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踊る眉毛は大切なルーティン|Tapestory 交換日記 007

けいさん

そうだ、けいさんはピアノ弾くんだったね!将来、娘ちゃんと一緒に弾けるようになったりしたら、素敵だねぇ。私はピアノは全然だけど、まるで同じような体験をしたことがあって、面白いなーと思って読んだよ。

大学院の授業で発言できなくて困っていたとき、新卒で入った会社の文化が息苦しく感じていたとき、初産が悲しい結果に終わったとき、私の心の支えになったのはバレエだった。悲しいかな、けいさんのピアノと違って、つま先が勝手に動く、なーんてことはなかったのだけども。

体は硬いし、優雅な顔して踊るとかそもそもキャラじゃないから、全然うまくはないんだけど、でもバレエはいいのよ。何がいいってね、世界中どこにでもバレエ教室はあって、しかもレッスンは全く同じ組み立てだってところ。言葉がわからなかろうが、人種が違おうが、そんなこと全然関係なくて、バーがあってストレッチがあってピアノが流れて、みんなおんなじことをする。ザ・究極の万国共通ルーティン!

各地を転々とする仕事をしていたからこそ、そういう「ここに行くと必ずこれをする」というルーティンが自分の生活内に確立していたのは、すごく大事なことだった。思い返せば、日本とアメリカ各地はもちろん、中国でもルワンダでもレッスンに通っていた記憶がある。1回でもミスると心が辛くなるから、血眼で宿題やったり仕事片付けたりして。

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日中どんな偉い役職についていて、どんなすごい学校を出て、どんな素敵なおうちに住んでるかみたいなのが、レッスンに行けばなーんにも関係なくなる感覚も好きだったなぁ。周りに何にもジャッジされない環境って、今どきないじゃない?やれ職歴だ、最終学歴だ、フォロアーの人数だって、秒速で周りから仕分けられる時代に、自分のバリューが「今、足をあげていられる秒数」に凝縮される感じも、ものすごく快感だった。

ただ、私は足をあげようとすると、なぜか代わりに眉毛があがるのよ。先生にあなたは顔がうるさいと言われてね。死ぬまでに1回くらいは、眉毛より足があがる自分になりたいわ。

で、いや、何の話をしていたんだっけ…。国を超えて自分の拠り所となる力を聞かれていたんだっけ…。話の流れからすると、答えは体力かなあ!その時々で新たな出会いを作る力とか、新しい道を妄想する力とか、他に思い浮かぶことがないわけじゃないけど、でもやっぱり1番頼りになるのは基礎体力だと思わない?心身ともに健康な自分で居続けないと、それ以上って頑張れない。

そう考えると、あんまり意識してなかったけど、これまでの連続引っ越し&転職生活で身についたルーティンが体力を養う系だったのは、とても自然な流れだったのかも。変化って、どんなものでもエネルギーものすごく使うもんね。

けいさんにも、こういう心身を健康に保つために続けている大切なルーティン、きっと沢山あるんだろうな。どんなことしてる?私もヒントにしたいわ。

今日はこれから庭に伸びきったミントを大量消費すべく、ミントティーでお茶タイム。また今度ね。

ゆうこ

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大切なときに頼れる問い|Tapestory 交換日記 006

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