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日向坂46の2021to2022感想まとめ

日向坂46の2021年をまとめてみました。

2021年1番良かったMV

みーぱんファミリー『酸っぱい自己嫌悪』

「これしかない!」と言い切りたくなるくらい素晴らしいMVで、個人的には2021年はおろか、日向坂全体でもトップクラスに好きなMVになりました。みーぱんファミリーである4人の空気感は言わずもがなですが、他にも美しいと感じたポイントがいくつもあったのでそこも書いていければなと思います。

まずはTAKAHIRO先生の振付

日向坂46の楽曲はCRE8BOYが振付を施したものが多く、彼らの特徴が「具体性とキャッチーさ(バズ)」にあるとするなら、TAKAHIRO先生の特徴は「抽象化によるテーマとの接続」にあると個人的には感じています。

特に4人が校庭で制服を着て踊るこちらのシーン。ともすれば古めかしい手遊びのような振付が楽曲とのテーマと美しくつながっていて、私の拙い言葉で恐縮ではありますが「無垢への追憶」という言葉が浮かびました。
普段の空気感が存分に出ていて、みんなプロアイドルとしては破顔しすぎというくらいの心からの笑顔だらけで、逆にキャプチャシーンの選択に気を使うくらいでした。ところどころの女の子らしい所作の混じり具合もすごく品が良く、TAKAHIRO先生のプロフェッショナルぶりをこれでもか見せつけるような振付だと感じました。

次にひよたんこと濱岸ひよりの歌声

ファンの間では既に周知の事実になっているひよたんの魅力的なボーカルですが、私がそれをハッキリと認知するきっかけもこのMVだったように思います。Aメロからの歌割りが下記のように1番と2番で入れ替えられている点に注目してみました。

1番|佐々木→濱岸→河田→山口
2番|河田→山口→佐々木→濱岸

1番の歌い始めを歌唱力に定評のあるみーぱんが務める点は当然の安定択と言えますが、その次のひよたんがそのみーぱん引けを取らない力強いボーカルをみせることで、ユニット曲のある種の弱点である歌唱の不安定さを軽減し、楽曲の迫力に厚みが生まれます。2番に関してもひよたんがこのパートをしっかり歌い上げることでサビ直前のもうひと盛り上がりがしっかり保証される効果がありました。「日向坂46冬の大ユニット祭り”X’masスペシャル”」ではソロ歌唱を任されていましたが、今後も彼女の歌声が活かされる機会があることを期待してしまいますね。

それにしても、みーぱん

みーぱんファミリーというくらいですから、彼女の存在なしには産まれなかったこのMV。彼女は子供たち3人を包み込む器のような役割を見事に果たしています。このブログでキャプチャをとる中で気づいた発見だったのですが、先述した校庭のシーンでもみーぱんだけは、終始笑顔でありながら、その中に責任感を伴わせた状態を保っていました。

このMVに止まらないグループへの貢献とでもいうべきか、個人的には「休業を経たひよたんが、以前の無邪気な魅力を持ち合わせたままプロのアイドルとして成長していく姿」にも深い感銘を覚えてしまいます。「責任感を伴った笑顔」と表現がしつつも、彼女自身の持ち味もまた「自由奔放な笑顔」であり、その笑顔でセンターを務めあげている事実。

もしかしたら彼女は「自分らしくあること」と「アイドルとしてプロフェッショナルであること」をグループ内でもっとも高い次元で両立していてる存在なのではないでしょうか。後輩たちがファミリーと称して彼女を慕う理由がなんとなく腑に落ちます。アイドルとしての在り方を背中でも示し、言葉でも伝え続けているのが彼女なのではないかと感じました。

2021年1番良かったブログ

https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/41215?ima=0000

一番良かったMVに完全に引っ張られている点はご容赦ください。「完璧なものよりも、どこかが綻んでいる物に魅力を感じる」私の性(さが)が大きく作用してしまっています。

遠い未来、彼女たちがこのMVを後から思い返したときにこの写真のピンボケ具合がむしろ大きな魅力に変わっている。このブログに収められているすごく無防備な青春の輝きに、そんな未来を想像してしまいました。

