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ネズミ講は資本主義を攻略したハメ技説

ネットワークビジネス、マルチ商法、近年では仮想通貨に形を変えて、我々の同級生の誰かひとりは熱狂しているこの無限連鎖講という名の犯罪とされる行為。私人逮捕系YouTuberによって度々突撃されるようになり、まだまだあんだけ幻想を抱いている人々の多さにビビってしまう。

ネットワークビジネス発祥の地というのはユタ州はソルトレイクシティである。モルモン教徒が開拓した立派な宗教都市であり、カラクリを察してしまうとこのやり口の本質みたいのが理解できてしまう。しかし、ここまで爆発的に社会に根付いてしまい、令和の世になっても「世直し」と称し突撃されるコンテンツになってしまうのは逆に凄いシステムなんじゃないか?と思ってしまう。

いつの時代も詐欺師というのは存在しているが、よくよく考えると結果が伴わない行為のみ詐欺となり社会罰の対象となっている。ポンジスキームなんて人名が犯罪手法になっており、逆に歴史に名を残しているという点では凄さしか感じない。

何故このような手口が犯罪とされているかを考えた時にもちろん被害者の存在があるのはわかっているが、結局は「ズルい」からである。我々は遵法意識を植え付けられて育っているゆえに余計に「悪いこと」として感じとっている側面があるかもしれない。だからといって自分がこの手の話に関わる事はしないが。

もしかしたら貨幣制度が誕生して以来唯一の裏ワザ的攻略法なのかもしれないとひっそりと思ってしまう。純粋悪ではなく構造としてスゴすぎて「聖なるバリア-ミラーフォース-」の如く禁止カードとされいるだけなのかもしれない。シンプル強過ぎて冷めるのだ。

大半の人間は罪とされない詐欺行為に出会い充実した毎日を送っているだけで、実際その行為が犯罪であると規定された時点から幻想が冷め、罪悪感に苛まれることがあるかもしれない。要するにルールの盲点を突き、ゲームがハックされると修正パッチが当てられるように、熱狂というのは過熱化すると断罪されていく。カウンターカルチャー的な私人逮捕YouTuberもいずれは何処かで歯止めがかかる事態になっていくだろう。

ディズニーランドに行くという行為ももしかしたら後の歴史を振り返った時に「これが合法だったなんて」と思われるかもしれないし、世の中は基本非合理な物事が大半を占めているが、それでもそこに価値を感じていくのが人間の性かもしれない。

とりあえず現実は加速していき異常な時代に居ると思うので、この生活を楽しみながら観測していきたい。

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