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20歳の夏休み全部使って日本一周してみた(17:伊豆大島〜松本)

第17日目

タイトルを見て思わず五度見くらいして欲しいのですが、本日はまたまた昨日に引き続き、大移動を行います。伊豆大島観光の後、プチ都内観光をして、長野県の松本に向かいます。これも「行けるとわかったら行く」理論で行くことを決定しました。

船旅は朝、目覚ましをセットする必要がありません。島に着岸するとなったら、けたたましい船内アナウンスが鳴り響くので自動的に目が覚めます(二度寝しなければ)。乗船客は割と若者が多かった気がします。僕も含め天気に恵まれない島旅となりそうですが、大島の魅力が若者層に浸透していることを思うと、なんだか僕は嬉しいです。東京から行ける手軽な観光地で中々挙がりにくい伊豆諸島クルーズは知名度が低い割に、満足感の高い旅行ができると思うから、もっと有名になって欲しいなと思います。

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特に夏の時期は、天気が良ければ美しいビーチに青い海、青い空の下、グアムやハワイに匹敵するようなリゾート観光気分を味わえると思います。今回の訪問は、そのような気分には程遠い天気となってしまいましたが、雨なら雨なりに、曇りなら曇りなりにこの島を楽しみ尽くしましょう。

船を降りたのは5時過ぎ、まだ空は完全に明るくなっておらず、薄暗い中、下船しました。元町港に着くのかと思っていましたが、岡田港の方に着いたようです。ターミナルから島の各方面へ接続のバスが待機しています。僕は、地層を見ること以外、何も考えてなかったので、とりあえずバスの運転士さんに「地層見に行きたいんですけど?」と質問したら「あそこなんも無いよ?」と返答されて面食らいました。

こうなったらとりあえず元町行きのバスに乗って考えるしかありません。元町には御神火温泉(ごじんか)という温泉施設があるので、とりあえず朝イチで温泉に入ることにしました。この施設は朝の早い時間から営業を開始しています。おそらく、さるびあ丸の乗船客が利用することを狙っているのでしょう。まんまとその策に乗っかります。

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久しぶりに湯船に浸かって、朝ごはんを食べて、半日の大島観光ルートを練りました。とりあえず天気が悪いので、山、海の景色は期待しない方が良さそうです。まずは、やはり最初から行ってみたかった地層切断面を見に行きます。バスでも行けましたが、気分的にレンタサイクルで行きました。若干、雨がパラついてますが、レンタサイクルのおばちゃんがかっぱを貸してくれて、大して濡れることなく自転車を漕げました。

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レンタサイクル屋の隣にある大島バスの待機場にいるおじさんが面白くて、天気予報が雨であることを見越して、「かっぱではなく水着の方がいい」「シャンプーとリンスを持ってけ」などというトンチの効いたことを口出ししてきます。気候も景色も島の雰囲気もどことなく沖縄に似ている感じがしました。ここにはいわゆる「島時間」ってやつが流れてます。

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島内は海沿いの道で起伏が緩いのかと思っていましたが、意外と山の中を走る道が作られており、途中ずっと緩い登り坂が続くいやらしい区間があって死ぬかと思いました。気温も湿度も沖縄みたいな感じです。たまに雨足が強まったりしますが、カッパがあるのでとりあえずは安心です。

30分ほど漕ぐと遂に地層切断面が姿を表しました。どの観光地もそうですが、よくみる観光地の光景が見え始めた瞬間というのは、その観光地が何度目であっても「わぁ」と感動するものです。いつも写真でしかみてこなかった光景が目の前に広がる瞬間は何度体験しても慣れません。

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僕以外に訪れている観光客は1人もいませんでしたが、写真を何枚も撮ってちょっとしたら来た道を引き返します。島を1周するのには大体4〜5時間くらいかかるらしいです。今度、椿の咲く晴れた日に訪れてサイクリングすることにしましょう。日本で唯一の砂漠は東京都内であるこの島にあります。いつかその裏砂漠と言われているところにも行ってみたいです。

元町に戻ってきてレンタサイクルを返したら、岡田港に向かうバスに乗ります。どうでもいいですが「岡田」と書いて、「おかた」と読みます。もう一つどうでもいいですが、伊豆諸島を走る車は全て品川ナンバーです。岡田港でバスを降りようと思ったのですが、そのバスに乗り続けると、「泉津の切通し」という有名な観光地にも訪れることができることが判明したので、せっかくですから行くことにしました。

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天空の城ラピュタのような雰囲気を味わえるインスタ映えスポットとして知られる泉津の切通しにはある言い伝えが残されています。かつて、この島の暴君を誅殺した25人の若者が、この地の木を切り倒して舟を作り、島からの脱出を図りました。しかし、かくまれる島を見つけることができず、悲願の末、波に揉まれ命を落としてしまいました。彼らの霊が毎年1月24日の夜に海から帰ってくるという言い伝えは今でも島内に根深く残り、この日に海を見たものは死んでしまうというので、島民全員が家から一歩も出ないそうです。こういう島文化的なの好きです。

泉津の切通しからは歩いて岡田港まで戻り、13時20分発の1日で1便のみのさるびあ丸に乗って東京へ戻ります。船に乗ってすぐにカップ麺の自販機で昼ごはんを食べようと思い、醤油ラーメンのボタンを押したら、辛味噌ラーメンが出てきました。辛かったです。外洋から東京湾に入ったあたりでデッキに出て、東京湾の景色を楽しむことにしました。分厚い雲も徐々に消え去れ、青空が広がっています。

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東京湾から見える東京や房総半島の景色はおそらく都内観光の中で最も新鮮な気持ちで絶景を堪能することができると思います。海上からの眺めは通常見れない角度でお台場や大井埠頭、羽田空港などの景色を楽しめることができ、デッキにいる間はシャッターを切る手が止まりません。右手に東京湾アクアラインが見えたと思ったら、左手からは頭の上を飛行機が通り過ぎるようになり、スカイツリーのシルエットも前方から近づいてきます。

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夏らしい積乱雲とも相まって素晴らしい船旅となりました。割とマジで東海汽船の船旅はおすすめです。都内で旅先に困ったら伊豆諸島を観光しましょう。竹芝桟橋に戻ってきたら、大学の友達と合流して、東京タワーを見て、スカイツリーに登ります。東京の地下鉄網は把握しきれてないので、乗り換え駅でお互いルートを確かめ合って、押上に到着しました。改札からソラマチまでの接続が信じられないほどよく、改札出たらすぐソラマチです。

都民のくせにスカイツリーは登ったことありませんが、あべのハルカスには2回登ったことあります。友達は東武が期間限定で販売している2日間東武乗り放題とスカイツリーの展望デッキ券がセットになって3000円の異常な安さを誇っているフリーパスで来ていますので、お得感が半端ないでしょう。東京の夜景はどこを見ても、「あそこがあーで、ここがこーで…」と見てわかるので、楽しいです。

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21時45分にバスタ新宿を出る夜行バスで松本に向かうので、21時半を目標に新宿にたどり着き、松本までの移動を可能にさせました。

日に日に書く文章量が多くなっている気がしますが、気のせいですね。鉄道旅をしてないので、書く暇が見当たらず次の日に跨って書いています。日本列島、今年の夏天気が悪いですね。九州の路線色々普通になっていますが、大丈夫でしょうか、心配です。

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