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すぐ金賭ける奴
博打にハマる人の心理が根本的に理解できていない。みんな無理やり面白がっているような気がする。「金賭けないと上手くならないよ」みたいなロジックは色々捩れすぎていて、最初聞いた時はテクニカルなボケかと思ったぐらいである。でもギャンブル化することにより物事にモチベーションを保つ方法は結構一般的らしい。公営私営問わず賭場というのはなんか歴史上の施設な気分になるし、「今日はギャンブルしますか」なんて朝起きて思ったことがない。
いい大人なのに未だにパチスロのルールが分かっていない。みんなどうやってあのルールを学んでいるのだろう。無茶苦茶出玉が出たらどう振る舞うのかもサンコンの焼香みたいな緊張感を保つイベントである。途中でトイレ行ったらどうなるのかとか、隣の人とどういう距離感で接すればいいのかも予想がつかない。ブックオフみたいな感覚で合ってるのか?
大学一回生の夏、地元に帰ったときに就職組の友人たちが等しくパチンコに熱狂していたときはなんだか悲しくなった。免許を取得するととりあえずパチンコ屋に集合、というのが地元の暗黙の合流マナーとなっている事実もシビれる。
流れに従い自分もまだ興味が持てそうなエヴァのスロットを打ってみたが、いまいち全体像が掴めず勝ってるのか負けてるのかわからないぐらいでそこからパチスロ屋に行かなくなった。タマムシシティのスロットぐらいシンプルなものは無かった。けど、センター試験なんて受けてない友人が手慣れたように確率や期待値について考察しあってたときは、実戦に勝る知識はないものだと理解したものである。
三店方式は概要として理解しているが、いざ特殊景品に交換するプロセスというのはなかなか緊張したし、交換所も明示的にしてはいけないという国家ぐるみのヤラセをみんなやってると思うと、自分は生きる世界が狭いと漠然と感じた。
なんでみんな授業で習ってもないのに三店方式のルールと距離感をあんなに等しく理解しているのか。賭博と税金はもうちょい必修化したほうがいい。政治を学ぶよりあそこら辺の仕組みが本当に重要である。そして経済を学ぶより、借金と利息の概念を教え込んだほうが全員幸せになれる気がする。プラスよりもマイナスの理念の方が人間本気になれるだろう。
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