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そうだ、旅に出よう&北海道限界旅行記

この記事はTCU Advent Calendar 2023の23日目の記事です。

 22日目はほとりの記事だったのですが、とても読みやすい上に面白かったです。私にはそんな文章力がないのでハードルを下げて読んでいただけますと幸いです。ほとりに色々とパスを投げられていますが、そのパスも表か裏でキャッチしていますのでご安心(?)ください。

 本記事は「そうだ、旅に出よう」と「北海道限界旅行記」の2部構成です。旅行記を裏で書こうと思っていたのですが、なにせただの旅行記なので闇要素があまりなく、だけど表で旅のススメも書きたい、、、と悩んで気づいたらこうなっていました。裏は「京都アニメーション概論」です。これも少し書いてみたかったのでまあよし。

 まず、ブログを書くのは初めてなので温かい目で読んでいただけますと幸いです。あと何も考えないで書き殴ってたら長くなっちゃった。
 1部と2部の1,2日目は短めなのでそこだけでも読んでいってね。
(最後まで読んでくれるととても喜びます)


第1部…そうだ、旅に出よう

 突然ですが、皆さん大学などの日常に疲れていませんか?非日常を味わってみたくないですか?(強引な導入)非日常を味わう方法はたくさんあると思うんですが、わたしがおすすめするのは旅行です。いやいや、旅行なんてお金かかるしそんな時間もないよと思う方は多いはずです。実際に友人もそんな感じのことを言っていました。ここで、そもそも旅行(旅)とは…?と調べてみたら以下のような答えが。

たび【旅】
 住む土地を離れて、一時他の土地に行くこと。旅行。古くは必ずしも遠い土地に行くことに限らず、住居を離れることをすべて「たび」と言った。

広辞苑無料検索より

そう、行先はどこでもいいんです。ただいつもと違う土地に赴いて非日常を満喫するだけ。旅行ってそんなもん。つまり私が伝えたいのは「旅行のハードルを下げて」ってことです。
 1回の旅行で数万、数千円使わなくても、何日も出かけなくてもいつもと違う土地に赴くだけで旅行になると思うんです。それこそ、割と近場にある有名な江の島とか鎌倉とかに行って名所を巡ったり美味しいものを食べたり。なんだったら学校帰りとか家の最寄り駅を通り過ぎ、適当な駅で降りてみてブラブラするなんていうのも立派なプチ旅行じゃないでしょうか。
 それからもっと色々な体験をしてみたくなったり、景色を見たくなったりしたらもっと遠くを訪れてみてください。
新たな出会いや発見などがきっとあるはずです。

 大学やらバイトやらに疲れている皆さん、たまには旅に出て非日常を味わってみるのはいかがでしょうか。気軽にこんな体験ができるのも学生のうちだけですよ。


第2部…北海道限界旅行記

第2部の本題に入る前に、、、

 こんな大層なタイトルにしてますが、痛い目を見たのは完全に自分が悪いんです。北海道を舐めていた訳じゃないんですけど、真冬の北海道で限界旅をしたらそらそうだろと。ちゃんと資金などを準備して北海道に挑めば(頭の悪いことをしなければ)痛い目見ることなんてほぼないと思います。てことでこの記事は「こいつバカだ」と思いながら読んでいただけますと幸いでございます。
 ちなみに真冬でもまた北海道に行きたいくらい楽しかったです。なんせ埼玉民からするとすべてが非現実。北海道、めっちゃいいところ。

旅行記に全て書いていたらもっと長くなるので、細かい旅程(列車の時間や訪れた場所の詳細)はPDFにして下の方に置いておきます。(余力があれば)

※この記事や旅程の情報は2023年2月、もしくは2023年12月時点のものですのでご承知おきください。

・そもそも限界旅行って?

