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恥ずかしの帯状疱疹

帯状疱疹だ。

やや水ぶくれになっているのを見つけて、これはヘルペスかと、しかも初めての陰部なので産婦人科へ行った。ところがウイルス検査によると陰性で、どうやら帯状疱疹だという。それで今度は皮膚科へ行かねばならない。土曜昼最終のぎりぎりに飛び込んだので、病名が分かっただけでもどこかホッとするところがあった。
診察してくれたおじさん医師が「あれ、子宮がん検診しばらく受けてないの」と目ざとく問診票を指摘してくれて、「子宮がん検診の押し売り」とそちらも受けさせてもらえることになった。そろそろだなと去年から思っていたが、午前診終了間際だったので遠慮していたのを願ったり叶ったりだった。
帯状疱疹は痛みが増すようなら緊急外来へ行けばいいと言われ、様子を見て月曜に皮膚科へ行く予定にする。

帯状疱疹なら冷やすのは良くないらしく、バレーボールは出来るので良かった。参加者が4名以上集まれば開かれる隔週土曜のバレーに出かけ、帰って風呂をためる。うちはユニットバスなので、お風呂の前に用を足す習慣。すると便座に触れた尻の左がぞわっと嫌な痛みを感じる。重苦しいドスの効いた内側の痛み。ハイハイハイと声を出し湯をかける。むろん裸である。痛みが前情報通りおさまることにおお、と喜ぶ。湯に浸かるとより自由な気分だったが、しばらくすると痒みが始まり掻いた。途中、理性を働かしてさわさわ撫でたりすることを試したりしながら、結果ほどよく掻きよく観察した。昨日より広範囲になってきているのを確認、風呂から出た。

布団に入り、やはり左下半身、それに背中中央と腹部中央に、じーわじーわと鳴くセミのように、これまであまり感じたことのない痒みが訪れている。その痒みに根が深そうな静かな痛みがじーわじーわと動く。歩くと左足だけ重たいような、圧倒的に疲れているような、そんな違和感がある。水ぶくれはおまた付近だけなのに、足首にかけても痛みがある。ちなみに鼠蹊部(そけいぶ)ーー足の付け根の三角形のスジーーの左にしこりもある。はじめは「脱腸」の可能性もネット情報にあったけどそれでは無さそうで、リンパの腫れと思われる。お医者さんも触診してくれた。押すとやや気持ちよさも感じる痛み。

薬はないので手元の『自然療法』という本を引っぱり出して読む。ビワの葉の煎じ汁がよいとあるので明日、雨じゃなければ畑で貰ってこようと思う。風呂に入れるのもいいと書いてあるが、20-30枚とあり、それでは畑のビワは枯れてしまうかもしれない。町のビワの木をハシゴする姿を想像した。
私は薬で治るものなら薬でいいと思っているタイプだけど、そちらに頼れないのならあちらも試してみたいタイプ。自然療法の恩恵もこれまで少なからず受けてきた。しかし食品添加物があまり体に合わないタイプで、食べすぎるとすぐに蕁麻疹が出るのであわよくば自然な食生活に目覚めたりできればという期待もこもっている。

とにかく今夜、安らかに眠れますように。

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