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E-a/『FUKUSHIMA』、11ヶ月が過ぎて, 恐ろしい事とは。 「風化」させないために-1。

文責/平川武治:
初稿/2012年2月16日:
 
 もう11ヶ月が過ぎました。
最近の動きで恐ろしいと思う事は企業事故であるこの
『FUKUSHIMA/3.11』がその当事企業である、
東京電力が堂々と“風化”させようと企業圧力を含羞も憚らないで
行使しようと動き始めた事です。
 それは『東電の電気使用料金値上げ案の提出』です。

 此れこそ,彼ら企業による大いなる“エゴ”と此れに絡んだ人間たちの
品格なき“業”によって引き起こされてしまった事故であるのに,
この“責任”を誰も彼ら当事者や関係者たちが取らず,
この責任の一端を被害者たちから補おうとの
関係企業や政府関係者たちの”こゝろの有り様”が見えてしまって来ました。
 此れは,取りも直さず,今回の東電による企業事故の責任回避の
一端であり,自分たちが償わなければならない“リスクとコスト”問題の
姿勢の在り方で、
この行為は事故の一端を国民に押し付ける方法論でしか無く,
それによって今回の企業事故を“風化”させる根拠の一つでしかありません。
 絶対にこの様な形で“風化”させない様に,此れに政府がどのように
対処するかを見届けましょう。
 此れも僕たちの“責任”の一端です、お願いします。

 残されたものの良心は
これからの起こりえる現実に対してどのように向かい合い
そして、それぞれの立ち居場所から、僕たちが背負い込んだ“負”を、
どのように日本人として、又出来れば地球上の異国人たちとも
分かち合っていくことが出来るかに課せられています。
 どうか、解った顔をしてしまって『FUKUSHIMA/3.11』を
絶対に、“風化”させないでください。
 
 自然は正直です。人間は嘘をつきます。
正直な自然がこれからの僕たちのこゝろを、国土を、子供たちを、
侵す可能性を見誤らないでください。
決して、表層人間になって,解った振りだけはしないで下さい。
 僕たちは謙虚に、嘘がつけない自然と共棲して行く
おおらかなこゝろを勇気と共に持たなければなりません。
そのために、学習も必要です。
それぞれが”自心のこゝろの有り様”で行為してください。
 どうか、お願いします。
そして、“世間知らず”ならず、
“世界知らず”の「YELLOW」にならないでください。
これからも、少しでも多くの人たちへ、何かが差し伸べ、
分かち合って行かなければ
これからの日本の幸せは甦ってきません。

 ここで今一度,
今回の“3.11”を経験した僕たちは
『NATION IDENTITY』を考えてみる必要があります。
決して,『NATIONAL IDENTITY』ではありません。
 ここに,僕が言って来た『YELLOW MIND』の根幹があります。
外国で生活をしたり,外国の学校ヘ留学したり,
外国人の友だちが増えたりするのは
この現代では当たり前の事,日常的なる現実になっています。
 そんな環境や状況を持ち得れば、持つ程に自分自らの中に
どれだけの“日本人らしさ”があるか?が
外国で生活すればする程に,
大切な個人のアイデンティテイへ繋がって行きます。
 自国の歴史を知っているか,自国の宗教を知っているか,
自国の文化を知っているか?
日本に関心のある外国人たちは
僕たち,知り合いになった日本人から彼らたちは
興味を持っている所謂,“日本の事”を知ろうと
そのドアを叩きます。
その時に堂々と開き,中身を見せられるものがどれだけあるか?
此れが,『NATION IDENTITY』です。
 異国へそのこゝろや眼が向く人程、案外と自国の事については
無知そのものの人が多いです。
 “ファッション-ムラ”の人たちも殆どがそうですね。
 