 「限界旅行」に限らず、こういう造語の定義って大体曖昧なんですよね。私的には「とにかく旅行費用を安く済ませようとしたり、旅程的に無理がある旅行」って思っています。いかようにして旅行費用を削り取るかについても少しお話しできたらなと思います。

最高に楽しかった1,2日目

 おい、いきなりタイトルと言ってること違うじゃねえかと。まあそれもそのはず、1,2日目はコーギー、だいご、ほとりと普通に北海道を楽しんでいましたから。

⓪着弾

新千歳空港(英: New Chitose Airport ←ちょっとださい

 突然ですが限界旅行の心得「セールを使いまくろう」。この時のANAはセールをやっていて約7,000円で羽田→新千歳空港を移動できました。LCC(格安航空会社)ならもっと安くなることもあるんですけど、キャンセルできなかったり色々な縛りがあるのでもしもの時に痛い目を見ます (すでに1敗)。

 新千歳空港には「雪ミク スカイタウン」という場所があり、ここでは様々な展示(無料)を見れたりここだけでしか買えないグッズを売っていたりします。これには旅路に疲れたオタクもにっこり。

①雪ミク&マジカルミライさっぽろ
Tpおか「降りる駅まちがえた。小樽じゃなくて小樽築港(ちっこう)だった」
寝起きコーギー「ち〇こ?

 雪ミクは北海道旅行の目的のひとつ。本題ではないのであまり語りませんが、とてもよかった。3人(主にほとり)に乗せられて1万使ったのはいい思い出。もちろん後悔なんて全くありません。ちょうどいい時期に北海道へ行く方は是非お立ち寄りください。
 マジカルミライはライブ配信があったので、2日目にカラオケへ行ってモニターにPC繋げて鑑賞。当時ライブ会場での声出しはNGだったけど、カラオケでは声出せて「会場じゃなくてもこれはこれでよかったな~」って記憶。

②さっぽろ雪まつり 
 2月上旬に北海道を訪れたならこれを忘れちゃいけない、さっぽろ雪まつり!思った数倍規模が大きくてびっくり。5等分の花嫁とかもあったよ。雪ミクとコラボしてた雪像はプロジェクションマッピングもやってた。すげー

雪ミクコラボの雪像

 さて、最初にちゃんと準備してバカなことをしなければ真冬の北海道でも死ぬことはないと言いましたが、当時氷点下7度のだいごさんを見てみましょう。

※彼は特別な訓練を受けています。

 彼はこの後ホテル(徒歩約20分)まで半袖でした。強すぎない?
 ちなみにちゃんと顔出しの許可取ってます(なんかエッチだね)。不思議な許可の貰いかたをしましたが。

③夜ごはん(という名の飲み会)
 20歳超えて友達と泊まりで旅行するなら確実にこうなる。最高の瞬間。
「「「「かんぱ~い!」」」」

一人旅のはじまり

 飲み会の翌日、マジカルミライ観戦したのちほとりとコーギーは授業で、だいごは確か己の使命(お土産)のためにそれぞれパーティーから離脱。てかこの時期(2月上旬)に授業って何事だよおいひらめき

北海道のお得な切符の話

 北海道では通年27,000円で普通、特急列車が7日間乗り放題になるフリー切符があります。JR北海道って一番儲かっている路線でさえ赤字(※)なのにこんなことして大丈夫なんでしょうか。しかし旅行計画を立てていたところ、さらにお得な切符が目に飛び込んできました。その名もHOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス。詳細はこちら
 このフリー切符は12,000円で6日間普通、特急列車の自由席が乗り放題になる期間限定の超絶お得な切符。フリー日数は1日減りますが、折角なのでこの切符を使用して旅行していきます。(ちなみに1日目で元を取れています)
 赤字の文字がJR北海道の血で染まっているかのような出血大サービス。どうしてこんなことができるのかと調べたら、北海道がお金を出してくれていたみたいです。もう北海道に足を向けて寝れませんね。

※2021年度営業係数(100円稼ぐのに必要な費用)
・札幌圏:154円
 → あの札幌圏でさえ100円稼ぐのに154円かかってるってコト。つまりやばい。

(一人旅)1日目:恐怖

 というわけで一人になった私はとりあえず快活clubで夜を明かします。これも限界旅行の心得なんですが「ネカフェ(格安ホテル)を活用する」。特にさっぽろ雪まつりが開催されている期間はほとんどのホテルがべらぼうに高いので、お金に余裕がなくて安いホテルが見つからなかったらネカフェに泊まりましょう。快活clubだと学割含めて8時間2,000円ほど。ただ、普通に体がバキバキになるのでそれが嫌だったら諦めてホテルに課金しよう!