2021年1番良かったグラビア

ある日突然世に放たれた、唐突な強烈さを持った河田さんのFRIDAY表紙。テレビでとある女優さんが語っていたのですが、世の写真集には「撮るだけ撮るけど世に出すかの判断は先送り」なケースもあるようです(同調圧力は働くと思うので事務所の懐柔手段な気はしますが)。今回もそう言うパターンだったのか、あるいは「何らかの事情で発売発表がずれ込んだ」のか、「少しだけ世に出して世間の反応を窺う観測気球」だったのか、無関係者にはよくわからないのですが、とにかくこの一枚の表紙だけで、私のTLとまとめブログが大さわぎでした。これをアイドルとしてのポテンシャルと言わずしてなんと言えましょう。何度かフロントを任されている彼女は、運営的としては今までもこれからもセンター候補なのではないかと改めて思わされました。

2021年最も心に残ったメンバー

おすしちゃんこと金村美玖

言わずもがなの大躍進・大活躍を遂げた金村さん。個人的な感覚ではありますが、2021年、彼女のアイドルとして凄みを最も感じたシーンが、センター期間に出演したヒルナンデスでした。番組内の企画で、豆とかそれくらいのサイズの小さいものを箸で運ぶゲームをやっていた金村さんなのですが、カメラに映った手がめちゃめちゃ震えていました。その瞬間に私は(日向坂のセンターまで登ってきたのにまだこの緊張感で挑めるんだ!?)と衝撃を受けてしまいました。

これまで過程を見守ってきた方なら共感いただけるのではないか期待しながら書くのですが、金村さんはこれまでも何かビハインドを背負うたびにそのビハインドに頭から突っ込んで、それを跳ね返して、と言うループを繰り返して成長してきたメンバーだと思っています。ある意味での「自分のスター性に対する自覚のなさ」はもはや才能で、時にガムシャラすぎるそのスタイルはセンターになっても変わらないんだな、、ということを、ヒルナンデスの1コーナーでの震える手に感じてしまいました。日向坂!層が厚い!

ぱるよこと山口陽世

彼女を観て感じたことは「スター性って後からでもここまで伸びるんだな」という衝撃でした。年月をかけて垢抜けていくということは、アイドルに限らず芸能人なら誰でもだと思いますが、配属直後からの輝きの増し具合が、ニュースターとして強く意識せざるを得ないくらい強いものでした。

個人的なハイライトは、ある時彼女がラジオに出演した際の「トリートメントを使っていない」ことが発覚した際のおたけちゃんこと高本彩花の「えっ、、、、?」「えっ、、、、?」というフリーズ具合です(しまった。おたけちゃんのハイライトで着地する書き方になってしまった。)

2022年の注目メンバー

そりゃそうだろみたいな人選ですが、

この人しかいない、河田陽菜

これまで運営がかけてきた河田さんに対する期待はそもそも高かったと言う気がしますが、このタイミングでの写真集発売はすごく効果的に働くのではないかと感じます。よくシンメになっている丹生ちゃんの放つような明るさと比べると、河田さんはそこまで自ら前に出るようなタイプではないので、なにか目に見える実績を作ることが、河田さんへの関心を集めるいいきっかけになるのではないかと。撮影期間に1年もかけていたことを伺うと、運営は前もって仕込んでいたなぁ流石の早めの仕掛けだなぁと感じさせられました。

河田さんに限らず、露出が高いページが含まれることに、ファンとしてはやきもきすることもあろうかと思いますが、写真集の出版は本人にとっても自己実現の一部。普段から長いスカートで世に出ている坂道グループだからこそ、無駄脱ぎ(悪い言い方でごめんなさい)にならないような前フリがしっかり効かせられていると思います。流石に合意していない本人に写真集の発売を課すようなことはしていないと思いますので、本人が覚悟を決めて出版するのなら、精一杯後押しする方がファンとしては健全、ということが個人的な(あくまで個人的な)感覚です(我が家は妻が購入するらしいです)。

映像系のクリエイターにとってはポートフォリオだし、外番組の出演者にとっては取扱説明書だろうし、共演者に(十数万部売れると言うことは何か魅力があるんやろうなぁ)と思わせたら勝ちで、何か振られた時の河田さんが放つ斜め上コメントの瞬発力が輝くシーンが2022年数多く観られることを期待して、2021to2022のまとめとしたいと思います!ありがとうございました!

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