経過での新たな動きと見ることが出来る。
 彼女自身も今後、フレンチェに家を買って住み、アントワープを卒業しデザイナーに成長した多くの若い教え子たちのために、イタリアの工場を紹介するとまでの公言。これは彼らや、今後の卒業生たちにとって本質的に大切な事柄であり必然性と大いに可能性を含んだ視点である。だが、この移籍の根幹と本意はもっとどろどろしたものがありそうだ。この一件によって、アントワープのモード科も今後どのような方向性へ向いた教育機関になるか?彼女の後の”主任教授”を受け持つことになったのは、今までこのアカデミィー3年生の担任教授であった、あの「6人組」の一人、デザイナー”WALTER VAN
BEIRENDONCK”だという。

<起こるべき事が起こったと言うこのアントワープ村事件> 
 前回の”アーカイヴー8”で書いた「アントワープ・アカデミィーとこの街の近況」から2年、やはり”起こりうるべくして起こってしまった事件”。
 この街の「ファッションピープルたち」が引き起こした、お金にまつわる悲しい狂想曲。傍観者としての冷めた目線が的中したお話でした。
 これでこの学校も事実上、新たな先生たちで、新たな顔つきが始まる。

<”Poli moda(ポリモーダ)校” >

 フィレンツェ市内  にあるポリモーダは1986 年創設、ニューヨークのファッション・インスティテュート・テクノロジー(FIT ) との提携のもと、イタリア・ファッションをグローバルに学ぶ場所として地元フィレンツェ市やS . フェラガモ社などの協力で創立されたイタリィーを代表するファッション・スクール。デザイン、創造性、技術革新を重視し、 デッサン教室、テクノロジー・センター、デザイン・ラボラトリー、テキスタイル・ラボラトリー、 図書館等を備えている。
 1986 年の創業以来、世界中から集まってくる生徒数は700人を越え、卒業生の7割が実際のファッション産業で働いている。イタリーファッション界と密接な関係を保持しているのが大きな特色。ファッションを基礎から学びたい人、すでに学歴・職歴ある人たちの能力開発及び文化的教養を高めたい人に向けての応用・専門コースを各種開講しており、夏期講座では日本語
コースも可能らしい。

 <参考サイト>
href=
文責;平川武治:
初稿/2006-09-14:


#アントワープロイヤルアカデミー #リンダ・ロッパ 事件#ポリモーダ#モード史#平川武治#LePli#taque

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?