 あ!雪ミクコラボのチンチン電車!先述した通り北海道には敬意を表さなければいけないので、これからはおチンチン電車と呼びましょう
はいすいません。札幌駅へ向かいます。

本土最北端の地、稚内

 ということで札幌から特急に揺られること約5時間。日本最北端の駅、稚内に到着しました。
 ちなみに鉄路換算すると、札幌~稚内の移動距離は東京~名古屋より少し短いくらいです。北海道すげー

 稚内駅から徒歩5分。稚内と聞いてこの建物が浮かんだ方も何人かいるはず。初見の方はどんな建物かわかりますでしょうか。初めて見たガキTpおか(略してガキおか)はバス停かな?って思っていた気がします。この建物の正体は防波堤です。この場所は年中風が強くひじょーーーに波が高いのですが、昔はここに重要な港があり、鉄道が伸びていました。その鉄道などをクソ高波たちから守っていたのがこの立派な建築物なのです。

Tpおか、やっと死にかける。

 お待たせしました。やっとTpおかの命の危機です。
 本土最北端の宗谷岬(バスで片道1時間)まで行く気力がなかった当時のTpおかは稚内駅からバスで15分程度のノシャップ岬で妥協したのでした。

 バス停から岬へ向かうTpおかは違和感を感じます。
       「人がいないぞ
いくら真冬とはいえ腐ってもGoogleMapの口コミ3,000件超えの観光地。バスの乗客が自分+1人だけなのも時間の問題かなって思っていたんですが(稚内駅~ノシャップ岬は意外と本数がある)、ノシャップ岬を目指す人影がないのです。少し怖くなりながらも岬まで歩みを進めていきます。

 さてノシャップ岬に到着しました。クッソ風強いし吹雪いてきた…。というか本当に誰もいない。耳に入ってくるのは風と波の音、それに近くにある水族館のペンギン(?)の声だけ。
(↓音大きいかも。ペンギンの声は入ってなかった)

かわいい(天候はかわいくない)

 洒落にならないくらい吹雪いてきたし、死にたくないのでさっさとバスに乗り稚内駅へ。久しぶりに命の危険を感じましたね。稚内駅は意外にも非常にきれいで、休憩スペースがあったりなんと映画館があったりで時間を潰すのには困らなそうです。
 駅でゆっくりしたら、"列"車という定義を満たしているかも分からない1両の普通列車で旭川へ向かいます。その道のり5時間半以上。新幹線に5時間半乗ったら東京から博多まで余裕で行けちゃうよ…。
 ちなみに途中から乗客が自分一人に。自分の為にわざわざアナウンスしてくれる運転手さんに少し申し訳なくなると同時に、雪深い山の中運転手さんと二人きりなのでちょっと怖かったです。いつも一人で運転してる運転手さん凄い。いつもお疲れ様です。

普通に死にかけた話

 さてここは旭川駅へ向かう途中の音威子府(おといねっぷ)駅。ここでは10分ほどの停車時間があったので少し降りて探索したんですけど、、、普通に階段で滑って転びかけました。階段は気を付けて降りようね。

 この列車の後ろが雪だらけなのは地面の雪を巻き上げまくってるからです。雪国ならではの光景。ちなみになんですが、この車両はリクライニングできないものの、昔新幹線で使用されていた椅子が使われているので座り心地はとても良いです(他にも特急列車のものもあったりするらしい)。稚内へ行くときは是非普通列車でも行ってみてね。(なお所要時間。)

2日目:「話と違うぞ!!!!!」

 1日目の夜を旭川の快活で過ごし、、、2日目の朝無事に寝坊。地面がところどころ凍っている中、旭川駅までダッシュ。
 これは豆知識なのですが、真冬の北海道はたいてい夜に雪が降って積もるので朝は地面が滑りにくいです。とはいえ滑るところは普通に滑るので注意。

 何とか列車に間に合って向かったのは美瑛駅。ここに来たのはかの有名な青い池を訪れるため。冬は池が凍って雪に埋もれないかな?とは思ったものの、ネットで冬の青い池を調べたらきれいな画像が出てきたためこれはいいぞと思い行くことを決意。

青い池の最寄バス停がある並木道

 森でバス(バスはフリー切符を使えないので片道500円強)から降り、ワクワクしながら青い池へ向かうと、、、

青い池(なはずだったもの)

