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寺山修司bot

昔、無料のbot製作サイトを使ってポチポチと寺山修司botを作った。
当時、暇だったので割と時間をかけて、返信の言葉に凝ったり、あんまりメジャーじゃない文を引っ張ってきたりして、自分ではかなり気に入った感じに仕上げた。

そいつは13年間も勝手に動いてくれてて、随分とたくさんの方にフォローしてもらっている。
今の時点で、フォロワー35000ちょいらしい。

錦鯉の渡辺さんもフォローしてくれてるらしくて、別アカから見た時に寺山修司botがオススメされて「錦鯉 渡辺さんがフォローしています」とか出たりする。
それを見て「意外と文学系なんですね…エロとVだけじゃないんだ…」なんて思った。

今は寺山botのときのメールアドレスは使えなくなってるし、パスワードも探さないと出てこない。
だからもう一度操作できるようになるのはちょっとめんどくさい作業がいりそう。
誤字があるのも気になってるんだけどね、直せないの。
最初の2、3年は、季節ごとや記念日に手動でツイートしたりもしたけどね。
10年くらいほったらかしだ。


でさ、この頃のTwitterの騒ぎで、botが消えるだのなんだの見てて「ああ、寺山修司も消えちゃうのかー」なんて思った。
本当のところどうなるなか知らないけどね。


寺山修司は、私が今までの人生の中で最も影響を受けた人物の一人かな。
寺山修司とその周りの人たちみんなに影響を受けた。
古い映像を必死に探して観たり、小さい名画座で実験映画を朝まで観て、その帰りに明け方の吉牛で生まれて初めて牛丼食べたりした。
友達が眠たそうに「吉牛はな、七味を死ぬほどかけた方がええねん」と言ったので、みんなで死ぬほど七味をかけた牛丼を食べた。

あれ何歳だろう。10代の半ばくらい?

美輪さんの毛皮のマリーの舞台を観に行ったりもしたなぁ。
開演前に梅田のLOFTに寄ったら、可愛い子供服を着たマメ山田さんが、すごい身軽にエスカレーターを駆け上がって行くところを見かけて「もう夢の世界が始まってる…」て思った。

初めて観た毛皮のマリーは、最前列の端っこだったんだよね。
張り切って最後にスタンディングオベーションしたら、私しか立ってなくて、それ見たミッチーが私にキラッキラのウインクしてくれたんだ。
「うわ!プロ!すげー!」てなるくらいキメキメの王子様ウインクだった。

帰り、物販も寄らずに真っ直ぐ会場を出たのに、たまたま通りかかった楽屋口から物凄い勢いで麿赤兒さんが出てきてビビった。
全身白塗りだったはずなのに、帰り支度めちゃくちゃ早いのな、麿赤兒さん。

寺山修司は、大人になってから読み返すと「青臭いなー」て思う作品もあるけど、やっぱり好きなんだよね。
さみしいなぁ、bot消えちゃったら。
もっとちゃんと管理してあげればよかった。

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