 ここから,話が少し難しそうになりますが,決してそうではありません。
僕の事ですが,ファッションに関わる以前には
丹波の山奥で陶芸修行をした経験から
少しは“民芸”を学び,日本の美意識を学習していたので
随分と、海外での生活では助かりました。
 日本の古くからはシャーマニズムがあり,
神道がありそして仏教が入って来、
その後、桃山時代ぐらいからキリスト教が渡来し,
江戸時代には儒教も商人たちに影響を与え、
明治になってから和魂洋才,
西洋化が学ぶべき文明だと言う時代性を経て、
昭和初期ぐらいから所謂、新興宗教が数多く生まれ、
戦後はその殆どがGHQによって、形骸化されてしまった。
結果、日本国民は無宗教的国民に成り下がった国民になてしまった歴史。
 日本民族と言う一民族が
このように宗教に関しても数多くの変遷を経て来た歴史を持っている民族は世界では皆無です。
 当然,この裏にそれぞれの宗教に影響されて生まれた
それぞれの“文化”が誕生していますね。
農耕民族としての弥生式文化とそれ以前の縄文式文化。
そこから古墳時代の文化としての神道文化。
此れが今度は宮廷皇室へ入り込み,
やっと,日本らしい文化としての雅/宮廷文化を生み,
その後、仏教文化が生まれ佛教の教義によっての文化様式も変わり,
禅宗になって,侘び/寂びの禅文化が生まれ
その後、儒教からの影響で江戸時代には町民/庶民文化が発達した。
明治からは舶来文化が生まれ,
やっと,昭和初期から近代日本のスタンダード的な
日本的ブルジョワ文化が芽生えはじめ,
戦後にはヤンキー文化を経て消費文化へと。
 ざっと,考えても此れだけの“文化様式”を持ち得た
歴史を継続して来た民族は日本民族以外には世界にはありません。
 自信を持ってください。
日本も“文化を武器”にするだけの
豊饒で優れた歴史と文化があるのですから。
 自分たちの“NATION IDENTITY”を卑下する事はありません。
寧ろ,此れからはこれらの”多重層多様式”な構造的なる
文化構造を持っている僕たち,“YELLOW”が
その“YELLOW CULTURE”を海外で駆使する事によって,
武器に出来るチャンスでもあります。
 
 11ヶ月前の,3.11以来、
僕たちの“こゝろの在り様”が変わりましたね。
 これを機に知らなかった事を学び,
新たな自信を持って“YELLOW MIRACLE”を産み、
“NATION IDENTITY”を意識して、
”気骨ある日本”を創造して行きましょう。
 もうすぐ,1年になるのですから,
“カッコ良く片をつけて”ゆきましょう。

 決して,表層に惑わされないでください。
人間は自己愛のため、”嘘”を吐く動物です。
合掌。
文責/平川武治:
平成二十四年弐月十二日記。

 そして、”続編”として、
『平成二十三年の終わりに念うこと、 年賀に代えて。』

 はじめに。
 このアーカイブはあの「東日本大地震」とうい都合の良いぼやけた名称に
勝手に決めた政府と東京電力。その”本心は”早く世間に”風化させたい”が
深読みできます。

 僕のこゝろは、来年は喪に服すこゝろの有り様です。 
あの日の天災によって亡くなられたみなさまへの
変わらぬ御成仏を願うこゝろとともに,今年の終わりを迎えたいです。

『 どうか,安らかに御成仏なさって下さい。
残された者の責任はこれからの起り得る現実に対してどのように
”向かい合って”
そして,それぞれの立ち居場所から”分かち合えるか”です。』

 僕たちが背負い込んだ”負/リスク”をどのように、
僕たち日本人として,また出来れば,地球上の人たちとも”分かち合って”
行くことが出来るかに課せられています。

 決して,解った顔をしてしまって,
『3.11』を,『FUKUSHIMA』を“風化”させないで下さい。

 “自然”は正直です。
人間は嘘をつきます。
”立場”がある人間たちは当然のように嘘をつく世界です。

 正直な”自然”が
これからの僕たちのこゝろを,國を、子どもたちを
犯す可能性を見誤らないで下さい。
決して,解った振りだけをしないで下さい。

 僕たちは謙虚に,
嘘をつけない”自然”と共棲してゆく勇気を持つ事、
そのために学び,
それぞれ,自心のこゝろの有り様として行為して下さい。
お願いします。

 そして,”世間知らず”ならず,
『世界知らず』のYELLOWにならない様に。
あらたな年への念い。』

 今年も少しでも多くの人へ
何かが差し伸べられればしあわせだった1年です。
僕の今年も,
沢山の人たちからこゝろを頂くことが出来た1年でした。
どうも,ありがとうございました。

 穏やかなる,
大いなる新たな年をお迎えください。
相安相忘。

文責/平川武治。
平成弐拾参年十二月大晦日。

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