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「日向坂の2021年」を勝手に考える

『3年目のデビュー』でワイワイしていたら、あっという間にデビュー3年目へ。日向坂として勝負の年、かどうかはわかりませんが、姉妹グループの乃木坂で言えば『ガールズルール』がリリースされた時期で、この辺りを『グループ第一の飛躍期』と称する記事もあります(※1)

もちろん、ひらがな時代やCOVID-19の影響を考えると単純な比較はすべきではないものの、参考にできるところはあるのではないか?ということで、「日向坂46の2021年」を勝手に考えてみたところ、半分はファンとしての願いのような内容になりました。

シングルの売上を振り返る

まずは坂道グループのビジネスモデルにとって重要なCDの売り上げ推移から。

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ブログ執筆時点(2021年1月)のものです(※2)

正直、驚いたのですが『キュン』売れてるんですねぇ。。なんか要因ありましたっけ?最新シングルと同程度という数字を叩き出しているので少しわかりづらいですが、トレンドという観点では綺麗に右肩上がりと言っていい状況です。次のシングルはおそらくオンラインミート&グリート(個別トーク会)になるかと思いますので「それでもこの流れを維持できるか?」はひとつポイントとして挙げられるのではないのかなと。

アイドルにおける「非連続的な成長」とは

また、少し違う角度からみてみましょう。「非連続的な成長」という企業活動の業績を語るときに使われる言葉があります。簡単に言うと「これまでの延長線上にない飛躍的な成長」というような意味であり、アイドルグループに置いては、「芸能界において自分達の格を向上させるような成長」と言い換えて差し支えないのではないでしょうか。

反対に、先程紹介したCDの売上の少しづつの右肩上がりや、今ある程度確立できている外番組への出演数増加は「連続的な成長」と言います。このふたつに具体例を挙げつつ列挙してみるとこんな感じでしょうか。

連続的な成長(これまでの延長線上にある成長)
・CDの売上枚数増加
・外番組出演の増加
・レギュラー番組の増加
・ドラマや映画への出演
・写真集出版メンバーの増加
非連続的な成長
・冠番組の開始
・事務所が関わらないドラマや映画に主演級で出演
・リリースした楽曲の社会現象化
・ツアーの成功(東京ドーム公演)
etc...

写真集出版に関して、個人にとっては「非連続的な成長」と言えるかもしれませんがここではグループという観点で記載しています。もちろん「出来ることなら非連続的成長を実現したい」ということになりますので、改めてこのCOVID-19期間が本当に惜しいなぁと感じます。

「逆にいいこともあった」という観点は否定されるべきではないですし、もっと年月があった頃にはむしろ良かった部分がより効果的に響いてくるのかもしれませんが、不確実性の高いこともまた事実。一般的にはやはりマイナスが大きかったと考える方が自然です。

非連続的な成長というカテゴリに入っていながら、すぐ手が届くところまで来ていた「東京ドームの成功」が現状難しい状態にあり、また「心の底から外れて欲しい予想」ではありますが、2021年なら開催できるとも言い切れない状況なことが本当に勿体ない。とまぁ嘆いてばかりいても始まりませんので、もしワクチンの目処が危ういことが判明したら、その段階から逆に「コロナ渦だからできる新しいアイディア」を本格的に開発し始めるのもひとつ手段として良いかもしれませんね。

あくまで素人の発想ですが、例えば「メンバー全員で期間限定でYouTubeに挑戦」というような施策。これが実現すれば、「自粛期間でも日向坂を見て励まされた」という人を増やせそう、且つ今はYouTubeチャンネルの登録者が、いつぞやのオリコン〇〇連続一位的な謳い文句にもなりますので、ファン以外へのアピールにもつながりそうです。とまぁ勝手に書いてきましたが、検討がされてないはずがない話ですので、きっと何か事情がある、あるいはシンプルにアイディアとして凡庸なんでしょうね。日向坂メンバーのYouTubeは卒業後まで楽しみに待つことことにいたします。

