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映画大好きポンポさんがめちゃくちゃにおもしろかった

『映画大好きポンポさん』上映中

映画大好きポンポさん。
え?お腹痛いの?
みたいなタイトルの映画、絶賛上映中です。

お腹が痛くなる映画じゃない。
映画を作る映画。
説明すればそれだけなんだけど、それだけじゃない。
そこが本質じゃない。
なんかもうほんと、グワーってくるの、グワーって。

『映画大好きポンポさん』(MFCジーンピクシブシリーズ/KADOKAWA刊)は、映画を愛する青年と映画に愛された女性が映画制作を通して"自分"を見つけ出す、映画愛に満ちあふれた作品だ。pixiv上で80万ビューを超え、「このマンガがすごい!」、「マンガ大賞」に入賞。多くのファンを生み出してきた話題作が、充実のスタッフ、声優陣によりアニメーション映画となった。

そう、pixiv発。
だけどまったく侮れない。
でも別に予習は必要ない。
観るだけでいい。
すごくいい。

幸福は想像の敵

これは映画のキャッチコピー。
そして、実際に劇中で使われる台詞。

この映画ね、なんかもうほんとに色々良いところがたくさんある。
アニメーションもいい。
演出もいい。
映画の手法をアニメに持ち込んでるのもいい。
色んな映画のオマージュが散りばめられてるのもいい。
全編90分、どこも無駄なく作られていて、熱を感じる作品。

その中で語られる、「幸福は想像の敵」っていうワードはすっごく刺してくる。

満たされた日々を送っている者は渇望しない。
だからクリエイティビティは生まれない。


ちなみにこれは褒め言葉として劇中で使われてる。

ずるいよね。
腑に落ちちゃうもんね。
クリエイティビティがどうとか、っていうのは正直分かんない。
でも満たされていたら渇望しない、というのは納得しちゃう。

こんな言葉をサラッと使ってきて、演出もゴリゴリにやっちゃう制作陣にほんと脱帽よ。

監督と脚本を務めるのは『劇場版「空の境界」第五章 矛盾螺旋』、『GOD EATER』などを手がけてきた 平尾隆之 。キャラクターデザインは『ソードアート・オンライン』シリーズ、『WORKING!!』の 足立慎吾 。アニメーションは『この世界の片隅に』チームが立ち上げた新進気鋭の制作会社 CLAP が担当する。


上半期イチオシ

今年もそれなりに劇場版アニメを観てきた。
2月のプリンセス・プリンシパルを皮切りに、3月はシン・エヴァ、4月はコナン、5月はFGOキャメロット後編、6月は1年越しで公開になった閃光のハサウェイを観てきたばかり。

どれも良かった。
シン・エヴァ卒業式だから2回目は観ない、でもDVDは買ってしまうかもしれない。
FGO後編は2回目観に行きたいくらい良かった、DVDは後編だけ欲しい。
ハサウェイも面白かった、2回目観ても良いしDVDも買うかもしれない。

でも、どれも「2回目観てもいい」止まりで結局観にいかなかった。
「DVD買うかもしれない」けど、まだ買ってない。

だけど、ポンポさんは多分来週また観に行く。
というか観る。
もう1回劇場で観たい。
もう1回、あのなんとも言えない、心がギュッてされる感覚を味わってみたい。
脳髄が痺れるような映画だった。

おもしろいよ。


7/3〜拡大上映が決定したよ。
とても嬉しい。


だいたいそんなかんじ。

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