 あの…青い池は…?これじゃあただの白い雪じゃねえかよ!!!!!
往復1,000円で白い雪とたまたま居た鹿を見に行っただけでした。

 失意とともにバス停へ帰ると謎のメッセージが。何で時間が?いや、普通に怖いわ。
 美瑛駅に戻ったは後いったん富良野に寄り道して旭川へトンボ帰り。

富良野は邪神ちゃんドロップキックの舞台にも

 そして旭川では、、、

旭山動物園名物、ペンギンの散歩

旭山動物園へ。そう、1人で…。けど意外と1人でも楽しめました。というかめちゃくちゃゆっくり回れたので1人も悪くないね。

母へのお土産シマエナガストラップ。かわいい

 その後は廃止されるという(もうされたらしい)留萌(るもい)駅へ。わたくし、訪れた駅の乗車券を記念で集めるという変な趣味というか収集癖を持っているのですが、廃止されるならゲットしておきたいなと思いまして。
 ちなみに「る」で始まる駅はたった2つしかなく、そのうちの1つが留萌駅だったそうです。その留萌駅が廃止されてしまった今、「る」で始まる駅は留辺蘂(るべしべ)駅のみです。以上、駅名しりとりでくらいしか役に立たない豆知識でした。
 その後はまた札幌へ帰って快活clubで夜を明かしたのでした。

3日目:足が痛くなってきたぞ

 札幌から出発して小幌(日本一の秘境駅)やら室蘭やらで道草を食いつつ向かったのは、、、

このオブジェクト、なんか既視感ない?

函館!!

函館のチンチン電車、ロープウェイに乗りまして目指したのは

標高334mの函館山!空気も澄んでいて夜景が非常にきれいだったのですが、写真だとその魅力があまり伝わりませんね…。ぜひ皆さんも実際に函館山から夜景ご覧ください。
 ここで最近聞いて驚いた話をひとつ。光でわかりやすいと思うんですけど、上の画像の真ん中あたりに陸地がくぼんでる部分あるじゃないですか。そこを下の赤丸部分と勘違いしている人が結構いるらしいんですよ。

北海道のこのくびれは印象深いと思うので気持ちはわからなくもないのですが、、、山からこのくびれが見えるほど北海道は小さくない。
実際は下の赤丸部分、ちょろっと飛び出ているところです。その幅1kmくらい。

拡大するとこんな感じ

お時間がある方はお手軽函館縦断をしてみてはいかがでしょうか。

ほんとに痛い

 函館山から降りた後夜ご飯を探して彷徨っているんですが、足に違和感が。「かかとが死ぬほど痛い」。後日剣道をやっていた友人にたまたまこの話をしたところ、剣道初心者あるあるとのこと。どうやら全く慣れていない凍った道や雪道を変な踏み込み方で歩き続けてしまったのが原因の模様。踏み込むたびにいっったいし、家帰ってもかかとにシャリシャリした感覚がありました。かかとの骨がずれてたのかな?知らんけど。ちなみに数週間で治った。
 北海道の快活clubとかって大抵駅から遠く、結構歩くことになるのでこれから地獄を見続けることになります、、、。

 夜ご飯を求めて彷徨っている現在の時刻21時半。おチンチン電車の終電はもう終わってる(となぜか当時思ってたけど調べたら普通にまだあった)し、この時間どこも空いてない…。空腹とかかとの痛みという地獄の中で一筋の光が。

いや、名前と外観からしてちょっと胡散臭くない?と思いながらも他に行く当てもないので入店。でかでかと強調されているハンバーガーからもわかる通り、ハンバーガーショップらしい。

チャイニーズチキンバーガーのトッピングありを食べてみることに。
「なにこれ美味すぎる」
胡散臭いとか思って本当にすみません
某Mとかと比べ物にならないくらい美味しい。ラッキーピエロについて調べてみたところ、どうやら函館の有名なご当地ハンバーガー屋さんらしいです。
 関東にもないかと調べたけど函館にしかなくて絶望した記憶あり。北海道へ行ったら絶対にまた行きます。皆さんも絶対食べてみてください。

#こんなところに雪ミク 函館駅の中にいました。かわいいね。

 そしてこの日は函館のお隣、五稜郭駅近くにあるスーパー銭湯に泊まりましたとさ。

 ネカフェのシャワーだけじゃあ疲れは取れない。そこでスーパー銭湯です。私は限界旅行中でもスーパー銭湯を探して入るんですが、ゆっくりお湯につかる時間は必要。まじで
 一部のスーパー銭湯の中には休憩スペースで夜を明かせるところもあります。疲れが取れるし安いし一石二鳥。

