グリーンラベル6弾射出
なんというか酒もウイスキーの在庫が切れてしまったため、ここ1週間ぐらいは完全に断酒状態に陥ってしまった。禁酒とは思い返すまでその原因となる因子が特定できず、漠然とした虚無心理を描いてしまう。その正体がアルコールであると気付いた時にはグリーンラベル6本セット買いを西友で果たしていた。
ビールもどきの中ではグリーンラベルが1番水っぽくて美味い。他の発泡酒や第3のビールはやはりビールに似せようとする努力がオリジナルとの乖離をまざまざと感じてしまう。その点グリーンラベルはまるでミネラルウォーターで割ったような薄っぺらい安い味がビールもどきを求める上ではこの上なく丁度いい。
糖質70%という何と比較したかわからない謎のアピールも含まれるのが何か贖罪されるような気持ちになれ、だったら朝から飲んでも問題ないな!と堂々とコンテンポラリー飲料として活躍してくれるのだ。そしてアルコール4.5%という謎の遠慮加減も罪の意識を忘却してくれる分量で有り、2本目3本目と冷静に流し込むことが可能となってしまう。こんな飲み易い発泡酒はこれ以外知らない。
因みに淡麗の金のやつと青のやつも同じ淡麗シリーズということで行けるかなと試すと、あからさまなケミカルなビール風味リキュール感が野暮ったく感じてしまう。とにかく淡麗の中ではグリーンラベルが一強なのである。お前ら本当に淡麗の看板背負う気あるのか?と少し怒りすら覚えるレベルとなってしまう。
やはりビールに求めるのはスーパードライのようなカミソリ感、エビスのようなとろみ感が両者に軍配が上がるものの、バドワイザーのようなペラさが大量飲酒に置いては丁度いい。飯を美味く食うなら前者たちであるが、ただ純粋にアルコールを喉越しよく摂取したいときはやはりペラい酒が常套とみなせる。故にグリーンラベルはそのような需要を満たしてくれるマストバイな飲料である。
ふとした瞬間にコンビニでグリーンラベルと目が合った時、なんというか古着屋であの頃の裏原ブランドに出会ったような気分になれる。凄まじくペラいのにポップなイケてるロゴにかつては相場以上の価値が付いていたという点で哀愁漂うが、それがやはり魅力的なのである。
こんな森林が似合う発泡酒なんて不思議過ぎる。春がやってくる森にグリーンラベルが徐に落ちていても、「季節は巡るものである」と思うだけでそこに違和感はない。自然と共存しているような虚像もまた風流となる。
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