夢の中
私は10代の終わりから20歳になる頃まで、よく予知夢を見ていた。
内容はただの日常。特に大切なことでも、警告やお告げみたいなものでも何でもない。
例えば、みんなで学校の机寄せてお昼を食べてて、脚にカバンの角が当たってて痛いなぁと思ってて、校内放送でXJAPANが流れてて「YOSHIKIのドラムはもう、リズムとか関係ないのな」…みたいなこと考えてるとか。
そこだけ妙にリアルで違和感があるから、目覚めてから何日か「なんだあの夢」と思ってる。そしたらある日、それと全く同じ場面があって「あ、今のやつか」てなる。
ちょっと変わったヤツだと、昼寝してたら急に夢の中で「タレントの○○、再逮捕」てニュース画面見てて「あ、あの人また逮捕されたんだ」と思ってるの。
で、目覚めた時「忘れてたけど、そういえばタレントの○○って逮捕されてたよな」と思いながらテレビつけたら、本当に再逮捕された速報流れてた。
そんな、特になんにも役立たない予知夢をよく見ていた。
一番驚いたのは、夢でよく行く場所が実在するって知った時かな。
夢の中でいつも行くお店があって、それは外観が特徴的な二階建てのレコードショップで、原宿にある。
建物の中はその時々で変わるけど、外観と場所は変わらない。
そのお店に夢の中でだけ何度も何度も行った。
で、ある日SNSを見てたら、そのお店の写真がでてきた。
外観が全く同じで、場所も原宿。
私はその夢を見てた時、原宿に言ったことは無かった。
そのお店の写真は今も保存してある。
私は夢の中でしか行かない場所がいくつかあって、夢の中でしか持ってない家具や、夢の中にしかない部屋もある。
夢の中でいつも行く場所は、年月がたって久しぶりに行くとそこにいる人が老けてたり、お店の人が代替わりしてたり、サービス内容が新しくなったり、木が伐採されたりしてる。
ただ、位置関係や構造や”この道の向こうに何がある”とかは変わらなくて、夢の中の私はそれを覚えてる。
昨日は久しぶりに夢の中にしかない「ベンチ型で中に物が仕舞える家具」が出てきたから、中を開けて整理した。
開けるまですっかり忘れてた「夢の中で前に仕舞ったもの」が出てきた。カツサンドとかも入ってたから捨てといた。
次にあの家具を開けるのはいつなんだろう。
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