4日目:もう帰りたいなあ

 はい、見出しの通りです。ほぼ終電で宿泊地の最寄りについて始発で出発する日々が続いています。いつもなら平気なのですが、足の痛みと寒さ、雪道の歩きづらさなどが相まって普通に心が折れかけています。とはいえ行きたいところもまだあるし、帰りの飛行機は予約してあるし。
 こんなことを言っていますが、4日目は特にここで書くようなことをしていないので割愛。というか省略。一応訪れた場所だけ記しておくと、
  苫小牧、長万部、小樽
です。
 この日はまたまた札幌に戻ってネカフェで寝泊まり。

北海道の地名に多い難読漢字

 突然ですが、この電光掲示板の上の行先読めますか?俱知安ってやつ。

 答えは「くっちゃん」なんですけど、北海道にはこんな感じで初見では読めないだろって地名が結構あります。例えば先述した「音威子府(おといねっぷ)」とか、有名どころでは「長万部(おしゃまんべ)」とかですね。これはアイヌ語に由来していて、その土地の特徴をアイヌ語で表現し、それを漢字で当て字したものが多いそうです。
・「倶知安(くっちゃん)」は”尻別川支流、倶登山(くとさん)川の旧名”である「クッチャ二」から由来。
・「音威子府(おといねっぷ)」は”川口のにごっている川”という意味の「オトイネプ」から由来。
・「長万部(おしゃまんべ)」は”川尻が横になっているところ”という意味の「シャマンべ」に由来。
※諸説あるそうです。

 4日目に書くことがなかったのでこんな小話を挟んでみました。北海道で読めない地名があったらどんなアイヌ語だったのかなって想像してみるのも楽しいかもしれません。

5日目:人生で一度は訪れてみたかった場所へ

 5日目は札幌から5時間以上特急に揺られて、、、

網走(あばしり)にやってきました。ちなみにまた鉄路換算なのですが、札幌~網走間の距離は東京~名古屋間の距離よりも長いです。北海道すげ~(n回目)

網走駅からバスで10分弱、片道240円。やってきたのは人生で一度は訪れてみたかった場所、網走監獄。ちなみにこの画像右奥の人形が鬱クワの現場です。私はやりません。人権を捨てたくないので。
 ここが人生で一度は訪れてみたかった場所?って思う方が多いと思うんですが、監獄の中って気になりませんか?「わたしは、気になります!!」 (ジェネリック千反田)他にも色々と訪れてみたい場所はあるんですけどここがその一つでした。

多分網走監獄のメインストリートRouya

 長くなっちゃうのでとりあえず小並感を並べていくと、寒そう床堅くて痛そう狭そう大変そうって感じでした。詳しくは実際に目で見てほしいのですが、網走監獄の施設はもちろん、受刑者がどのような生活をしていたのか、どのような扱いを受けていたかなどを知ることができました。 

 網走監獄を後にして網走駅からは釧網(せんもう)本線で釧路方面へ。冬の釧網本線の名物といえばオホーツク海で見ることができる流氷。冬、釧網本線に乗るのであればぜひオホーツク海に注目してください。止別駅~知床斜里駅間でよく見えます。
(↓こんな感じ。また音大きいかも)

 私は時間がなかったので乗れませんでしたが、流氷の氷を砕きながら進む砕氷船というものもありますので体験してみてはいかがでしょうか。

 これは止別(やむべつ)駅にある飲食店「えきばしゃ」。雰囲気がよすぎる。これは共有したかった。時間がなくて立ち寄れなかったので今度絶対に訪れようと思います。人生で一度は行ってみたい場所が増えました。やったね。

旅行経験最悪の時間

 私、1番の趣味が旅行で大学生の中では旅行している方だと思うのですが、その経験の中で最悪だった時は?って聞かれたら確実にこのことを話します。
 網走から列車に閉じ込められること3時間半、たどり着いたのは東釧路駅。ここから快活clubへの道がまあ地獄も地獄。
 まず当たり前ですが道路が凍っているためいつもの5分の1程度の速さでしか歩けないうえに、常に足元に気を付けなければいけないので非常に疲れます。そして先ほどお話しした足(かかと)の痛みが最高潮です。人生で感じた痛みランキング堂々2位(1位はスライサーに親指の先っぽ持ってかれた時)。そんでもって空腹がやばい。ドンキに用があり少し遠回りした道には飲食店が見当たらず休憩もできない。数十メートル歩いては足が痛くて止まってを繰り返していたところ「横浜家系」の文字が目に入ってきました。いつでも食べれるものだけど迷わず入店。