個人的に2021年に期待すること

ここからは個人的なファンとしての願いです。大上段で言うと「らしさが伝わる一年」になるといいなと感じます。乃木坂46で言う『ガールズルール』を含む4th〜6thSingleの流れは、まず初めの飛躍ポイントだったようですので、このあたりに「日向坂として参考にすべきこと」が隠れているかもしれません。

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実際に『ガールズルール』のタイミングでの伸び幅は大きい模様※1

乃木坂の4th〜6thについて

と言うことで「制服のマネキン君の名は希望ガールズルール」の一連の流れで何が起こったか。結論「この3曲で、役割分担をしながら、乃木坂をかたちづくる要素が伝えられていった」のではないかと思います。私自身の消費者目線(当時はファンと言えるほど知りませんでした)を思い返しながら順に列挙していきます。

『制服のマネキン』
普通のアイドルポップスではなく、挑戦的な楽曲や振付にも取り組むこと
『君の名は希望』
普遍性を帯びた強度の高いポップな楽曲を有するグループであること
(ピアノが異様に似合うグループであること)
『ガールズルール』
お姉さんメンバーにもフィーチャーしていくことが示されたこと

この3つが潜在層(名前は知っているがファンではない)に非常に効果的に働いたのではないかと仮説立てています。キレイに言えば「ファン層が拡大した」。怒られ覚悟の平たい言葉でいえば「ファンを名乗ることが恥ずかしくなくなった」という変化があったのではないかなと個人的には考えています。

アイドルをめぐるインサイト

マーケティング用語に「インサイト」という言葉があります。人によって様々な説明がされている言葉ですが個人的には「抑圧された本音」という解釈がしっくり来ています。具体例で言うと

AppleWatchを身につけると時計の金持ちマウントレースから降りられる
結婚式の二次会は堂々と参加できる男女の出会いの場でもある

など、「公的には発しづらい、また、本人が必ずしも自覚していない本音」とイメージいただければ間違いないかと思います。

『制服のマネキン』以前の乃木坂は、楽曲のクオリティが低いとは思いませんが、振付が変な形で話題になったり(※3)(古い話題を掘り返してすいません)フロントメンバーがいわゆるロリータで固められていたりと(これ自体は全く悪いことではありませんが)ファンであることを表明するにはいささか勇気がいる状況だったのではないかと思います。

『ガールズルール』までの一連の流れで、運営として「お姉さんメンバーもフィーチャーして行くこと」が示されたこと(ガールズルールはセンターのみならずフロントもお姉さんメンバーで固められています)でファンを名乗りやすくなった。もっと言えば「正直、乃木坂にお顔がストライクのメンバーがいました」といような人が、一気に潜在層から顕在層に引き上げられたのではないかなと感じます。

話を日向坂に戻しますと、個人的に5thもしくは6thあたりのどちらかで「としきょん」がWセンターを努めると予想しています。これは、乃木坂の成功事例を踏襲すると必然的に試してみるべき施策なのではないか?ということから来る推測となります。

「らしさ」とは

先日の乃木坂三昧で秋元康御大が電話出演し、このようなことを語っていました。(大いに意訳してます)

「らしさ」とは雑炊のようなもの。
いろいろな過程を経てたどり着くもので、同じ味には絶対ならない。

(変な例えで申し訳ないけど、という前置きはしていました笑)

ファンは勝手なので(よくない開き直り)、稀に(稀に)歌詞に文句をつけたりと言うこともありますが、この人生論にも通づるような例えは流石だなと感銘を受けました。著名な戦略論にも「戦略は実行の中から次第にかたちづくられていくもの」という趣旨のものがあります。この観点で言えば何事にもがむしゃらに取り組む行動特性が徹底されている日向坂は非常に優位性があるはず。これまでのひらがなけやき時代の活動や日向坂になってからの活動を大いに報われ、日向坂だけが持つ輝きで、誰もが予想していなかった混迷極まるこれからの社会を明るく照らしてくれる光になってくれるといいなと思います。

以上です!ありがとうございました!


<引用元>
※1

※2
https://muranokuma.cocolog-nifty.com/blog/cd_1/index.html
ORICON実績累計売上欄参照

※3
https://www.j-cast.com/2012/04/16129113.html?p=all

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