 この時に食べたラーメンがいっちゃん美味かった。心も身体も温まりました。幸いなことにこのお店から快活はそう遠くなかったので、何とか無事に到着することができました。

6日目:もう終盤!!

 旅行で早く帰りたいって思ったのこの北海道限界一人旅だけです。早く家のベッドで熟睡したい。と思いながら朝5時には快活clubを出発。夜の間に積もった雪のおかげで道は滑らないし、休んだら足の痛みがマシになったので駅までは案外楽々ちんちんでした。

 そして東釧路駅から快速で2時間ほど、目指したのは日本最東端の東根室

の1つ先にある終点、根室駅

30分弱適当にぶらぶらしてすぐ折り返していきました。根室では特になにもやってないです。ただ訪れたかっただけ。

右側の赤丸が根室ね

根室駅はこんな場所。ちなみに、根室駅前の線路は以下のような感じで西に曲がっているので終点一つ前の東根室駅が日本最東端の駅となっています。

赤:根室駅  青:東根室駅(日本最東端の駅)

 さて、釧路と根室を結んでいる花咲線ではいくつかの見どころスポットがあります。

この存在を完全に忘れており(行きは熟睡しており)、以下のような魅力が分かりにくい写真しか取れませんでした。とても壮大できれいだったのでぜひご自身の目で景色を楽しんでみてください。YouTubeに動画があったのでそれも載せておきます。

根室を出てまた2時間ほど、釧路に到着です。

ホームに戻ったらなんかいた。

今使っているフリー切符ではSLには乗れないため全く調べていなかったのですが、これはラッキー。車内はレトロな雰囲気になっていて、カフェもあるそう。わたし、きになります。今度乗ってみよう。 ↓詳細
SL冬の湿原号|JR北海道- Hokkaido Railway Company (jrhokkaido.co.jp)

駅弁「釧路の三色丼」

駅弁ウマー
 節約旅行なのでこの北海道旅行ではこれが最初で最後の駅弁だったりする。駅弁高いんです…。

 さて釧路から特急で向かったのは新得駅。

ここから鉄道の不通区間となっているため代行バスで移動。日本三大車窓の1つ、狩勝峠越えを見に行きます。
 (代行バスのルートは詳細に言えば日本三大車窓そのものではありません。元の場所は廃線になり、別の新線ルートに置き換えられてしまったのですが、その新線ルートが災害で不通となってしまい、その代行バスのルートが当時の日本三大車窓の場所と非常に近い場所を走っているのです。)
↓ たぶんここ。綺麗なんだけどやっぱり映像だとなんかあんまりだなあ…。

実物はとてもきれいなのでぜひご自身の目でお確かめください(n回目)。
 代行バスの終点からはまた列車に乗っていきます。これは北海道あるあるなんですけど、よく線路上に鹿が居座って列車が急停車します。鹿と列車の追いかけっこが開催されることも。

鹿。

線路の鉄分を舐めにやってくるそうです。
 鹿と衝突してしばらく運転見合わせということもよくあるので、旅程を立てる際は少し余裕を持たせた方がいいかもしれません。ちなみに私はそんなこと気にもせず旅程を立てていました。幸いなことに鹿と衝突することはなかったですが、今思うと中々危ない橋を渡っていました。下手するとホテルもない場所で夜を過ごすとかいう笑えないことも起きていたかもしれません。旅程表はあとで載せておきます。

突然の小樽運河。もう書くことないよー。綺麗。寒い。人多い。足痛い。
この後はまたまたまたまた札幌の快活で夜を明かしました。

kawaii

7日目:おまけの日

 この日はほとんどを札幌で過ごしていました。というのもお得な切符の所でも話した通り、通年販売のフリー切符は7日間、今回使用した期間限定のフリー切符は6日間となっています。飛行機を予約した時点では7日間の予定だったので1日暇ってわけです。
 なのでこの日のほとんどはゲーセンでチュウニズムをしていました。プロセカコラボをしていたのでそのグッズ目当てです。確か20クレやりました。普通にクソ疲れた。
 あとは札幌時計台に行ったり、劇場版中二病でも恋がしたい!の聖地巡礼をしたり。
 札幌時計台は残念観光地としての呼び声が高いですが、私は別にそうは思いませんでした。これは私自身、時計台が残念観光地と呼ばれているのを知っていたのでハードルが低かったからかもしれません。まあ正直、観光地って情報だけ聞いて時計台を見学したら確かにそう言われてもしょうがないかも…とは思いました。

 札幌でブラブラしたら新千歳空港温泉へ。名前からわかる通り新千歳空港にある温泉で、快適に夜を明かすことができる温泉です。私は朝イチの便を予約したのでこの施設は本当にありがたかったです。温泉自体は結構広く、なんと露天風呂からは飛行機も見えました。(全裸の私が飛行機を見ているとき、飛行機も全裸の私を見ているのだ)上から見る形だったので大丈夫だとは思いますが…。朝ごはん(パン)も無料で提供され、温泉や休憩室、サービスなど満足度が非常に高かったです。

わーい!きれーい!!

それで、無事に東京に帰ったってワケ!!!過去一疲れた!!
けど、最高に楽しかった!!!!!

旅程、移動ログなど総まとめ

限界旅行で考えていること

 少し本文中でも触れましたが、どのようにして旅行資金を削っているかなどここで詳しく書こうと思います。

  1. セール(お得な切符)を使いまくる
     これが一番大事
    です。限界旅行じゃなくても使えます。旅程を立てる時に使用する鉄道会社や航空会社などのセール情報を調べてみましょう。
     
    また、Twitter(現 X)でお得なセール情報を発信しているアカウントもありますので、チェックしてみるのもいいかもしれません。(私がよくチェックしているのはこのアカウント
     また、私がよく利用しているきっぷに「青春18きっぷ」というものがあります。毎年特定の時期に販売される約12,000円で5日間JRの普通列車(ここで言う普通列車は各停や快速など)のみが乗り放題になる乗車券です。特急券を買っても特急には乗れませんが、1日約2,500円でJRに乗りまくれるため旅行マニアに大人気のきっぷ。(色々な制約などあるのでこちらでご確認ください)。お得なのですが、ほぼ普通列車にしか乗れないので身体(特にお尻)は痛くなり疲れますし、移動に時間がかかります。1日で移動できる距離は東京駅から北に行くと青森駅、南に行くと新山口駅(※)までです。あれ?意外といけるじゃんと思うかもしれませんが、休憩ほぼ無しでずっと列車にのりっぱなしです。さすがにきつい。ただ、やはりとてもお得な切符なことに変わりはないので普通列車だけでもいいって方は利用を検討してみてください。

    ※新山口まで行った場合は到着時間が0時を過ぎて日をまたぐため、それまでの日の分の青春18きっぷは効力が切れてしまいます。そのため、日をまたいだ分の運賃を支払う必要があります。

  2. 学割を活用する
     学割って案外色々なところで使えます。例えば鉄道では101km以上乗車する場合、乗車券のみですが運賃が2割引きになります。101kmを東京駅から考えると西は熱海、北は水戸とかそれくらいの距離です。群馬方向だと、草津温泉の最寄り駅「長野原草津口」とか余裕で101km超えています。ただ、この制度はほぼJRだけだと思った方がいいです。これはそもそも私鉄で101km運行している路線が少なく、私鉄で学割を適用できるのはごく一部の会社のみだからです。(使える私鉄は東武とか名鉄とか、、、詳しくは調べてみてください)
     後述しますが、鉄道だけでなく快活clubでも学割にお世話になっています(快活では料金から2割引き)。宿泊施設とかでも学割を調べてみるのがいいかもしれません。

  3. ネカフェや格安ホテルなどを利用する
     
    その1,2はどんどん活用しても旅行のクオリティが下がることは少ないですが、これは怪しい。私がよく利用しているネカフェの快活clubでは学割込みで8時間約2,000円(鍵付き個室)です。めちゃくちゃ安い。ただ、その分身体がバキバキになります。椅子だけじゃなくてフラットルームという床で寝転がれる部屋もあるんですが、身体を伸ばして寝れるほど広くないし普通に床が固い。
     なので、なるべく格安ホテルを探しましょう。例えば京都だとホテル数が多く、価格競争のためか1泊3,000円くらいで泊まれるホテルがあることも。(もちろん時期によります) しかも築数年のめちゃキレイなホテルもある。ホテルの価格比較サイトトリバゴなどで格安ホテルを探してみてください。ネカフェは最終手段です。(先述しましたが、この北海道旅行は雪まつりの時期でホテルがどこも高かったためずっとネカフェです。)
     他にも夜を明かすことができるスーパー銭湯があったりするので探してみるのもいいかもしれません。ただ、夜を明かせる休憩スペースは大体共用なので気になる人は注意。

  4. 食費を削る
     旅行の醍醐味の1つはご当地グルメです。それを食べないのは流石にもったいないのでその他を削りましょう。例えば私はご当地グルメ+菓子パン2つ+サラダが1日の食事になったりします。

  5. 清潔感は大切に
     電車などに乗っていて近くに臭い人、清潔感のない人が乗ってきたらどう思いますか?普通に嫌ですよね。てことで毎日風呂に入るかシャワーを浴びましょう。あとはコインランドリーで洗濯もちゃんとしましょう。快活とかビジネスホテルだったら洗濯と乾燥30分合わせて500円くらいでできます。

真冬の北海道旅行で必要だと感じたもの

 限界旅行とか関係なく真冬に北海道へ行くならこれは必要だなって思ったものを少し紹介します。

・お金
 シンプルですが、最も重要。お金さえあればホテルでゆっくりできるし、北海道の美味しいごはんを食べれるし、寒いと思った時に重ね着できるものを買うことができたりします。まあ、限界旅行の記事にこんなこと書いてもしょうがないですね。

・完全防水の靴
 多分2番目に大事。北海道の雪は余裕でくるぶしくらいの高さまで積もります。なので、普通の靴で行くと多分すぐに雪がしみ込んできて靴の中が大惨事になると思います。凍傷を防ぐためにも防水の靴を準備しましょう。ちなみに、足首は長ズボンが雪をガードしてくれるのでブーツまで準備する必要はないと思います。ブーツの方が温かくていいとは思いますが。

・思っている2倍の防寒具
 多分思っている2倍の防寒具さえあれば凍死することはないと思います。私はズボン版ヒートテックとかヒートテック2枚重ねとかしてました。ただ、列車や建物内は普通に暖かいので脱ぎ着できる防寒具を重ねた方がいいかもしれません。

総費用(大雑把)

 あんまり考えたくないけど気になる人もいると思うので、大雑把に北海道1週間限界旅行で掛かった費用を計算してみます。(飲み会、雪ミクなど1,2日目は含めず)

・乗り放題切符:12,000円
 (乗り放題を使用していなかった場合:94,860円)
・ネカフェなど宿泊費合計:15,000円
・食費:15,000円
・JR以外の交通費:2,000円
・施設の入館料:計3,000円くらい
・洗濯など雑費:計10,000円行かないくらい
・飛行機往復:14,000円

計:71,000円

旅程

 結局詳しい旅程表を作る余力がなかったので画像べた張りです許してください。

・1日目

・2日目

・3日目

函館からは路面電車で函館山へ

・4日目

苫小牧で2時間半も何やったかなんも覚えてない
写真もないし気失ってたのかな

・5日目

釧路の快活clubは東釧路駅からの方が近い

・6日目

この代行バスで日本三大車窓の一つを見れる

一人旅の移動ログ(6日目まで)

こっちもいっぱいべた張りですんません

・1日目

・2日目

・3日目

・4日目

・5日目

・6日目

最後に

 クッソ長くなりましたが以上、北海道限界旅行記でした。ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます。後半に行くにつれて段々息切れしてきちゃいました。普段文字を読まないのがバレる。
 結局この記事から私が伝えたいことは2つ。
 一つは真冬の北海道に行くときは十二分に準備をしていきましょうってことです。どうか私のように痛い目に合わないようお気を付けください、、、十二分な準備さえしておけば雪だらけの非現実的な世界をより楽しむことができます。
 もう一つは簡単に。みんなも旅行しよう!!楽しいよ!!!!!

では、またどこかで。



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